卒業式の日に悟郎君から告白され、私達は付き合う事になった。  
校長先生から頼まれた悟郎君への補習がきっかけで二人の距離は縮まっていったのだけれど、  
今はその補習が私達二人の邪魔をしていた…  
 
『えぇ?!次の日曜日もダメなの?』  
「特別補習を頼まれちゃって……ごめんね、悟郎君」  
 
勉強が全く出来なかった悟郎君を一年間で大学合格まで導いた私を見て、  
校長先生が勉強が苦手な生徒、大学受験の為の特別補習を行って欲しいと言う生徒の為に  
補習授業をして欲しいとお願いしてきたのだった。  
私の事を認めてくれたのは凄く嬉しいけれど、悟郎君とのデートの回数は減っていくばかり…  
 
『もー、これで何回目?悠里と動物園に行きたいのに〜』  
「本当にごめんなさい…来週はきっと大丈夫だと思うから」  
『その台詞、先週も聞いたよ…』  
 
電話越しでも悟郎君が落ち込んでいるのが凄く分かる…。  
だって、悟郎君と動物園デートの約束を最初にしたのは一ヶ月以上も前。  
けれどここ一ヶ月間、私は毎週日曜日に特別補習を行っていた。  
去年なら悟郎君と一緒で楽しかった補習授業も今では二人を邪魔する大きな障害になっている。  
教師としてはこれだけ校長先生や生徒達に頼りにされている事は凄く嬉しい事。  
でも…  
 
『ねぇ…今からそっちに行ってもいい?』  
「えっ!?もう夜の12時よ?悟郎君、明日も授業あるんでしょう?」  
『うん、でもなんか凄く悠里に会いたくなっちゃったんだ…』  
 
私も悟郎君に会いたい…会いたいよ…  
 
余程私に会いたかったんだろう、悟郎君は電話を終えてから数分で私の家までやってきた。  
 
「会いたかったよ!悠里〜」  
 
さっきの落ち込み様は全く感じさせない明るさでお馴染みのハグをしてくる悟郎君。  
 
「ごめんね、動物園に行けなくて…」  
「うん、その事なんだけどね、ボク良い事思いついたんだ!」  
 
…?何だろう?悟郎君とってもご機嫌ね。  
 
「じゃじゃ〜ん!見て見て、可愛いでしょ〜?」  
 
そう言って見せてきた物はネコの耳やうさぎの耳など、動物の耳がついたカチューシャだった。  
 
「悟郎君…これは一体…?」  
「あのね、動物園に行けないならボク達で動物園を作っちゃえばいいんだよ!」  
「動物園を作るって…一体どうやって?」  
 
だって私は動物を飼ってないし…  
あ、悟郎君のパウ?  
それとも瑞希君の爬虫類召喚を使うのかな?  
でもそれじゃあ『動物園』とは言えないわよね…  
 
「動物はボク達だよ!はい、悠里!」  
 
うさぎの耳がついたカチューシャを渡してくる悟郎君。  
悟郎君はすでにネコの耳をつけている…可愛い…  
 
「でもこれって動物園って言えるのかしら?」  
「ボクが満足してるからいいの!さ、早く早く」  
 
これで悟郎君が満足してくれるなら…  
そう思い渡されたカチューシャをつけてみる。  
 
「う〜ん悠里、可愛いっ!ハグっ!」  
「きゃっ、悟郎君っ!?」  
「だって可愛いんだもん!……あ」  
「悟郎君?どうしたの?」  
「ボク、やっぱりネコじゃない動物がいいなぁ」  
「えっ、悟郎君のネコ可愛いわよ?」  
 
悟郎君の私を抱き締める力が強くなる…  
 
「ボク、狼がいいなぁ…そしてうさぎさんと遊ぶの」  
 
えっ?狼?遊ぶ?  
私が不思議に思っていると悟郎君がいきなりキスをしてきた。  
 
「んっ…ごろ…くん…っ」  
 
キスはどんどん深いものになっていく…  
悟郎君の舌が私の口内を優しく愛撫していく…  
そして部屋の中にくちゅくちゅと二人の舌が絡み合う音が響いていく…  
 
どれ位の時間こうしていただろうか、やっと舌が引き抜かれ悟郎君が言った。  
 
「うさぎさん、ボクとこれからもっと楽しい遊びをしない?」  
 
これから楽しい遊び……  
いくら鈍い私にでもこれの意味する事は分かる。  
 
「……うん…」  
 
恥ずかしがりながらもそう答えると、悟郎君は私をお姫様抱っこでベッドまで運んでくれた。  
 
「んっ…」  
 
ベッドに寝かされると同時にまた深い深いキスをしてくる悟郎君。  
そして私の服に手をかけてくる…  
あっという間にブラジャーは外され、その手は胸元を弄り敏感なところに触れる。  
 
「あっ…」  
 
力強いけど優しく、胸の突起を摘んでくる…  
 
「っ、あっ…やっ…んんっ」  
 
摘まれる度に気持ち良くて声が出てしまう。  
 
「あれ?うさぎって鳴くんだ?」  
「やっ…ごろう…く…ちがっ…」  
「やっぱりセンセといると勉強になるなぁ。じゃあ、これはどうかな?」  
 
そう言うと今度は舌で胸の突起を刺激してきた。  
キャンディーを舐めるように…時には軽く歯を立てるように…  
刺激される度に私は声を出して感じていた。  
 
「うさぎさん可愛いなぁ…可愛いからもっと良い事してあげる」  
 
今度は下の方へ手をかける…  
 
「あれ?もしかしてこれを待ってた?もうびしょ濡れだよ?」  
「やだっ、言わないで…」  
「ねぇ、もっと気持ち良い事して欲しい?」  
「や…聞かないで…」  
「だって、ゴロちゃんポペラバカだから言ってくれないと分かんないよ」  
「やだっ…悟郎君こんな時に…」  
「ね?して欲しい?」  
 
悟郎君絶対私で遊んでる。  
でも私はもう限界だった。触れて欲しくてたまらない…  
悟郎君に触れて欲しくて熱くなっている…もう我慢出来ない  
 
「お願い……して…?」  
「うん、じゃあもっと気持ち良くしてあげる…」  
 
そう言うと悟郎君は蜜であふれるそこに触れてきた。  
十分に濡れていたそこはすんなりと悟郎君の指を受け入れる。  
指を動かす度にいやらしい音を立てている。  
 
「…あっ…んんっ…」  
「…もっと、もっとボクにその可愛い鳴き声を聞かせて?」  
 
一本だった指が二本に増える。  
そして更に強い快感が襲ってくる。  
 
「ああっ…」  
 
今度は舌でそこの敏感な突起を突いてくる。  
中には二本の指が…その上の突起には舌が…  
私はたまらず体をビクビクと震わせてイッてしまった。  
 
「あれ?もうイッちゃった?ボクまだ満足してないのに…」  
「ごめん…なさい…」  
「ねぇ…すぐで辛いかもしれないけど…ボク、もう限界…」  
「…いいわよ…私は大丈夫、だから…」  
 
本当に限界だったのだろう悟郎君は素早く避妊具をつけると私の中へ入ってきた。  
悟郎君が腰を突き上げてくる度、私はイッたばかりだというのに声を出して感じてしまった。  
 
「あっ…んんっ」  
「っ…」  
 
二人の吐息とお互いが絡み合ういやらしい音が部屋中に響き渡る。  
快感がまた押し寄せてくる…  
 
「っ…悠里…大好き…愛してる…」  
「…私もよ…悟郎…くん」  
 
更に動きが早くなる。その動きにあわせて私と悟郎君の息も荒くなる。  
どんどん快感の波が押し寄せてくる。  
激しく体が揺さぶられていく…  
 
「ああっ…もうダメっ…イッちゃうっ」  
 
私がそう言ったのと同時に悟郎君が激しく腰を押し付けてくる。  
 
そして私達は一緒に果てた…  
 
 
 
「悠里の鳴き声、とっても可愛かったよ」  
「もう…悟郎君たら…恥ずかしかったんだからねっ」  
「う〜ん、もう一回聞きたいなぁ。悠里の可愛い鳴き声」  
「ええ!?もう一回!?今したばかりでしょ!?」  
「だって、ボク若いからさぁ、これだけじゃ足りないよ」  
「…嘘でしょ?」  
「嘘じゃないよ、もう一回…いやもう二回?」  
 
結局、私は悟郎君のおねだり攻撃に負けてあれから三回もしてしまったのだった…。  
 
 

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