最近、清春君の悪戯が日を追うごとに酷くなってきている。  
今までも沢山の悪戯を受けてきたけれど、ここ数日は私だけを標的にしているようだった。  
 今朝も教室のドアを開けた瞬間大量の黒板消しが落ちてきて痛いわ真っ白になるわで大変だった。  
B6の皆がやめるよう言っても清春君はまるで聞こうとしない。  
 一体清春君は何を考えて私ばかりを狙うのだろうか?  
疑問は日に日に深まるばかり…  
 
「……先生!おい、先生!!」  
「えっ?な、何?」  
「言われた問題、全部解いたんだが…」  
「あっ…、じゃあ合ってるか確認するわね!」  
 そうだった、今は瞬君との補習の時間、ボーっとしてる場合じゃないわ。  
今は補習…この問題集の解答に集中しなくちゃ。  
「先生、考え事か?窓の外をぼんやり見つめていたけど…」  
「ううん、ちょっとボーっとしちゃっただけ、ごめんね」  
 心配そうな顔でそう尋ねてくる瞬君。  
生徒に心配されてちゃ駄目ね、もっとしっかりしなきゃ。  
 そう自分に言い聞かせ、目の前にある問題集に集中する…  
問題集には次々と丸がついていく。  
「…凄いわ!瞬君、間違えたの一問だけじゃない!」  
「まあな、ここは少し予習しておいたんだ」  
 ここ最近の瞬君の補習態度は驚くほど真面目だった。  
予習もしてきてくれるしバカサイユでランチをとったあとも分からない問題を質問して来てくれる。  
この変化はとても嬉しい事だった。  
 私と瞬君は目が合うと自然と笑顔になった。  
「先生、そんなに喜ぶなよ」  
「だって嬉しいんだからしょうがないじゃない!」  
 補習の成果がこうして結果として現れている。  
喜ばずにはいられないわよ。  
 あともう一つ、  
瞬君が私に心を開き、こうやって笑顔を見せてくれる事も嬉しかった。  
 瞬君の笑顔につられ私も笑顔のままでいると、突然瞬君から笑顔が消えた。  
「先生…」  
「何?どうしたの?…ちょっ!」  
 急に机から身を乗り出して来て顔が近付く。  
その距離は息がかかりそうなくらい…  
「…しゅ、瞬君…?」  
「なあ…」  
「な、何?」  
 瞬君の長い指が私の前髪をかき上げる。  
一体何?何が起こったのか分からず、私は瞬君のその整った顔を見つめる事しか出来ない…  
 
「…先生、おでこ赤くないか?」  
「えっ!?おでこ…?」  
 予想外の言葉に戸惑う。…おでこ?  
「もしかして今朝の仙道の所為じゃないのか?」  
 確かに今朝の清春君の黒板消しの悪戯は痛かった。  
私はそっと額に触れてみた。そこは軽く熱をもっていて少し腫れているようだった。痛みも少しある。  
「少しコブになっているみたい…」  
「くそっ、仙道のヤツ!」  
 ドンと机を叩く瞬君。  
清春君の悪戯が増すのと同時にある問題が発生した、それは瞬君と清春君の喧嘩。  
今までも二人はいつも喧嘩していたけれど最近は顔を合わせる度に喧嘩をしているようだった。  
 いつもの喧嘩の回数が増えただけで、決して仲が悪くなったわけではないから心配はいらないと他のB6の皆は言っていたけれど…  
実際、私も二人の仲が悪くなったようには感じない。  
 でも何かが引っかかる…  
「これくらい大丈夫よ!」  
「そうか…?でも少し冷やした方がいいんじゃないか?」  
「そうね…じゃあ、ちょっと保健室に行って氷をもらってくるわね」  
「あ、オレもついて行こうか?」  
「氷をもらうだけだから一人で大丈夫よ。瞬君はさっきの問題の続きを解いていて?」  
「……分かった」  
「すぐ戻ってくるからちょっと待っててね?」  
 私は問題集を開き、あるページの中から問題を解く範囲を10問ほど指定すると保健室へと向かった。  
 
 
「失礼します。すみません、氷を少し頂きたいんですが…あれ?」  
 保健室には誰もいなかった。他に人がいる気配もない。  
保健室のドアを確認すると外出中の札がかかっていた。  
保険医さんはいないみたいだけど氷だけだし、少し頂いて早く帰ろうかな。瞬君も待っている事だし。  
 私は保健室の冷蔵庫の中から氷を取り出しビニール袋へと入れた。  
氷を取ったあと、もう一度額に触れてみた。…鈍い痛みがする。  
 痛みと同時に今朝の事を思い出した。  
清春君はどうして私を悪戯の標的にするのだろうか?  
 嫌われている感覚は全くない。むしろ清春君は悪戯を心の底から楽しんでいるみたいで…  
「清春君がよく分からない…」  
 もっと清春君について知りたい、そう思いながら額に氷を当てる…ひんやりしていて気持ちいい。  
すると突然保健室のドアが開き、後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた。  
「オレ様がなンだってェ?」  
「清春君!?」  
 清春君の手にはいつもの水鉄砲。  
また何か悪戯を仕掛ける気なの?  
「…そう硬くなるなって、コイツは使わねェよ」  
「えっ?」  
 そう言うと清春君は無言のまま私の目の前までやって来たかと思うと、いきなり私を抱き締めた。  
 
 突然の事で身動きが取れない。  
抱き締める腕は力強かった。  
流石バスケをやっているだけある、その腕はしっかりと筋肉がついていて女の私の力じゃ振り解けない。  
「き、清春君…?」  
「…オマエはオレのオモチャだよな?」  
「…え?」  
 耳元でそう囁かれる。  
突然の質問に戸惑ってしまった。…清春君のオモチャ?  
清春君は私によくオモチャという言葉を使う。  
 これは一体どういう意味なの…?  
「なァ…そうだよな?」  
 思い切り抱き締められている所為で清春君の顔は確認できない。  
でもその声色から冗談を言っているわけではないと感じられる。  
「と、とりあえず、離れましょう?」  
「…そうだって言うまでゼッテェ離さねェ、……そうだって言えよ」  
 駄目だ、離そうとする気配が全くない。  
何て言ったらいいのか分からないけれど、何かを言わないと離してくれそうにない雰囲気だったので私は気になっている事を尋ねてみる事にした。  
「ねぇ、オモチャって一体どういう意味なの?」  
「そのままの意味でオレのモノって意味…」  
 清春君は抱き締める手を緩めると私の額、赤く少し腫れた部分に軽くキスをしてきた。  
そのキスはとても優しいもので怪我をしている場所だったけれど痛みは全く感じなかった。  
 しばらく無言の状態が続く。  
清春君の腕がまだ私の腰にあるので今も密着した状態だ。  
無言のまま見つめてくる清春君の視線に戸惑う…  
 とりあえず離れなきゃいけないと思い離れるように促そうとしたその時、私よりも清春君の方が先に口を開いた。  
「…オマエはオレのモノだ、ナナなんかに独り占めさせねェ」  
 瞬君…?どうしてここで瞬君の名前が出てくるの?  
「それってどういう…」  
「どういうも何も最近オマエ、ナナの相手ばっかしてンじゃねェかよ!」  
 清春君の怒鳴る声が静かな保健室に響く。  
それを聞いて私は心の奥で引っかかっていた何かが少し理解出来たような気がした。  
清春君がいつもより多く悪戯を仕掛けたり、瞬君と喧嘩ばかりするようになったのは瞬君が真面目に補習をするようになったのと同時…  
 もしかしてこれは清春君の独占欲の強さからきているの?  
「それは瞬君とは補習をしているから関わる機会は多くなっているけど…」  
「それが気に入らねェっつってンだよ!オマエはオレのオモチャなんだよ!」  
 清春君は私の肩を力強く掴むとそのまま勢いよくベッドへと押し倒してきた。  
抵抗しようとしたけれど男の子の力に敵うはずがなく、そのままベッドへと倒れこむ形になってしまった。  
「ちょっ…清春君!?やめっ…んっ」  
 私の制止を無視し清春君はキスをしてきた。  
 
 力任せの荒っぽいキス。  
無理やり私の口をこじ開けようとしている。  
私は拒むようにしたけれど息苦しさと唇に触れてくる舌のくすぐったさで思わず口を開けてしまった。  
 清春君はそれを見逃さず舌を入れてきた。  
舌を避けようとしても清春君の舌は離してくれない。  
舌が絡み合いお互いの唾液が混ざり合っていく。  
「ん…ふっ…んんっ」  
「…っ、はぁ…オレだけを見てろよ…」  
 キスは更に深くなっていく。  
深い深いキスで頭がぼんやりしてきた頃、清春君が下の方…下着に手をかけてきた。  
「ちょっ…!清春君!!」  
 私はその行動でハッと我に返った。  
足で抵抗しようとしても無駄だった。  
清春君の指がショーツの隙間から入ってきた。  
「あァ?なンだ、待ってたんじゃねェかよ…」  
「…っ!」  
 さっきのキスで私のそこは恥ずかしいけれど反応していた。  
清春君が指を動かすといやらしい音がした。  
「なぁ…オマエはオレのモノだよな?」  
「ちが…う」  
「…そうだって言うまでやめねェからな」  
 清春君は何度も指を出し入れする。  
その度にそこから蜜が溢れ出していく。  
その度にいやらしい音が響く。  
「そうだって言わねェとメチャメチャにすンぞ?」  
 清春君は私の中から指を抜くと私が持っていた物へと手を伸ばした。  
そして何かを手にするとまた私の下腹部へと触れてきた。  
「…な、なに…?…きゃっ、冷たっ」  
 急にひんやりした感覚が下腹部を襲う。  
それは私がさっき用意していた氷の所為だった。  
清春君の指が氷を手にしたまま私の中へと入ってくる。  
 氷の冷たさが身体中に伝わる。  
伝わるのと同時に私の熱で溶けていくのもはっきりと分かった…  
「すぐ溶けるな…感じてンのか?」  
「っ…!」  
 私は恥ずかしさでいっぱいだった。  
否定しようとしても氷は私の中で溶けていく。  
保健室の中に氷が溶けたものなのか、それとも私のものなのか分からない水音が響く。  
 そして清春君がもう一度私にキスしようとした時、  
 
「おい!やめろっ!!」  
 清春君を制止する声と同時に勢いよく保健室のドアが開けられた。  
私は保健室へと入ってきたその人物に驚く。  
「瞬君!?」  
 やだ…こんなところを見られちゃ困る。  
私は必死であらわになったそこを隠そうとするが清春君に足を押さえつけられていて身動きが取れない。  
 清春君は構わずキスをして来ようとする。  
「仙道!!やめろと言ってるだろ!!」  
 瞬君は清春君を突き飛ばすと私をベッドから起こし、ギュッと抱き締めてきた。  
清春君は勢いよくベッドの横に尻餅をつく形で倒れこんでしまった。  
「ッテェ…おいナナ!なにすンだよ!!」  
「何じゃないだろ!先生がなかなか戻ってこないから心配になって様子を見に来たら…」  
 瞬君の私を抱き締める手が強くなる。  
睨み合う瞬君と清春君、しばらくの沈黙が続く。  
沈黙が辛い。一体どれだけの時間が過ぎたのだろうか。  
「…あの、瞬君…私は大丈夫だから、…清春君もどこか怪我してない?」  
「……先生…」  
「…チッ」  
 二人が睨み合うのをやめたので私は瞬君から離れようとしたけれど瞬君は離してくれない。  
「瞬君…?あの、教室に戻りましょう?補習の続きを…」  
「先生、オレは先生が好きだ」  
「えっ…」  
 いきなりの思いがけない告白。  
そしてそっと頬にキスされ、そのキスは口元へと移っていく。  
「しゅ、瞬君…!」  
「ナナ!なにしてンだよ!」  
 瞬君は私たちの言葉は気にせず、そのままキスをやめようとしない。  
キスはどんどん深くなる…  
「…んっ、ふ…」  
「おい!ナナ!!聞いてンのかよ!?」  
「…仙道、貴様だって先生に何かしていただろ?オレが来るまで一体何をしていたんだ?」  
「コイツはオレ様のモノだから何してもいいンだよ!」  
「はぁ?いつ先生が仙道のものになったって言うんだ?」  
「そんなン最初からに決まってんだろ!」  
 大変だ、二人の喧嘩が始まってしまった。  
なんとかして止めないと。  
突然の事でなんだかよく分からないけれど私の所為で始まった喧嘩のようだし。  
 
「ほら!二人ともやめなさい!それに私は誰のものでもありません!!」  
「…じゃあオレのものにならないか?」  
「ハァ?おいナナ!なに言ってンだよ!コイツは渡さねェ」  
「だから、私は…」  
 駄目だ…いくら言ってもやめそうにない。  
二人は更に言い争いを続けていく。  
私は瞬君と清春君に挟まれて身動きが取れずにいた。  
でもこの位置にいた方がいい気がする。  
そうじゃないと二人は掴み合いの喧嘩になりそうなくらいの雰囲気だった。  
 なかなか止めるきっかけが掴めずにいるとこの言い争いは驚くような結果に辿り着いた。  
「なら、この女教師チャンに今ここで決めてもらおうぜェ?」  
「ああ、いいだろう。まあ、オレを選ぶだろうがな」  
 一体二人は何を言っているの…?  
「ちょっと、何言って…きゃっ」  
 急に後ろから瞬君に抱き締められ、目の前には清春君の顔がある。  
一体何が起こったのか分からずにいると瞬君の手がスカートのホックに、  
清春君の手がブラウスのボタンへとかかった。  
「…っ!?二人とも一体何をする気なの!?」  
「先生をオレのものにする」  
「なぁ、オマエはオレ様のオモチャだよなァ?キシシッ」  
 そう言ってそれぞれ手を動かしていく。  
抵抗しようとしても二人に挟まれていて抵抗出来ない。  
「だから…どうしてこんな事をするの…?」  
「好きだからに決まってる」  
「好きだからに決まってンだろ」  
 同じような言葉を同時に発する二人。  
だからってどうして服を脱がせられなきゃいけないの?  
気が付くと私はあっという間に下着姿になってしまった。  
後ろから瞬君に抱き締められ前には清春君、逃げ場はない。  
 
「ちょっ…ちょっと待って、何もこんな事をする意味はないでしょう?よく分からないけど話し合いましょう!」  
「先生は話し合ったってオレたちのどちらかを選んでくれないだろ?」  
 瞬君は後ろから私の顎を掴むと横を向かせキスをしてきた。  
「だからナナと話合ったンだよ、オマエを満足させられた方が自然と選ばれる」  
 清春君は私の首筋へとキスしてきた。そのキスは段々と下へと降りてきて胸元まできた。  
「んっ…待って、一体何なのそれ?それにいつ話し合ったって言うのよ」  
「それはオレと仙道の特殊な電波を使ってだな…」  
「ブチャ、オマエも前に見ただろ?」  
「……?」  
 特殊な電波…?  
…それって、もしかして…?  
「夏に九影先生に使ったあの技の!?」  
 秘儀ハゲ縛り…それは瞬君と清春君にしか使えない九影先生を封じる技。  
使う時は不思議な電波で交信するらしいけど…会話も出来たの!?  
瞬君と清春君っていつも喧嘩ばかりしてるけど本当は凄く仲が良いわよね…  
 なんて、今はそんな事を考えてる場合じゃない!!  
「ちょっと、どういう事!?」  
「そういう事だ」  
「だーかーらァ、オレたちに身体を任せちゃえっつってンだよ」  
「…オレが先生を満足させてやる」  
 耳元でそう低く囁かれる。  
その色っぽい声にドキッとしてしまった。  
「…いや、オレ様ナシの身体じゃダメにしてやるぜェ?キシシッ」  
 今度は反対側の耳にふぅっと息を吹きかけながら意地悪に囁かれる。  
その行為に思わず身体がビクンと反応してしまった。  
 
 どうしよう…  
二人の力に敵うはずがなく私は今とても困った状況にいる。  
 瞬君と清春君の手によって下着はあっさりと脱がされてしまった。  
二人に交互にキスされると清春君は胸の方へ、瞬君は下の方へ手を伸ばしてきた。  
「…んっ、ねぇ…やめましょう…?」  
 二人は止める気配はなくそれぞれ愛撫を続けてくる。  
 清春君は私の胸の突起へと口を近づけると甘噛みするように吸い付いてきた。  
「っ、あっ…」  
 瞬君は下の方へ手をやり、そっと指を入れてきた。  
「ん、んんっ…」  
 二人の愛撫により、私の胸は硬く反応し、下からは蜜が溢れ出してきていた。  
「やっ…、やめ…」  
「アァ?こんなになってンのにか?」  
「先生、身体の方は正直みたいだが?」  
「…っ!」  
 否定出来ない。  
いけない事だと分かっているけれど、清春くんの舌が、瞬君の長い指が…それぞれの動きが気持ち良いと感じていた。  
 
「…先生、もういいか?」  
「えっ?…っ!ちょっと!!」  
 瞬君は私の腰を持ち上げると四つん這いの形になるように押し倒してきた。  
恥ずかしい格好になってしまい戸惑っていると下腹部に硬いものが押し当たってきた。  
その感触に驚き腰を引いて避けようとしたけれど、腰を力強く押さえつけられてしまい、  
抵抗出来ずにそれは容赦なく私の中へと入ってきた。  
「んっ…あぁ…」  
「…っ、先生…凄く締め付けてくるな…」  
 瞬君の動きに合わせて自然と私の腰も動いてしまう。  
「ブーチャ?なにナナで感じてンだよ」  
「んっ…き、清春君…?」  
 清春君は私の顔を持ち上げ、私の唇を優しくなぞるとグイっと口の中へ指を入れてきた。  
「なァ、このブチャ〜イクでカワイ〜イ口を使ってくれよ…」  
「…えっ…」  
「聞こえなかったンかよ、だーからァオマエのその口でさァ…」  
 清春君は今四つん這いになった私の前でしゃがみ込んでいる。   
そして私の目の前には清春君のモノが…  
清春君の言いたい事が分かってきた、でもだからってそんな事は…  
「ちょっと変な事言わないで…んっ…ふ…ぁ…」  
 私が口を開いたのを見計らって清春君は清春君自身を私の口の中へ無理やり差し込んできた。  
それはもう硬くしっかりと反応していた。  
 いきなり口の中へと入ってきたものだから私は思わずむせそうになってしまった。  
「…っ…く…はぁ…」  
「オイ、喋って歯、立てたりすンなよ?」  
 そう言って私の頭を軽くポンポンと叩いた後、そのまま頭を優しく撫でてくる清春君。  
今のこの状態ではいけないと思ったけれど、清春君の優しい手の感触がとても心地良いと感じてしまった。  
 
 後ろからは瞬君が腰を押し付けてきて私もその動きにつられて腰を動かしてしまう。  
その所為で顔も同時に動いてしまうので自然と口に含んでいる清春君のモノも愛撫してしまっている事になっている。  
この状態を何とかしないとと思いつつも、それを上回る快感が私を襲ってくる。  
 止めないと、でも気持ち良い、そんなどうしようもない感覚で頭がおかしくなりそうになる。  
二人の吐息、私の我慢しようとしても出てしまう声、絡み合う音が保健室に響く。  
その音がまた私を刺激する。  
 頭の中が真っ白になり意識がフェードアウトしそうだ。  
 
 この快感に溺れ、もうこの快楽に身を任せようとしたその時、  
「…っ…ヤベ…もうこのままっ…んっ…」  
 そう言い清春君のモノがビクンとしたかと思うと私の口の中へ全てを放出した。  
私の口元からは口に含みきれなかった白濁の液体が溢れ出す。  
 
 口の中のものをどうしようかと悩んでいると瞬君が思い切り腰を持ち上げてきた。  
「んっ、あぁっ…」  
 そして瞬君の動きが更に速さを増していく。  
もう私の身体は限界まで来ていた、理性を保つのが精一杯…  
その理性を保てたのも数秒の事で、私は耐え切れずそのままイってしまった。  
「…うっ…もう駄目、だっ…」  
 それと時を同じくして瞬君も私の中で果てた。  
 
 
 
 今私はとても困った状況にいる。  
右には瞬君、左には清春君。  
二人とも私にべったりくっついているので身動きが取れない。  
「なぁ、仙道なんかよりも俺の方がいいだろ?」  
「はァ?なに言ってンだよ、オレ様の方がいいに決まってンだろ?」  
「……」  
「「そうだろ?」」  
 耳元でまるでステレオのようにそう言う二人。  
私は何も言えずにいた。さっきの余韻が残ったままで頬は火照った状態だ。  
 何とかこの状況を変えようとする為に別の話題をふる事にした。  
「…あっ!そうだ、瞬君、補習の途中だったでしょ?さっき言った問題は解いたの?」  
「もちろん、先生、教室に戻ろう。問題の解答を頼む」  
 そう言うと瞬君は私の手を取り立ち上がった。  
そのまま力強く手を引かれ保健室の出口まで来たかと思うと反対側の手が清春君により思い切り引かれた。  
瞬君の手から離れ清春君の胸に引き寄せられたのと同時に清春君は隠し持っていた水鉄砲を構え…  
「おい!仙ど…うわっ!」  
 思い切り瞬君の顔に命中。  
「勝手にコイツを連れ出そうとすンなよ」  
「っ…オレは先生と補習するって決まっているんだ!」  
「ケッ、そんなもの邪魔してやるぜ」  
「…仙道、殺す!!」  
 
 その後は毎日瞬君と補習をするもののなぜか私の隣には清春君。  
私の隣をキープしつつ隙があれば瞬君の邪魔をする。  
悪戯の標的は私から瞬君へと移ってしまったようだ。  
 でもだからと言って私が悪戯を受けないわけではない。  
悪戯自体は前とは変わらないけれど、そのいつもの悪戯に更に甘い言葉がついたのだ。  
 瞬君はと言うと私に歌を作ったと言って甘い言葉を囁く。  
二人の行動に戸惑い二人にこの行動の意味を聞いたところ、これは私が二人のどちらかを選ばない限り続くらしい…  
 一体どうしたらいいんだろうか…?  
そんなもの選べないに決まっている。  
あの時は流されてあんな事をしてしまったけれど、教師と生徒なわけだし…!  
でも二人はそんな事は全くお構いなしのようだ。  
   
 そんな贅沢な悩みを抱えながら今日もまた二人に甘い甘い言葉を囁かれる一日が始まる…  
 
 

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