夜。悠里はTVでアメリカのバスケの試合のライブを眺めていた。
前回清春が帰国した時に「俺様専用チャンネルをカベに作ってもらったから、ありがたく拝聴しろ」と悠里の家のTVアンテナが工事された。
清春がアメリカの選手と一緒にいると大人vs子供で試合をやっているようだ。向こうの選手はほとんどが2mもの身長があるから当たり前だ。
でも、そんな大きな選手の腕の下をスイスイとすり抜けている。顔が生き生きとして見ている悠里も興奮してくる。
試合が終わる。今日も清春の所属しているチームの勝利。清春はバスケットコートの中を飛び回っている。そしてカメラに近づき超ドアップになった。
「今すぐそっちへ飛んで行くから待ってろよ!ブ〜〜〜〜チャ♪」
悠里が驚く暇もなく呼び鈴が五月蠅く鳴り始める。
『ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン』
悠里が慌てて玄関のドアを開けると、そこには清春が立っていた。
「????今の生じゃ・・・?」
「え?今日は生でしたいって??」
清春は悪戯に成功した時のにやけた笑顔を見せる。びっくりして声も出ない悠里を見て清春はマジメな表情になり悠里を抱きしめて耳元でささやく。
「俺様にすぐ抱かれたいって思ってくれなかったのか・・・」
もちろん最後に息を吹きかけるのも忘れない。
「む・・・向こうからこっちに来るのに・・・時間かかるじゃない・・・」
「俺はいつもいつもお前を抱きたいって思ってるんだぜ・・・ゆ・う・り」
清春は悠里の首筋に唇を這わせ始めた。
「あ・・・あと・・・ノーメイクだし・・・」
「んなもん、どうせすぐに汗で流れるんだからカンケーねーだろ」
「きよは・・・・んっ!」
清春は悠里の口を塞ぎ舌を絡める。悠里は清春に口づけをされたまま抱えられ、ベッドへ下ろされた。
「俺様は今すぐお前に入りたいって叫んでるぞ。お前はどうなんだよ」
悠里の体に手と唇を這わせていく。悠里は既に快感の波に襲われ喘ぐことしかできなくなっていた。
「お前も俺様に入ってほしいって言ってるな。じゃあ遠慮なんかしないぜ」
清春が悠里の体を貫く。悠里の声が高くなる。
「やっぱり生はいいな。俺様にみっちりと絡みついてやがるぜ」
清春は腰を前後させる。悠里はもう喘ぐことしかできなかった。
「そろそろイカせてもらうぞ」
腰の動きが激しくなる。パンパンと肉を打つ音が響く。
「うっ!」
「あぁーーーーーーーーーーー!」
二人の声が重なる。清春はゆっくりと体を離し悠里の隣へ体を横たえる。
清春は片肘を立てて悠里へと体を向ける。悠里はまだ呼吸を落ち着かせることができずに胸が大きく揺れている。そんな悠里の体を清春はツツッと人差し指で触れる。
「女って一度イッたら、次はイキやすくなるんだってな」
「え???清春君、何を??」
返答の無いまま清春は悠里の体に舌を滑らせた。
清春が目を覚ますと隣には目の周りにクマを作った悠里がぐっすりと眠っていた。清春が頬を突いても目を覚まさない。
「っと。ヤリすぎちまったかな」
悠里の寝顔を眺める。ボソボソ言うような清春の独り言が聞こえる。
「お前を見ると俺はおかしくなる。お前を抱きしめたい。お前にキスしたい。お前と一つになりたい。お前を無茶苦茶にしてやりたい。そして困っている顔を一人占めにしてーんだよ」
清春は優しげな笑みを見せると眠っている悠里に軽くキスをする。
「悠里。愛してっぜ」