鳳先生と付き合いだして三カ月ほど経った。  
みんなで呑んで、酔うと口説き癖のある鳳先生に口説かれてしまった(汗)  
記憶は薄ら残っていたけど、朝起きたら隣には彼が眠っていた。  
常々お世話になってたし、頼りになる落ち着いた大人の男性だし、憧れていたのは事実。  
だけど、本当に彼が私のことを好きだったなんて。  
彼の囁く愛の言葉を受け入れてました。  
その日。  
二人で学校へ向かったんだけど職員室で葛城先生が「鳳様が無断外泊」って騒いでたものだから、勘のいい衣笠先生が見抜いちゃって、先生方はみんな大騒ぎ。  
そんな中でも鳳先生は私の肩に手をかけて笑顔でいたけどね。  
後で真田先生から聞いたんだけど「あの時の鳳さん、微笑みっていうよりは悪魔の笑み」だったって。  
 
まあ、置いといて。そんな彼にも困ったところがある。  
優しくて、リードとってくれて、しっかりしてて、、、文句のつけようは無いんだけど・・・ただ一つ・・・。  
 
「おはようございます」  
彼が職員室にやってきた。他の先生方は既に来てる。朝の挨拶が交わされる。そして、彼が私の側へやってくる。私は立ちあがって挨拶する。すると彼はいつも私を抱きしめて・・・。  
 
ちゅっ。  
 
だーかーらー!みんな、もういるんだから!そんな人前でキスしないで!!!  
付き合いだしたばかりの時は衣笠先生も注意していたみたいだけど、彼はどこ吹く風。  
今ではもう公認となってしまっている。  
私はまだ慣れなくてキスされるたびに抗議するんだけど、あの優しく響く低音が耳元で響く。  
 
「悠里。愛してるよ」  
 
そう言われちゃうと何も言えなくなっちゃうよ。  
 
晃司さん。私も愛してます。  
 

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