アパートまでの帰り道、マスターは非常に困った事になっていた。
「大人しくしろ!俺の愚息!」
ハクをおんぶしながら前屈みになって動けないでいた。
「なんでこんなに柔らかいんだ?」
そう、ハクは見かけによらず巨乳なのだ、だからおんぶなんかしたら、その2つのけしからん山の感触がダイレクトに背中に伝わるわけで、この状態で自分の息子がはしゃがないわけがなかった。
街中で周りには結構人が居た、しかも眠っている女の子を背負っているため多少目立っていた。もし自分の愚息がはしゃいでるのを見られたら間違い無く変質者扱いされるだろう。
「やわらけぇ……俺二つの意味で涙出そう、だが、この状況をどうにかしないとどうにかなりそうだ」
右目はこの困った状況に、左目は男の浪漫が叶っている喜びに涙目になっていた。
「ってそれよりこの状況をどうするよ?とりあえず小数を数えるか、3.14……続きわかんね」
とりあえず息子が大人しくなってくれたので早く帰る為に小走りした。
トットッふにっ トットふにっ
「ぁぁ………」
息子がまたはしゃぎはじめました☆
「バカヤロウ」
自分の股間に話しかけるがもちろん返答は無い。通りすがりの女子高生に変な目で見られた。
「とりあえず今度は素数だ、2、3、5、7……」
今度はさっきと同じ事にならないように慎重に……ふにゅ♪
「チクショウ……こうなったらむしろこの感触を存分に堪能してやる!」
なんだか面倒臭くなったため、開き直り、ハクを起こさない程度に走り始めた。
勃起しながら。
もちろん途中で警官に職質されそうになって逃げたのは言うまでもない。
こうしてなんとか自宅へ帰る事が出来たのだった。
勃起しながら。