「ミクー、久しぶりに一緒にお風呂はいるわよ」  
「やったー」  
「めーちゃん、ぼくはー?」  
ソファーでメイコとミクが一緒にTVを見ながら話し合っていると  
後ろから、洗い物を済ませたカイトが手を拭きながら話に加わってくる。  
「あんた何歳よ」  
「ぼく、さん――」  
「あーはいはい」  
カイトが年齢を言う隙を与えないかのように言葉を遮ってしまう。  
「うぅー、酷いよめーちゃん」  
「あははっっ、カイトおにいちゃんおもしろーい」  
「さて、行くわよミク」  
「うん また後でね。カイトおにいちゃん」  
「いってらっしゃい」  
ソファーから立ち上がった二人は家のお風呂へと向かう。  
二人は気づいていない、カイトが目を鋭くさせてニヤリッと笑ったことを・・・。  
この家のお風呂とても大きく『露天風呂じゃない?』と聞きたくなるような程の大きさだ。  
 
カポーン  
 
そんな音が聞こえてきそうな雰囲気を漂わせながら、二人はお風呂に浸かっていた  
文字通り肩まで、お湯に沈めていた。のほほ〜んとした空気がお風呂全体を包み込む。  
「ミク〜」  
「なに〜メイコおねえちゃん」  
「最近は調子はどうなの〜」  
「いいよ〜、歌が歌えるだけで楽しいもん」  
「そうよかったわね〜」  
なんとも間の抜けた会話なのだろうか・・・だが見ている側からしても  
なにかしら、心が癒されるところがある。  
その後二人は少しの間、一言もしゃべらずにお風呂に浸かっていた、  
寝ているんじゃないだろうかと思うぐらいに・・・。  
唐突にメイコが立ち上がり風呂椅子にお湯を流してから  
「ミク、ほら座りなさい。洗ってあげるから」  
「えっ、いいよ自分でできるから」  
「遠慮しない、ほら座る」  
ミクは渋々お風呂から立ち上がりメイコが用意した風呂椅子に座る。  
すると、メイコがお風呂のお湯を洗面器で掬い取りミクの頭にかけた後  
シャンプーを手につけて、ミクの長い髪を洗い出す。  
メイコの洗い方はとてもうまくミクもシャンプーが目に染みることなく洗い終わる。  
「さて、次は身体ね・・・ええっとボディーシャンプーはっと・・・・あれ?」  
「どうしたの?メイコおねえちゃん」  
「ボディーシャンプー使い切ったみたい」  
「あっ本当だ、最近無くなるの早いね」  
「そうねー仕方ない・・・・・・かぁいとぉー」  
メイコは大声でカイトを呼ぶ。だが、その声は風呂場なのにまったく反響することがなかった。  
それは、家全体が防音素材で作られているからだ。家の外には音がまったく漏れる事がない。  
なら、カイトにもその声は伝わらないのでは?と思うかもしれないが・・・  
彼を含むこの家の住人は全員VOCALOIDであることを忘れてはいけない。  
 
ドタバタドタドタと音を立ててカイトが扉一枚隔てた向こうに現れる。  
「なにかあった?」  
「いや、ボディシャンプー切らしたから、取ってきてもらおうと思って呼んだの」  
「そう言えば切れてたね、交換するのすっかり忘れてた、ちょっと待ってて取ってくるから」  
「早めにねー」  
「うん、」  
 
再びドタバタドタドタと音を立てて、カイトはボディーシャンプーを取りに行く。  
音が聞こえなくなり、メイコはミクの髪の毛を手の上に乗せた。  
「それにしても、ミクの髪の毛は長くて綺麗だよね」  
「そっそんなことないよ、これはメイコおねえちゃんがいつも手入れしてくれてるからだよ」  
「ありがと、私もそのくらい綺麗だったらいいのにねー」  
「メイコおねえちゃんだって、綺麗だよ・・・特に肌とかいつも艶々してるもん」  
「これは、特殊な洗顔液使ってるからだよ」  
「えっ、なになに教えてー」  
「だーめ」  
ミクがメイコの肌のことについて聞くが、乙女の秘密と言わんばかりにメイコが固守する。  
文字通り特殊と言われるだけあって、実際上メイコの肌はとても艶やかであった。  
「メイコおねえちゃんのケチ、教えてよー」  
「んーじゃぁ、誰にも言ったらだめよ」  
「うん」  
「それは―――」  
ここで、メイコの言葉は強制的に打ち切られる。  
浴室の扉・・・お風呂に繋がる扉が開いたためだ。  
そして、開いた先に立っていたのは、下半身をタオルで隠したカイトの姿であった。  
 
と俺が発想を膨らませてみたが・・・いかかでしょうか。  
直接、打ち込んだので誤字脱字は勘弁してください  
※自分が書いているKAITO最強とはまったく関係ありません  
 

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