都内某ホテルのスイートルーム。  
キングサイズのベッドの上で、レンとハクが交わる。  
ハクは尻だけを高く挙げ、力なくレンに後ろから貫かれていた。  
 
「うはぁ……っ……う……」  
 
「いいよハクねーさん……また出る……うっ!!」  
 
「あ……は……あああぁぁ……」  
 
もう何度目か分からない射精を、膣で直接受け入れる。  
熱いものが弾けた感触を味わうと、だらしなく開いたハクの口から涎が垂れ、シーツにしみを作る。  
 
その光景を、裸のままソファに座ってジュースを飲むリンが眺めていた。  
すでにレンと手を組んでハクを弄んだらしく、うっすら汗をかいていた。  
 
「レンちゃん元気ー……いくらなんでも私ヘトヘトだよ?」  
 
「そんなこと言ったって、ハクねーさんが気持ちよすぎるんだもん」  
 
「はー……はー……もう……やめてぇ……」  
 
「えー、だって『ご褒美』でしょ?僕たちのファーストアルバムが初登場一位だったって事の」  
 
「でも……もう……っっああああああ!?!?」  
 
全身の力を抜き、余韻に浸っていたハクの体を、レンがぐいっと持ち上げる。  
無理矢理背面座位のポジションを取らされたハクの、一番奥をレンのモノがコツンと突いた。  
それだけで、ハクの体にまた火がつく。  
 
「まだまだ……満足するまで寝かせないよ」  
 
「あ、あああぁぁぁあああ……」  
 
がっしり体をつかまれ、ハクの体はレンの上で跳ねた。  
 
 
 
 
 
「へっくしっ!!」  
 
次の日。  
どうもハクの頭が熱っぽかった。  
 
「うー……あの子ら……私を裸でほっぽり出して……」  
 
あの後、ハクは気を失うほどレンと体を重ね。  
ハクが気を失った後はレンとリンで交わっていたらしい。  
 
「あ、マネージャー。おはよーございまーす」  
 
「おはよーございまーす」  
 
昨日の事が嘘のように、さわやかな挨拶をくれるリンとレン。  
 
「……おはよう……へっくし!!」  
 
「あれ、弱音さん風邪ですか?」  
 
レコーディングスタジオのスタッフが、ハクの体調を心配する。  
 
「ええ、まぁ……」  
 
鼻をすするハク。  
と、そこへ一人の少女が入ってきた。  
 
「おはよーございまーす」  
 
「あ、ミクねーさん」  
 
「おっはよーミクねーちゃん!!」  
 
「あ、レンにリン、おはよー」  
 
スタジオに入ってきたのは、なんと『初音ミク』だった。  
自分の理想とする美声を間近で聴き、ハクの頭は混乱してしまった。  
 
(……おねぇちゃん!?え、まさか『初音ミク』とレンリンって……兄弟!?!?)  
 
うろたえるハクの元へミクが歩み寄り、ぺこりと頭を下げる。  
ミクが頭を垂れると、自慢の鮮やかなグリーンのツインテールが揺れた。  
 
「あなたがリンとレンのマネージャーさんですね。いつもお世話になってます」  
 
「あっ!!いえ、こちらこそ……と言いますか紹介遅れて申し訳ありません、『弱音』……」  
 
「ハクさんですよね。いつもレンとリンから聞いてます」  
 
ミクがにこりと笑う。その表情を見ただけで、ハクの表情も緩んでしまう。  
これがトップアイドルの成せる技なのだろうか。  
 
「あぁぁ……へっくしっ!!」  
 
その気分を、ハク自身のクシャミがぶち壊した。  
 
「あれ、風邪ですか?」  
 
「はい、まぁ……」  
 
ズルッと鼻をすすりながら、若干鼻声でハクが答える。  
すると、ミクは慌てて自分のマネージャーからカバンを引ったくり、なにやらごそごそ。  
 
「いけない!私ちょうど風邪に効くもの持ってるんです。ぜひ使ってください」  
 
「いえ、そんな……お気遣い無く」  
 
ああ、やさしいなぁ……などとハクが思っていると、ミクがお目当ての物をカバンの中から取り出す。  
 
「……え?」  
 
それを見て、ハクは目を丸くした。  
緑色の葉っぱ、白い根元、長い胴体。  
そして、スタジオに広がるツンとした独特の香り。  
 
「……それ、ネギ……?」  
 
「はい。ネギって風邪に効くんですよー。なんでもネギの匂い成分が免疫力を高めるとか」  
 
「はぁ……」  
 
口をあんぐりと開けて、ハクが受け答えする。  
確かにネギが風邪にいいのは承知だが、まさか常備するような人間はいるまい……目の前のトップアイドル以外には。  
 
「で、ここでは何ですから、ちょっと……」  
 
「……へ?」  
 
 
 
 
 
ここでは何だ、と言うミクに連れられやってきたのは、完全防音のトレーニングルーム。  
 
「ちょ!!何するのっ!?!?」  
 
「やっぱり粘膜から直接取り入れるのが一番!だからこそですよ」  
 
「だからって……っ!!」  
 
ハクは床に四つんばいにさせられ、おまけにズボンを脱がされていた。  
おまけに、リン・レン双子タッグによる拘束付き。  
ペロンと出た、透き通るように白いハクの尻は、強制的に高々とミクに向かって突き出される。  
 
(レンリンと言い……何でこの子達、こんなに天然で鬼畜なのよっ!?)  
 
心の中で叫ぶハクを無視し、ミクはネギをしゃぶり十分に濡らす。  
 
「ガマンしてくださいね……」  
 
ミクの唾液で濡れたネギが、ハクのきゅっと締まった菊座にぴとっと当てられる。  
その後間髪いれずに、ネギがぐいっと押し込まれた。  
 
「はあぁぁっぁあ、あああぁぁあぁぁ……!!」  
 
つい情けない声がハクの口から漏れる。  
初めはきつかったはずのアナル。今ではすっかり鏡音兄弟にほぐされてしまった。  
というわけで、ハクはあっさりとネギを受け入れた。  
 
「あれ、結構すんなりですね。KAITO兄さんとか随分硬かったのに」  
 
「は……あ……ああぁぁぁああ……」  
 
尻からネギがニョキッと突き出る光景は非常にシュールだが、ハクはその姿を確認する事もできない。  
やがて、腸に留まったままのネギにピストン運動が加わりだした。  
 
「ああぁっぁああ!?!?なんで……っ!?!?」  
 
「やっぱりこう、行き渡らせるには動かさなきゃいけませんから……ね」  
 
自然とハクの直腸が腸液を分泌しだし、ネギの抜き差しを手助けする。  
スムーズにピストンが出来るようになったのをいい事に、ミクの手はさらに動きを加速させた。  
 
「ああんっ!!いやっ!!はああぁぁっ!?っっあああ!!」  
 
白い髪を乱し、赤い瞳には涙を浮かべ、頬は真っ赤。口を裂けそうなほど開き、ハクは悶える。  
その光景を呆然と見ながら、拘束係のリンはボソッと漏らす。  
 
「……ミクねーちゃん、やっぱり天然……」  
 
レンは……  
 
「……………」  
 
何もコメントせず、ただ黙って頬を染めながら、ハクの痴態を見下ろしていた。  
 
「ああっ!!ぐううぅっ……ああんんっ!!やあああぁぁぁっ!!」  
 
時たま歯を食いしばりながら、ハクは喘ぎ声を防音壁に向かって叫ぶ。  
 
「そろそろいいかな……?」  
 
ちゅぽっと言う音と共に、ミクがネギをハクの尻から抜き取る。  
 
「あ……んっ……あ……は……」  
 
リンとレンの拘束も解かれ、ハクは力なく床に倒れこんだ。  
その体が、またぐいっと持ち上げられる。  
 
「……え……レン……?」  
 
持ち上げたのはレンだった。  
既に下半身は裸で、そそり立ったモノはハクの尻に当てられていた。  
 
「ハクねーさん……エッチすぎるよ」  
 
「え……っっぁぁぁあああぁぁぁあああっ!?!?」  
 
ネギの挿入でこなれた穴は、これまたあっさりとレンを受け入れる。  
 
「くうううぅぅっ……!!前の穴と、また違うや……」  
 
「やめ……っ!!っああああっ!!抜いてぇ……っ!!」  
 
言葉とは裏腹に、きゅっと締まりレンのモノを逃がさないハクの直腸。  
その感触に耐えかねたレンが、ゆっくりとピストンを開始する。  
 
「熱っ……ハクねーさんの腸……」  
 
「はああはあぁぁぁっぁぁぁああ!!やああっ!!あふぅぅぅぅううう!?!?」  
 
最初はハクを気遣っているのか何なのか、ゆっくりとした動きだったレンの腰。  
そのうちスピードもストロークも上がり、レンの動きはずんずんとハクの腹に響く。  
 
「やあっ!!ぁぁぁぁああぁぁ!!」  
 
ミクが染まった頬に手を当て、リンが目をきらきらさせながらハクの痴態を見下ろす。  
それはとても恥ずかしい事であるはずだが、今のハクにはなぜかそんな感情が湧き上がらない。  
 
「ハクねーさん……腰振ってるよ?気持ちいいんだね……?」  
 
「いやぁっ!!違、違うのぉっ!!」  
 
言葉とは裏腹に、ハクの体はレンを求めていた。  
ハクの理性がレンから逃げようと体を動かすと、ハクの本能がそれを許さない。  
 
「ぐ……ねーさん……っ!!そんなに締めたら……っ!!」  
 
「あはあああんっ!!っっぁぁぁぁああああああ!!!!!」  
 
レンは最後に思いっきり腰を打ちつけ、可能な限り腸の奥へと、自らの欲望を放つ。  
ビクビクと跳ねるレンのモノの感触と、直腸にジワリと広がる精液の感触。  
 
「はぁぁ、あ……っ……は……熱い……のぉ……」  
 
床に涎の水溜りを作りながら、ハクはまた力なく床へと倒れこんだ。  
 
「で、どう……かな?」  
 
なぜか、ハクがミク、リン・レンに自分のデモ音源を聞かせることになった。  
結果は予想どおり。  
 
「「「ツマンネ」」」  
 
「うぅ……やっぱり……」  
 
スタジオの高級な機材で鳴らしたハクのデモ音源は、チープさ丸出しの作品だった。  
 
「って言うか、音が薄いって言うかなんというか……」  
 
ミクの、感性に従った率直な感想。  
 
「やっぱシンセは外国産の方が音が立ってるしね」  
 
レンの、男の子らしい機材面の指摘。  
 
「あとミックスもばらつきあるし」  
 
リンの、まるでエンジニアのようなダメ出し。  
 
「まぁ一言で言うならば」  
 
最後は三人そろって、  
 
「「「センスねぇ」」」  
 
まさにボッコボコ。  
ソファに座っているハクは、膝に肘を置き手を力なくぶら下げ、真っ白に燃え尽きた。  
 
「……いいのよ、慣れてるから、そう……慣れてる慣れてるなれてるナレテルナレテル……」  
 
虚ろな目をしたまま、バックから『丹波 山波』の一升瓶を取り出すハク。  
それの一気飲みを引き止めたのは、ミクの指摘だった。  
 
「……でも、声はもしかしたら化けるかもしれないですよ?」  
 
「へ……?」  
 
―――あの、『初音ミク』が『自分の声は化けるかもしれない』だって?  
 
にわかには信じられないハク。しかし、ミクは続ける。  
 
「あの、今度私たちの家に来ません?スタジオとエンジニアが揃ってますから、作り直してみましょうよ」  
 
どうやら、ミクは本気のようだ。  
 
一日の仕事が上がる時。  
ハクの手にはミク・リン・レンの家の住所と地図が書かれたメモが握られていた。  
 

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