「めーちゃん!めーちゃん!」
3時のおやつが終わり、メイコが居間でのんびりとくつろいでいると、カイトが慌ただしく居間に入ってきた。
「うるさいわね、どうしたのよ?」
「痛いの」
またか、とため息をつき正露丸を出す。
「はいこれ」
「違う、歯が痛いの」
「はあ!?ったく、アイスばっか食べてるからそうなるのよ?」
「ごめんなさい」
ほっぺたを押さえてしょんぼりとする。
「……」(ちょっと可愛い…っ!違う!そんなんじゃないわ////)
突然赤くなったメイコに不思議そうな顔をする。
「どーしたのめーちゃん、顔赤いよ?」
「っ!///なんでもないわよ!////そんなことよりちょっと待ってて」
電話で歯医者の予約を取りサイフからお金を出してカイトに渡す。
「ほら、これで歯医者に行ってきなさい」
「は…歯医者?イヤだイヤだイヤだ!!絶対に行かない!」
子供みたいにダダをこねる。
「行かなきゃ治らないでしょ!」
「怖いもん」
メイコは頭を抱えてため息をつく。
「仕方ないわね」
カイトのマフラーを掴み無理矢理連れてこうとする。
「い や だ!」
カイトは柱に捕まって抵抗する。心は子供体は大人な感じでしかもメイコより大きい為、ビクともしない。
「いい加減にしろ」
ブチッと何かがキレる音がした瞬間、ドスッと鈍い音がし、メイコの拳がカイトの腹にクリーンヒットした。その鉄拳を食らったカイトは白眼を向いたまま気絶してしまった。
その後メイコは気絶したカイトを担いで歯医者に行き、ちゃんと治療させたのだった。