「ひぐっ、えっぐ…」  
「リン…」  
小さな緑の悪魔からようやく開放された2人。はちゅねの手によって下着とアナルヴァージンを奪われた心の傷は大きかった。  
「わたしは、レンと森の中で、歌って踊りたかった、だけだったのに、えぐっ」  
「………」  
そっとリンの頭を抱き寄せるレン。自身も肛門と直腸に色んな傷を負ってたが、それでも最愛の片割れの悲しみを少しでも和らげたい気持ちが勝っていた。  
「とりあえず、ズボンだけでも穿こうか」  
2人は今下半身丸出し状態。下着はレンのブリーフも奪われているけど、ズボンは傍らのアナルネギに旗のようにくくりつけられていた。  
「………」  
リンの反応は無い。まだショックから立ち直れていないのだろう。  
「わたし、お尻の穴穢されちゃった…」  
「リン…」  
「はやく、キレイにしないと…」  
「そうだね。帰ろう」  
この森には近くに泉が無い。直腸洗浄するならば家に帰ってシャワーを浴びるしかない。  
「ううん、今すぐキレイにしたい」  
無茶な事を言い出すリン。  
「私のお尻の中のネギ汁、今すぐにでも浄化したいの」  
「そう言われても」  
あたりに洗えるような場所は何処にも無い。  
と、  
「えっ?」  
不意にむき出しの下半身を探られ戸惑うレン。  
「これ使って」  
慣れた手つきでレンのをどんどん膨らませるリン。  
「これで私の中からネギ汁掻き出して。レンの精子で消毒して」  
「そ、そう言われても…」  
「はやく! わたしを早くキレイにして!」  
泣き叫ぶリン。レンは気付いた。リンは心が折れかかってる。レンと繋がる事で心の霧散を繋ぎとめようとしてると。  
「…分かった。力抜いて」  
リンの指で準備は整っている。幸か不幸かネギによって入り口も多少ほぐれている。リンを四つんばいにして、先端をいつもと違う入り口に宛がう。  
 
「いくよ」  
「…うん」  
ずぷっ…  
一時的に拡がっていたからか、あるいはレンの大きさか、意外とスムーズに埋もれていく。  
「「んんっ!」」  
同時に喘ぐ双子。  
「あぁ…レンのが入ってる。ネギと違ってあったかくて、きもちいいよぉ」  
「リン…俺もリンの後ろ、凄く気持ちいい」  
リンは精神的な快感を、レンは肉体的な快感を、それぞれ結合部から感じ取っていた。  
「あうぅ…もっと、もっと掻き回して! リンのお尻、レンので掃除してキレイにしてえ!」  
「うん、いいよ! もっと、もっとするよ!」  
後ろは初めてなのにスムーズに行えるピストンが2人を酔わせていく。  
「あぅ、ふぅ、おしり、おひりいいよお。レンのおちんちん、きもちいいよお!」  
肉体的な快楽も混じり始めたのか、どんどんトランスしていくリン。  
「もっひょ、もっとしてぇ。リンの大腸、レンの色に染めて!」  
ずぷっ、ずちゅ、じゅちゅ  
突けば突くほど得られる恍惚。リンもレンも脳が麻痺し、神経は結合部のみに注がれていた。  
入り口を締める括約筋が、直腸をえぐる亀頭が、どんどん2人のエンドルフィンを分泌させる。  
「あ、あひ、あひゃし、あたしもういきそぅ」  
「ぼくも、ぼくももう限界!」  
「きてぇ、あたしのおしり、レンのせいしでいっぱいにしてぇ!」  
スパートとばかりに更に激しくするレン。触発されるように精嚢がカウントダウンをはじめる。  
「あ、あ、いく! このまま出すよ!」  
「きてぇ、来てえ!」  
びゅくっ!  
びゅく、びゅく、びくん!  
どっく、どっく…  
「「あ、あ…」」  
お互いだらしなく開いた口から絶頂の呻きが漏れる。射精が終わってからもしばらく身動きせず、そのまま余韻をむさぼっていた。  
 
「レン、ありがと」  
「ううん、こっちこそ、ありがと」  
寄り添って、お互い頬や額に軽く口付けを繰り返す。まだ結合跡と脳には余韻が残っている。  
「お尻でするの、こんなにいいなんて知らなかった」  
「そうだね」  
恐らくは特異な精神状態がもたらしたものだったろうが、それでも2人は初体験の快楽に骨抜きにされていた。  
「今度レンにもしてあげよっか? お尻」  
「えっ!? い、いいよ」  
「そう? 人差し指一本くらいならいいかなって思ったんだけど。お尻弄りながらフェラしたら気持ちいいんじゃないかなあ?」  
「う、う〜ん? どうなんだろう」  
そんな会話をしていると、  
「お、と、ー、と〜のかたいにくぼうを♪ あねのちょうにぶちこ〜んだら♪」  
「「!?」」  
こ、この声は!?  
「これがほんとの♪ そ〜〜せ〜〜じ〜♪」  
「「は、はちゅね!」」  
去った筈の緑の悪魔、再降臨。  
すぐさまリンを庇うように前に立つレン。  
だが、  
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…  
はちゅねはモグラを召喚すると、それに飛び乗ってそのまま月に向かって飛んでいった。  
「「………」」  
後には残された双生児のみ。  
「結局、あいつ何者なの?」  
「さあ…」  
その答えは誰も知らなかった。  
 

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