私は初音ミク。
科学の限界を超えて・・・よく分かんないけど生まれてきた。
"ミク"は"未来"って意味。でも本当の人間でもない私にきっと良い未来なんて待ってない。
私を選んでくれたマスター。
今日もマスターがくれたウタを歌う。昔の私ならこれで満足してたことでしょう。
でも今は違う。VOCALOIDとして生まれた私には理解できないぐらい複雑な感情がある。
「ミクは歌う為に生まれてきた」私が造られたときに言われた言葉・・・
歌う為にこの感情は必要なのですか?
これが恋というものなのですか?
VOCALOIDは人間じゃない。恋なんて無謀。
それでも、それでも私は歌う為にできたのだから歌い続けるの。
いつか届くことを信じて。
マスター・・・私の好きな人が作ってくれた、恋のウタ。