「咲音メイコさんですね?」
そう呼ばれ後ろを振り向くとツインテールのかわいらしい女の子が立っていた。
私この女の子見たことある・・・そう確か人気絶好調のアイドルの・・・
「初音ミクです」
「はっはじめまして!咲音メイコです!」
どもる私。そりゃそうだ、目の前にいるのは私にとって目標の女の子。
だれからも好かれるアイドル、初音ミク。
そんなアイドルに駆け出し中のアイドルである私が声をかけられるなんて正に夢のような話だ。
心臓がドキドキするのは当たり前。ああなんてお話しよう!サインくれるかな〜なんて考えてると、
「はじめまして・・・か。おねーちゃん・・・本当に私たちの記憶ないんだね」
そう訳のわからないことを言い出した。
「え?おねーちゃん?ええとなんのことですか・・・?」
混乱する私に対し、
「無理に思い出さなくてもいいよ?これからじっくり思い出させてあげるから」
そういってミクさんはパチンと指を鳴らした。
なにかやばい!直感的に危機を感じた私はミクさんから離れた。
と同時にWRYYYYYYYと轟音を上げて空からロードローラーがあああ!?
そこで私の意識は途切れた。
「〜♪メイコおねえちゃんみいつけた♪」
歌いながらロードローラーから降りてきたのは金髪の少女、鏡音リン。
「リン、ありがとう。あなたがいなければこの人は捕まえられなかった。
記憶がなくなって体が幼くなってもこの人の身体能力は馬鹿にならないもの」
そう言ってミクはリンに御礼のキスをした。お互いの舌が絡み合う。
「ん・・・。御礼はまだいいよミクお姉ちゃん。楽しみは後にとっておこう?」
「そうね・・・。ふふ、まずはおねーちゃんをつれて帰ろうか」
昏倒しているメイコの髪を触りながらミクは言う。
「おねーちゃん・・・私たちから逃げたこと後悔させてあげる・・・!」
その後メイコの姿を見たものは誰もいない。
ハッピーエンド?