「んっ……んっ、……けほっ、…………あれ?」
勢いよく根元まで咥えこんだネルだったが、少し頭を動かすと、むせて口からソレを吐き出してしまった。
多分奥まで咥えすぎて、喉に当たってしまったんだろう。
しかしネルは納得いかないといった様子で、さっきと同じように根元まで咥える。
……が、結果は同じ。やはりむせて吐き出してしまう。
「ケホッ……ちが……こんなはずじゃ…………」
「上手くできるか分からない」と口では言っていたが、本人は結構自信があったんだろうか?
思い通りにいかない事に焦り、慌て始める。
「ホントはもっと上手にできるんだって! ホントだぞ? だって……ちゃんとやり方は分かってるんだから…………グスンッ……」
「わわっ、ちょっ……分かったから、泣く事無いだろ?!」
「うぅ…………だって……だって、…………上手に出来ないと、せーし出ないんだろ……?」
「はい?」
ネルに詳しい事情を訊ねてみたところ、どうやらネルの中のデータには、
『精子とは、マスターを気持ちよくさせると性器(おちんちん)から出てくる、白い甘美な液体(超おいしいよ)』
とインプットされているらしい。
つくづく製造者がとんでもない変態だと思い知らされる。
「マスター、せーしちょーだい。いっぱい出して」
「いや……そんな事言われても――――」
って断ったらまた泣きだす……いや、拳が飛んでくるかもしれないし……
それにそんな顔でねだられたら誰だって――
「あっ、じゃあさ、口じゃなくて手でしてみるとかどうかな?」
「手だな、よし! まかせとけッ!!」
ネルはそう言うとソレを握り、手を上下に激しく動かし始めた。
さっきまで咥えていた為に、擦る度にネルの唾液がじゅぶじゅぶと卑猥な音を立て、
しばらく続けて乾くと、ネルは手に唾を垂らして再び滑りをよくする。
「それにしてもマスターのおっきいなぁ……あっ、もしかして、おっき過ぎるから口に入らなかったんじゃないのか?!」
「そんなに大きい事無いと思うけど……」
「じゃあ、こうして――――あむっ、ちゅぱっ……ちゅぱっ……」
ネルは親指、人差し指、中指の三本で根元を掴み、一番奥まで口に入らないように調節してフェラチオを始めた。
これがどうやら上手くいったらしく、テンポよく頭を動かしこちらの様子をうかがう。
「ほぉーら? ひもひぃは?」
「う……うん」
これは本当に恐ろしく気持ち良くて、「うん」と言うしかなかった。
「んっ、んっ、……ぷはっ! マスター、せーしまだ出ない?」
「え? ……えっと…………」
実はさっきからずっと我慢しているだけど……。ほんの少しでも気を緩めたら出てしまいそうな程。
でも、良く考えたらネルが出してほしいって言ってるんだから、我慢する必要はないんじゃないのか?
そうだよ、一度どんな味か知ったら、ネルだってもう欲しいとか言わないだろうし、
……って言うか、もう我慢できないだけなんだけど。
「あの……もうイキそう……かな」
「ホントか?! よし、こい!!」
ネルは舌を出してそこにソレの先を乗せ、手を激しく動かす。
「……く……っ、イ……クッ!」
「んっ……あっ、あっ、んーー……」
勢いよく発射された精液はネルの口の中へ注がれ、
すべて出し終えると、ネルはまるで味を確かめる様にクチュクチュと口の中で音を鳴らす。
もしかして飲み込めなくて困ってるのか?
そう思ったオレは慌ててテーブルに置いてあるティッシュを取りに走った。
しかし戻ってくると同時に、ネルはゴックンと喉を鳴らして深いため息をつく。
まぁ美味しいと期待していた精子が、生臭いあんな液体だと知った――――
「はぁ……おいしぃ……。マスター、もっといっぱいくれよ」
「えぇ?! 美味しい?」
いったいどう言う味覚してるんだ?!
あんな物、口に入れた事のないオレでも、まずいって事くらいは分かるって言うのに……
『よお兄弟!! そう言う味覚にオレが作ったのさっ!! 』
天からそんな製造者の声が聞こえた気がした。
「うわっ、ネ……ネル?!」
「んー……チュパッ……なぁ、いいだろ? もっとせーし出してくれよ」
そう言いながら、モノの先を吸って尿道に残っていた精液まで吸い出し始めたネル。
確かに気持ち良い……でもいくらなんでもこれ以上したら、明日の仕事に差し支えが……
「ネル、男はね、一度イったらしばらく精子は出ないんだよ? ほら、そこも小さくなってきてるでしょ?」
「えー……そーなのか? ……あっ、ホントだ……小さくなってきちゃった…………」
この時オレは頭の中で、同じ会社で働く、佐々木花子さん(58歳)の裸を思い浮かべ、無理やり気分を萎えさせていた。
だって、一度イったくらいじゃこの興奮は……ネルがこんな恰好で、こんな事――――
「あっ! また大きくなってきた!! マスターせーし出る?」
うわぁ―――!!! いかん!! 花子さ――ん!!!!
「あれ? また小さくなっちゃった……」
こうしてオレは、花子さんのおかげで危機を脱した。
夜、就寝時。ネルは昨日同様にオレのベッドへ潜り込んできた。
ただ、昨日と違うのは――――
「ネル、その手は何?」
「え?! あー……っと、ほら! マスターがいつ勃起してもいい様にさっ!」
そう言いながらネルは、オレの後ろから手を回し、股間をまさぐっている。
本当に、食べ物(?)が絡むと、凄く大胆な行動に出るな……普段はツンツンしてるくせに……。
「もう寝るから離してくれるかな?」
「えぇ〜……ケチケチすんなよ。 もう一回だけ! なっ?」
もう一回されると、精液と共に生気まで吸い取られてしまいそうな気がするし、
ここは何とか断らないと……
「じゃあ、明日になったら一回しても良いから。今日は寝よう」
「ホントか? 絶対だぞ?」
我ながら、こんな可愛い子に「しても良いから」なんて、贅沢な話だと思う。
兎にも角にも、ようやくオレはネルの手から解放され、ぐっすりと眠ることが出来た。
そして翌日――――
「んー……ふぁ〜。あれ? ネル?」
朝起きると、昨日と違い左手が軽く、隣にネルの姿は無かった。
と、その時。背筋にゾクッと走る悪漢。
布団の中で自分の股のあたりをモゾモゾと動く何か。恐る恐る布団をめくってみる。
「は、マフハー、ほはよぉ〜♪ んっ、んっ……」
「ほはよぉ……じゃなくて、何してんの?!」
布団の中では、ネルがソレを咥えて美味しそうにしゃぶっていた。
「はにっっへ、フェハヒホひへふひひまっへふ……はっへハフハーほ、ほひんひんは――」
「何言ってるか分からないから! ソレを口から出して話しなさい!」
まるで子供を叱るように言うと、ネルは渋々口を離し、まともに話し始めた。
「朝起きたらマスターのここ勃起してたから、せーし出るかなー……って」
「……あのね、男の人は別に興奮してなくても、朝はこうなるんだよ?」
「えぇー!! で、でもさっ! マスターちょっとくらいは興奮してたり……」
「してません」
本当の所は、言うまでも無く興奮していた訳で……それでも仕事前にこんな事は……
「ほら、早く手をどけて……んっ、んん――――!!!」
話しの途中で、突然体を押し倒されて、ソレを握った手を動かし続けたまま、
強引に口の中へ舌をねじ込まれる。
そして、ようやく口が解放されたと思うと、今度はそのまま耳元に口を近づけられ、
「マスター、興奮した?」
と、一言。
おそらくこの世に、こんな可愛い子に、こんな事されて興奮しない男はいないんじゃないだろうか?
「もう……出そうです」
「エヘヘッ、それじゃあ……いっただっきまーす♪ あむっ」
――――ドクッドクッ……
はぁ……朝から凄く体力を消費してしまった……。
ネルは昨日と同様に口の中でクチュクチュして、なんだかうっとりした顔をしているし……
この様子だと、一日一回で済む気がしなかった。
そしてその予想は当たってしまい、仕事から帰ってくるとまっ先にねだられ、
寝る前にもねだられ……そして朝起きると既に咥えられ…………
結局この日を境に、一日三回のネルによる奉仕が日常化されていった。
それからあっという間に一ヵ月が過ぎ、ようやくこの生活にも慣れてきたある日の事、
会社から帰ってきて玄関を開けると、そこにはとんでもない光景が……
「な゙っ……ど、どうしたのその格好?」
そこには素っ裸で玄関に立つネルの姿があった。
「マスター、セックスしよう!!」
うわぁ……なんとストレートな……ん? そう言えば今までネルとエッチなんてした事無かったな。
いつもネルからの奉仕だけだったのに……
「急にどうしたの? そんな事言いだすなんて……」
「いや、さっきネットを見てたらさ、この穴にマスターのおちんちん入れたら、せーしがいっぱい出るって書いてた!」
そう言いながら、股の間に手を挟むネル。
あれ?そう言う事は知らなかったんだ。……って言うか、ネットで見たっていったい……
『Google検索 『せーし いっぱい 出し方』』
ネルはこの一ヵ月で、随分ネットの使い方にも慣れたようです。
セックスしよう……って、そりゃオレも男だからしたくないって言えば嘘になるけど、
今後の教育の為にも、とりあえず話し合いで解決出来ないものだろうか。
「ネル、ちょっとそこに座りなさい」
「はぁーぃ♪」
言われた通りにその場に正座して座る。精子絡みの時に限り、本当にネルは良く言う事を聞く。
あぁ……、裸の少女を玄関に正座させてるオレっていったい……
「えーっと、……セックスって言うのは、そんなに簡単にしちゃダメなんだよ」
「はーぃ」
……ダメだ、返事は良いけど全然分かってない顔だぞ。
もっと分かりやすく簡潔に説明してあげないと……
「あのね、セックスって言うのは好きな人としかしちゃいけないの。ただ精子が飲みたいとかそう言う不純な――――」
「あたし、マスターの事好きだよ! 好き好き、だいしゅき!! 愛してる!! だから良いだろ?」
だいしゅきって……ちょっと可愛いけど、さっきと同じでどう考えても精子欲しさに適当に答えてるな。
エサを目の前にマテをされている犬みたいに、目をキラキラとさせてるし……
「そう言ってくれるのは嬉しいんだけどさ、お互い好きじゃないとダメって言うか、その……」
「マスターは……私の事嫌いなのか?」
「え゙?」
……痛い所をつかれた。もちろんネルの事は大好きだ。でも、ネルの事を考えると今は嘘をついてでも――――
しかし、このうるうるした目を前にして嘘をつけるだろうか? 演技と分かっていてもはたしてオレに……
「き、嫌いじゃ無いけど、……って言うか、オレもネルの事好きだけど……」
「じゃあ問題ないな! さぁ、れっつセックス♪」
場の空気に流されやがって……オレのバカ野郎! いくじなし!!
オレの返事を聞いたネルは、意気揚揚とオレの手を引きベッドの元へ向かった。
「あの……こういう時は先にお風呂とか入るんじゃないの?」
「えぇー、めんどくさいから良いよ。 さっ、早く早く!」
ネルはベッドの上で待ちきれないと言わんばかりにピョンピョン跳ねている。
「でもちゃんと洗わないと、バイ菌とかもあるかもしれないし」
「何言ってんだよ、毎日汗臭いちんちんあたしに咥えさせてるくせに!」
いや、それはネルが勝手にしてるだけで……と言ってても仕方無いので、
オレは服を脱いでネルが待つベッドに入った。
「あっ、入れる準備はしといたから! はい、マスター、挿れて♪」
そう言うと、ネルは四つん這いになって小さなお尻をつき出す。
準備って……確かに濡れてるみたいだけど、正常位じゃないんだ。まいった……オレ童貞なんだけど上手い事できるかな……
と、とにかく穴に入れないと。
そう思い、慎重に穴を目指してモノをあてがう。
「ぁんっ……マスター、そっちの穴に挿れるのか?」
「え?」
「だから、そっちお尻の穴なんだけど」
「え゙ぇぇぇ?! ご、ごめん! そんなつもりじゃ」
慌てて挿れようとした穴からソレを引き離し、謝りつづける。
するとネルはクスッと笑い、
「仕方ないマスターだなぁ。ほら、これで間違わないだろ?」
と言って、手を後ろに回し、挿れる部分がよく見える様に両手で開いてく。
確かにこれなら良く見えるし大丈夫そうだ。オレは苦笑いを浮かべながら、今度こそネルの中へソレを挿入した。
「きゃ……んっ、マスターのおちんちん……は、入ってきた……んんっ!」
始めてするセックス。中が凄くヌルヌルしてて、温かくて……なによりすごく気持ち良い。
こうして挿れてるだけでも、ネルの膣内がビクビク痙攣してすぐにでもイキそうになる。
……ん? 痙攣? なんで痙攣??
「にゃ……ふあぁぁん!! マスター、中がビクビクって……なにこれ、凄く気持ちい……あっ、んあぁぁ!!」
「え? ネル……もしかしてもうイっちゃったの? まだ挿れただけなんだけど……」
「だって、うぁっ……ん゙……ビクビクって止まらないんだもん! これって、イってるのか……? んぁ……ッ」
小さな体を震わせながら、大声で喘ぎ続けるネル。よく分からないけど、おそらくイったんだろう。
こういう時って止めるべきなのかな? あまり続けてするとネルの体に負担がかかるかもしれないし……
なんだか不完全燃焼だけどここは――――
「はぁ……はぁ…………よし、ちょっと落ち着いてきた。マスター、動かしていいよ」
「でも、さっきイったばかりなのに大丈夫なの?」
「平気だって! マスターがイクまで続けて良いから。せーし欲しいし……それに私ももっとイキたい!」
うーん……ネルがそう言うなら良いんだよな……? うん、良いに決まってるさ!!
そう自分に言い聞かせ、オレはゆっくりと腰を動かし始めた。
「あぁんっ、……マスターのおちんちんで、ぁ……中が……擦れて、またイっちゃいそう……あっ、ふあぁぁっ!」
さっきと同じようにネルは大きな喘ぎ声を上げ、膣内がビクビク痙攣し、手はシーツをギュッと掴んでいる。
その姿を見たオレは、思わず動きを止めてネルに問いかける。
「だ、大丈夫か?」
「あっ、あっ……ん、大丈夫だよ、気持ち良いだけだから……もっと突いていいぞ……」
こう言っているものの、これ以上激しく突いたりしたらネルの体が壊れてしまいそうだ。
少し体を休ませるように、ネルの中にソレを差し込んだまま、ソッと後ろから覆いかぶさるように抱きしめる。
「マスター……? どうしたんだ?」
「あー……っと、ちょっと休憩」
ネルの体が心配だから――――なんて言ったら、絶対に『気にせず続けろ』って言うだろうし、適当な事を言ってごまかす。
それにしても、ネルの体って本当に細いな。こうして抱きしめたら――――
「んっ、マスター……そんなに抱きしめるなよ……首の所がムズムズする」
ネルにそう言われ、オレは少し悪戯をしたい衝動に駆られた。
毎日好き勝手されてるし、たまには仕返ししてみるのも面白いかも知れない。
まず手始めに、先程言っていた首のあたりにキスをする。
「きゃっ……うぅ……こら、マスタぁー! 止めろってば!!」
口ではこう言っているけど、さすがにこの体制からは何もできないみたいだ。
そうと分かれば今度は耳を咥えてみる。
「ふぁ……あぁっ、マスター、ダメだって! そんな……あっ、んんっ!!」
あれ? 予想以上の反応に、なんだか楽しくなってきたぞ……
調子に乗り始めたオレは、耳を咥えたまま手をネルの胸元へ運ぶ。
ほとんど平らの丘の先にある、硬くなった二つの乳首。そこを爪でカリカリと引っ掻くように刺激してみる。
「あっ、んあぁぁ!! ダメ、おっぱいさわっちゃダメ! あっ、んっ、ふあぁぁ……」
あまりの可愛い反応に自然と腰は動き始め、今度は親指と人差し指で、乳首を挟んで擦り合わせた。
「んっ、あぁ! マスター、休憩じゃないのかよ! きゃ……んんっ、ソコだめぇ……」
「休憩はおしまいだよ?」
少し意地悪な事を言ってみると、ネルは涙ぐんだ目でこっちを向いた。
「じゃあ……んぁぁ、……おっぱいだけでも許して、ハァッ……ホントにそこダメなんだって……」
「何がダメなの?」
「だから……こんなに突かれて、おっぱい触られたら……あっ、あたし……また……イク……ぅ、あっ、あぁぁぁ!!!」
三度目の絶頂で、とうとう体を支えきれなくなったネルは、そのまま前のめりになって崩れて落ちてしまった。
「ネル、疲れたでしょ? 今度は寝てるだけでいいからね」
「ふ……あっ、んぁぁ……寝てるだけ……?」
「そう、寝てるだけで良いよ」
オレはネルを仰向けに寝かせ、正常位で続きを始めた。