「レンこっちから敵が来たよ!」
「うわぁ!危ない・・・!」
今日は休日、俺はリンと朝早くからつい最近買ったばかりの
『メタルギアソリッド4』をやっていた。その後ろからミクが興味を持ったようにずっと見ている。
俺はゲームをキリのいいところでやめて、つい昨日買ったファミ通を横になって読み始めた。
すると左右からリンとミクが一緒に横になって見てくる。
まぁ子供たちのよく見る普通の休日ってところかな?
そんなときに突然メイコが階段を大きな音をたてて降りて来たので一瞬ビビッた。
な、何があったんだ・・・?
「これからカイトを探しに行ってくるからお留守番してて!」
そう言ってメイコは大慌てで家を出て行った。
へ?カイト?・・・あぁついに逃げ出したか。
無理も無い、ずっと閉じ込めていたら誰だって逃げ出したくなるよ。
「私カイト嫌い、だって私のこと・・・」
リンは、前にカイトに犯されそうになったという可哀想な黒歴史がある。
嫌いになって当然かもな。だけどそのまんまじゃ何にも変わんないし。
「昔のことは忘れた方がいいぞ、さすがにカイトももうそんなことはやらないだろう。」
俺は涙目になったリンを頭をなでながら慰める。それを見ていたミクが
「いいなぁ。私も頭撫でてもらいたいなぁ。」
と小声で呟いていた。
「へ?」
俺は意味を理解できずに目を点にしている。
「リンばっかりずるい!私のことも可愛がってよ!」
何言っているんだこいつは、俺はただリンを慰めただけなのに。
「だめぇ!レンはリンのものなの!」
リンはそう言って俺に抱きついてくる。こら、やめなさい。俺はこれでも男だぞ。
「あぁ!レンは私のものよ!」
今度はミクが隣からリンと同じように抱きついてくる。いたずらはよくないよ皆orz
「おぉ〜い。俺は物じゃないぞぉ〜。暑いし離れてくれぇ〜。」
暑苦しいので離れるように言う。女の体が密着して本なんて読めやしないよ。
・・・・・欲情なんてしていない、多分。
「ねぇじゃぁ一緒にお風呂入ろうよ!」
あぶねぇ、危うく理性が崩壊するところだった。
リンよ、ミクもそうだがその甘えん坊な癖を直してくれないか。
「あのなぁこの年にもなって風呂はどうかと思うぞ?」
「ぶぅ〜。ケチ〜!」
ケチで悪かったな。一緒に風呂なんて入ったら俺の理性が間違い無く崩壊する。
「ねぇ!なら私とキスをしてよ!」
そう言ってミクは俺の口を奪おうとする。それを俺は間一髪で避けた。
「逃げちゃ駄目だよぉ〜!!!」
「ごめん、俺これでも男だから簡単にそういう事するのはさすがに抵抗があるって言うか。」
「大丈夫!私は何にも抵抗なんて無いから!だって私レンのことが好きだもん!」
「み、ミク先駆けは駄目よ!私のほうがレンのことを幸せにできるんだから!」
こんな感じに俺は二人から好かれている。いたずらの可能性もあるが。
「わかったわかった。二人ともベッドに行くぞ。」
この状態になったリンとミクを止めるにはもうアレをするしかないので降参した。
だが俺だって積極的だぞ。始めるのに抵抗があるだけで。
「やった〜!レンありがと〜!」
「今日も沢山感じさせてあげるね!」
リンとミクは喜んで立ち上がった俺の背中に抱きついてくる。
毎日こんなことしていると疲れるよぉ。平日腰が痛くなら無ければいいけど・・・。
その後俺達は熱い行為をしてしまいましたとさ。
めでたし・・・でいいのかなぁ。ま、いいか。