突然ですまないが、俺は媚薬を手に入れた。
……と言っても、所謂薬剤としての媚薬ではない。ボーカロイド、というかアンドロイド全般のソフトに作用するウィルスプログラムだ。
ちなみに俺が手に入れたのは圧縮言語を使用したボーカロイド専用のものだ。耳元に近づけなくても相手に向ければ指向性スピーカーのおかげで一発だ。
と、いう訳で。早速媚薬プログラムを利用してうちの女性陣を堕としてみた。
「んっ、んぷぅ……むぅ」
「はぁ……んっ、きゅぅっ」
「ぅあ、むっ……んぐ、んん……」
メイコは俺と濃厚な口付けを、ミクは俺の指で自慰を、リンは俺の肉棒を舐めさせている。
「ふあぁ……カイトさんの指、すっごく気持ちいいよぅ……」
「なんだなんだ?指なんかで満足してるのかい、ミク?」
「んぅ、でもぉ……カイトさんのおっきいのも好きぃ……」
腰を動かしながら、ようやく幼さの抜け始めた身体を妖しく匂わせるミク。
「だめだよぉ?お兄ちゃんのこれは……今日はリンのものなんだからぁ……」
とても中○生と同年代とは思えないテクニックで俺の肉棒を愛撫するリンがミクに反論した。
「……だから指で我慢してるのにぃ……」
「こらこら、独り占めはいかんぞ、リン。ちゃんと二人にも分けてあげなさい」
「はぁーい……」
しぶしぶといった様子でリンが俺の言葉に返事を返す。
「……ねえ、カイト?」
「なんだいメイコ、君の分もあるよ?」
「……そうじゃなくて。私も、ミクみたいに……」
ああ、そういう事か。納得した俺はメイコに開いてる手のほうに行くように指示する。
「それじゃあ、行くよ?」
「……ふあぁんっ」
メイコのそこに触れると、すでにショーツが台無しになるほどの洪水を起こしていた。
「あれあれ?メイコってばキスだけでこんなにしちゃったんだ」
「もうっ、ばかぁ……あんっ」
俺の首に腕を回し、耳元でメイコが喘ぐ。
「……お兄ちゃんのスケベ。リンだけ仲間はずれなの?」
「ん?そんな事はないさ。……ほら、特等席があるじゃないか」
むくれ顔のリンにそう言って目で俺の肉棒を指すと、一瞬の沈黙の後に笑顔が戻った。
「わぁーいっ、いただきまぁーす……ふ、んんっ」
リンはそそくさと下を脱ぎ、俺の肉棒を自分の中に挿入した。……やはり、きつい。
体格的な問題もあるだろうが、リンの中は強烈な締め付けで俺の肉棒を絞るようだ。
「ふあぁっ!お兄ちゃんの、奥にあたってるよぉっ!」
リンの場合は俺の肉棒をすべてくわえ込む直前で一番奥に当たる。こつん、こつん、と子宮口に先端が当たる感覚がまた新鮮で気持ちいい。
「あ、だめっ!だめぇ!こつこつしないでぇっ!それだめなのぉ!あたまにすっごくひびくのぉ!」
しかしそれに構わずに子宮口を刺激し続け……
「やぁっ!おにいちゃんっ!おにいちゃぁぁんっ!!」
リンが絶頂を迎えた。急激な締まりがまた俺の肉棒をさらに引き締め、硬くする。
「……うぁ…………んっ……」
かなり強烈な絶頂だったのか、リンの顔は少し凄い事に……目も口も半開きで、口から舌が顔を出してさらに涎が垂れている……なっていた。
「……さて、次はどっちの番かな?」
先程から指で弄られて喘いでいる二人に声をかけてみる。
「あ……どうしよ……」
ミクのぼやき。……むう。俺にとってはどちらも捨てがたい。
きつくも無くゆるくも無く、じんわりと俺の肉棒を絞めるミクの中。
熟年のテクニックでうねるような動きによって俺の肉棒を弄ぶメイコの中。
しかし。後一回挿入すればもう限界。その中で出してしまうだろう。……片方だけ取り残されるのもかわいそうだ。
……少し悩んで、俺はいいアイディアを思いついた……
所で目が覚めた。
「夢オチかよ!……でも、媚薬はある。……よし」
盛大に突っ込みを入れた後、媚薬プログラムの発生器を手にとって扉の前で待ち構える。
「……ふっふっふ、どうせうちには野郎はレンだけ。もし当たってもメイコとかに振れば何とかなる」
我ながら悪人ですなぁ、とニヤニヤしながら扉が開くのを待っていた。……そして、ついにドアノブが回された。
あ、そーれ。ポチッとな。
『Get up,kaito』
あ、ちょっとま、これ違う!違うってば!
*** ***
「あ、そういえば、SAMはどこ行ったの?」
「んー、カイト兄さんを起こしに行かせたよ」
みんなの集まるリビングにて、メイコの質問にレンが答える。その直後。
「アッー!」
「……今の声、カイトさん?」
「うん、お兄ちゃんだった」
眉をひそめるミクと、ミクの台詞に頷くリン。
「……っはあ。まーた仕事を選ばなかったんでしょ。その練習中じゃないの?」
あはははは、とメイコが笑う。
この日、カイトは初めての経験をした。
どっとはらい