おまけ、カイトルート(非エロver)
「……あれ、リンちゃん?こんな所で何をして……」
カイト兄さんだった。位置的に鏡も俺の前の方も見えなかったようで(幸いな事に)、俺をリンだと勘違いしている。
俺の脳もなんとか停止してはいなかった。一瞬のうちに前をしまい、右手を大きく引いて構えた。
「え、ちょっ、どうしたんだい!?」
俺の頭の中に文字列が浮かんだ。
《 キ ン テ キ 》 ←
《 ぴよハント 》
《 小便は(ry 》
技を迷うことなく選択。すぐさまカイト兄さんに近寄り……
「とっとと出て行け、この馬鹿兄貴!」
回転後ろ蹴りの要領でカイト兄さんの股間に蹴りを食らわせた。
チーン
コミカルな音がどこかから流れると共に、カイト兄さんが真っ青になってぴょんぴょん飛び跳ねる。
「おうっ、おうっ、おうっ……」
まるでオットセイの鳴き声のような声を出しながら飛び跳ねて退場した。
翌日、リンに必死の勢いで謝るカイト兄さんがいたが、それは別の話。