夜も更けた午前1時。
私はベッドに入る前にシャワー室へと入った。
仕事の疲れを洗い流すため、シャワーのコックを捻ると頭からシャワーをかぶる。
シャワーの程よい水圧が心地好い。ぼんやりとしながら思い浮かんだのはあいつの姿だった。
カイトが
家を空けてから一週間が経った。
何でも新曲のPVの撮影らしい。
最近はお互い仕事が忙しく、家でカイトと顔を会わせたのは今月何回あっただろう。
まぁ、ク○プトンの失敗作とまで言われ、今まで歌うことすらろくにできなかったカイトには喜ぶべき事なんだろうか。
仕事が増えたことは良いこと。
今回の歌はミクとのデュエットで、禁じられた恋を歌った歌らしい。
「……」
そっと、自分のそこへと指を這わせた。
「ん……ッ」
指の腹でなぞり、上の突起をくりくりと撫でる。
いつも、あいつがするように。
「ひゃ、ぁん…」
そう、いつもあいつは丁寧に愛撫をする。
しつこい位に痛い?と聞いてきて、気持ちいいと言えば嬉しそうに笑った。ぬるぬると愛液で濡れたそこに指を差し入れた。
指を出し入れすればクチュクチュと音がする。
愛液のお陰で指がスムーズに動き、中に擦れると堪らなく気持ちがいい。
「あ……ぁっ…カイトぉ…」
でも指だけじゃ少し足りない。
いつもは、いつもはあいつの太いものを挿れられて……
途端にあいつの顔が頭に浮かんだ。息を荒げて、私を抱くあいつの姿。
男のくせに切ない目で私を見下ろしたり。
いつもめーちゃんって呼ぶくせに、メイコって何度も私を呼んで。何度も奥まで突かれて、最後はあいつにしがみつきながら熱いものが中で……
「ぁ、ぁ―――ッ……!」
いつもの情事の光景がフラッシュバックすると、じわじわと来た快感が頂点に達してしまった。
「はぁ…はぁ……」
……あいつをオカズにしてしまった。
足に力が入らなくなり、シャワー室の床にぺたりとへたり込んだ。
いつもヘタレのくせに恥ずかしいことを平気で言ったり、ベッドの中では妙に男前になったり。
あいつはまたいつものように、「めーちゃん!ビールとアイス買ってきたよ!」と言ってへらへら笑うんだろうか。
「…早く帰ってきなさいよね、バカイト…」
そして、早くその温もりを頂戴。