今晩は皆さん、KAITOです。
夏真っ盛りですね。ミクリンレンはハジメテノ夏なだけあってはしゃぎまくっています。
子供が元気なのはいいことです。付き合わされているマスターには申し訳ないけれど、俺はMEIKOと一緒にいられる時間が増えるんですから。
今、マスターは子供たちを連れて花火大会に行っています。ついでに一泊してから帰ってくるらしいので、今夜はMEIKOと二人きり。
ええ、この機を逃しちゃいけませんよね!今から始まるの私の物語〜♪…と、これはミクの持ち歌でした、失敬。
「KAITO、あんた…私に、なに飲ませた?」
横で呻くMEIKOの声で俺は我に返る。いけない、放置プレイするところだった。
「え、お酒だよ?」
「嘘、言わないで…!」
顔を赤め、目が虚ろになっているMEIKO。うん、そそられる。
「だったら…なんで私、また猫耳が生えてるのよ!頭もなんかボーッとするし…」
そう。今MEIKOにはまた猫耳が生えている。この前のウイルス騒ぎの時、こっそりウイルスの一部を取っといたんだよね。そんでもって、そのウイルスをMEIKOの酒に混入させていただきました。
ちなみに酒はマタタビ酒。猫にマタタビ、これ最強。
「油断したわ…そういえば今日はやけに積極的だったわよね、いつもは私に酒控えろって言う癖に」
そう言って俺を上目遣いで睨むMEIKO。そんな目で睨まれても、誘惑されてるようにしか見えないよ?
「まあまあ。猫耳なMEIKOも可愛いよ?」
「…っ!この、バカイト…」
いつもならこんなこと言ったら秒速で張り倒されるんだろうけど、マタタビ酒のお陰で今のMEIKOには力が入らない。卑怯?何とでも言うがいいさ!
俺はMEIKOを優しく仰向けにする。そしてMEIKOが来ている浴衣をはだけさせた。
「KAITO…まさかあんた、この浴衣も計算の内な訳?『俺たちも気分位は味わおう』とか言って浴衣を用意したの、あんたよね…」
「さあ?」
俺は敢えて答えない。
「最低…後でフルボッコにしてやる」
「そんなこと出来なくなるまで気持ちよくしてあげる」
上半身だけはだけた浴衣に酒のせいで紅潮した肌。そして猫耳。…もう我慢出来ない。
俺はMEIKOの首元に、舌を這わせ――。
「…くしゅん!ミク、この部屋寒くない?」
「姉さん、お腹出した服来てるから冷えるんだよ」
「の割りにはリンは元気よね…(これが若さか…羨ましいわ)」
「でさ、姉さんはどうするの?今日の花火大会!」
「マスターが連れて行ってくれるんだっけ?うん。私も行こうかな、久しぶりに観たくなっちゃった。留守番はKAITO一人いれば大丈夫でしょ」
「やった!じゃあマスターにそう言っておくね」
「お願いね。…にしても、KAITOったら本当に幸せそうな顔で昼寝してるわね」
「アイス食べてる夢でも見てるんじゃない?」