私の彼氏はオタクらしい。  
らしいというか、うん、オタク。  
よくわからないんだけれど、音楽を作ってるって言ってたから、  
最初はシンガーソングライターとかなのかな?とか  
思ってたら何だか違うみたい。  
説明があんまりわかんなかったから自分で調べてみたら、  
ボーカロイドというものがあって?それは自分で歌を歌わせたり  
出来るものみたいで?で自分で曲を作って歌わせて披露するサイトが  
あるみたいで?  
そこを覗いてみると凄い沢山のオリジナル曲ってのがあって、  
私が知らないだけでネットって凄いなって実感した。  
で、どうやら私の彼氏はその曲作ってる人の中でも有名な方らしくて、  
教えてもらった曲には神調教とか色々書いてあった。  
あ、神調教っていう意味がわかったのは随分後になってからだけど。  
 
「いらっしゃい」  
そう言って案内してもらった部屋は凄かった。  
楽器が沢山あって、コードだらけで、何かもう異世界みたいな。  
今までほとんど外か私の家で会っていたから初めてのお部屋訪問だ。  
私的にはお部屋訪問なんだから掃除とか出来るようにとか、  
そういう雰囲気になっても大丈夫な下着着てきたりとか、  
冷蔵庫の中のものでさっと何か作れるように雑誌みてきたりとか、  
それなりに準備してきたのだけれど、圧倒されてしまった。  
確かに会社でも微妙な位置だったしさ、  
何か気持ち悪い趣味とか持ってそうとか思ってたけど、やっぱりって思ってしまう。  
いや気持ち悪い趣味なのかはわからないけどね。  
ただサイト見てるときにこれってアキバ系とかそーゆーのか?ってのは  
わかったってことであってさ。  
でも私は結構そういうの平気なタイプで。  
だから実際今付き合っていて、私は異世界に足を踏み入れたわけだけどさ。  
「でね、君のために曲作ったんだ」  
「え!!ホント!?」  
パソコンのあるデスクの前に案内されて椅子に座らさせられた。  
彼は照れながら、君に一番に聞かせたくてさと言ってパソコンのファイルを開いた。  
部屋の中に曲が流れる。  
サイトで見た彼の曲とは傾向が違う感じの静かな曲で、  
多分KAITOっていうボーカロイドだと思う声が響く。  
いつもは初音ミクってのメインで使っているはずだ。  
てか凄く恥ずかしい曲だ!!うん!!エロいよ!!  
普通の歌手とかこれくらいの歌詞歌っているのかもしれないけど、  
自分のために作られたって言われて、それで君が全てだとかみたいなこと  
歌われると本当に嬉しいけれど恥ずかしい。  
 
「えっと、あの、ありがとう、嬉しいし、凄い良い曲だったと思うよ」  
顔は真っ赤だと思う。  
しかもまたKAITOの声が良いんだよ、流石神調教とか言われてるだけあるよ。  
そう思っていると椅子の後ろからぎゅっと抱きしめられたから、  
キスしようと思って首を回そうとした瞬間に彼の携帯が鳴った。  
「………うわ、会社から、空気読めよ…」  
「仕方ないよ」  
彼は、ちょっと出るわと言うと携帯を持って台所に向かった。  
ばたんと部屋のドアが閉まると大きな溜息が出る。  
「う〜〜〜嬉恥ずかしですよ」  
つい独り言が出てしまう。  
だってこんなプレゼント今までされたことないもん。  
カラオケでお前のために歌うって言われてド下手だった奴くらいしか。  
「えーっと、とりあえずKAITOありがとうだよ。  
 って何言ってんだろう。落ち着け私」  
何か彼氏オタクだって言ってたけど私の方が十分変な人じゃないか。  
ボーカロイドに、パソコンにお礼言ってる自分って一体。  
嬉過ぎたんだよ、そういうことにしておこう!  
「いいえ、こちらこそマスターがお世話になっています」  
………。  
落ち着いて自分。  
幻聴が聞こえ始めた。  
何となく後ろに人の気配があるんですけれども。  
だって今の声みたいのパソコンから聞こえなかったし。  
意を決して椅子を180度回転させる。  
「えぇぇぇえ!?」  
「初めまして、KAITOです」  
「はっははは、初めまして!!」  
目の前には青い男の人が笑顔で立っていた。  
え、何、こんだけ機械が揃ってたらこう3D的なもので映像出たりするの?  
ボーカロイドって私が知らないだけでそんな凄い機能あるの!?  
「思っていたよりも、というか写真よりお綺麗ですね。ミクが喜びそうだ」  
「はっ、はい、どうも!!」  
「ミク喜んでいたんですよ、マスターに可愛い彼女が出来たって。  
 僕もデジカメのデータとか勝手に見させてもらっちゃって、ミクと喜んでました」  
そういってにっこり笑う顔は綺麗過ぎる。  
というかこれは夢?幻?  
まさかそういうリアルにお話とか出来る機能があって彼はミクとかと!!  
いやいやいや、いや、落ち着こう。  
「混乱、していらっしゃいますよね。すみません」  
「いえ!とんでもない!!こちらこそ!!」  
「くすっ、パニクると本当に大声になるんですね。  
 僕が出てきたのはお礼を言いたかっただけなんです」  
KAITOはそう言って少し寂しそうな顔をした。  
 
「マスター僕らがここに来た時は社会に順応出来てなくて、  
 引きこもりみたいな感じだったんですよ、  
 でも就職が決まって働き出したら貴女に会って、  
 変わったというか、凄く外に出られるようになりました。  
 もちろん僕達に構う時間が少なくなったってのは寂しいんですけどね」  
「え、何か時間取れなくしちゃってすみません」  
「違うんです、僕もミクもマスターがこの部屋に引きこもってるってのは  
 良くないって思っていたんで、凄い嬉しいんですよ?」  
ありがとうございますとKAITOは深深と頭を下げる。  
いいえこちらこそと言おうとした時にドアが開いた。  
「え!?何で出てきちゃってんのKAITO!!」  
「すみません、マスター、是非お礼を言いたくて」  
彼ははぁーっと溜息を付くと、ま、いっかと言った。  
いや、良くないって、だって理解出来てないんだもん私未だに。  
彼は私の顔を見ると少しすまなさそうな顔をした。  
「ごめん、会社からで1時間だけ行って来てもいいかな」  
「休日に呼び出し?大変だね、行ってらっしゃい」  
「ごめん」  
「仕方ないって!だってパソコン得意なの他に居ないじゃんうちの部署」  
「じゃあ、ここで待っててくれる?テレビとか見てて」  
「マスター、僕とミクが相手させてもらってもいいですか?」  
「あ、うん、私もそっちの方がいいよ、話し相手してね、KAITO」  
「はい」  
それを聞くと彼はじゃあ頼むと言って着替え始めた。  
私はワイシャツを着せてあげたり、ネクタイを直したりして、彼を見送った。  
玄関で彼は、ごめん、帰ってきたらきちんと説明するからと言って出て行った。  
部屋に戻ると緑髪の女の子がいた。えっと、初音ミクだ、よね。  
「きゃー!初めまして!初音ミクです!!お姉さんって呼んでいいですか!?」  
「は、はい、どうぞ」  
「ホント写真より実物の方が可愛いですねっ!凄く嬉しいです!」  
「いえ、あの、そんな事は無くてですね」  
私なんかより数倍も可愛い、というか人間離れしているから  
そりゃ可愛いよという女の子に可愛いと言われると否定しか出来ない。  
KAITOはミク落ち着きなよと言って宥めていた。  
「僕飲み物持ってきますね、コーヒーでいいですか?」  
「あ、お願いします」  
KAITOは立ち上がって台所に向かった。  
ミクは私に、今までお客さんなんて居なかったからテーブルとか無いんですと言って  
ベットに座るように勧めた。  
「御飯とかはどうしているの?」  
「マスター自炊しないですね、パソコンの前でおにぎり食べたりしてます」  
「へぇ」  
そこでKAITOが入ってきて、私にマグカップを渡してくれた。  
二人の分は?と聞くと僕達食事とかしないんですよ、と説明を受けた。  
それからベットの上で私が真ん中になって色々質問し続けられた。  
彼の曲の話になるとミクが目を輝かせてものすごい熱く語ってきた。  
どうやら彼は二人に凄い愛されてるみたいだ。  
 
「それでね、お姉さん、ミクお願いがあるんです!」  
「何何?」  
「じゃーーーん!!」  
そう言って彼女が取り出したのは……メイド服だった。  
それもすっごいひらひらしていてピンクと白でミニスカなやつ。  
わかっていても確認のためにコレ何?と聞いてしまう。  
「メイド服です!マスターが先行投資していた「ミク!」  
ミクの声はKAITOに遮られた。先行投資?何?株とか?  
「えっとですね、マスターのためにこれを着てもらいたいんですよ」  
「はぁぁぁ!?私が!?」  
「ミクが着ても意味ないですよ!お姉さんだからこそ!」  
無理無理無理!!年的問題もあるし、何だこのミニスカとかフリルは!  
てかそんなの好きだったの!?何でそんなモノ持ってるの!?  
前の彼女がそーゆーコスプレ好きだったとか!?  
「マスター自分からお姉さんに言い出せないと思うの、だからミク達がね!」  
「まぁ僕も男だからわかりますけど言い出しにくいと思いますよ。  
 だから是非これを着てマスターの帰りとか待っていてもらえたらなって思って」  
ああ、それで帰るまで残り30分くらいにこの話題に。  
納得と同時にやっぱり無理だという答えは変わらない。  
「えっと、年齢的に厳しいものがね……」  
「全然お姉さんなら似合います!」  
「ほら、彼も自分から言い出したいとかあるかもしれないし」  
「マスターそんな勇気ありません」  
うわーミク意外と辛辣だー。じゃなくて、断る理由が無くなってきた。  
ミクは凄い残念そうな顔をしているし、KAITOもお願いしますって顔をしている。  
「でも、やっぱ……」  
「あ!お兄ちゃん時間もう無い!押さえて!」  
え?オサエテ?  
言語理解不能と思っていた私の両腕をKAITOが後ろにがしっと固定した。  
「ちょっと!!何してんの!!」  
「すみません、僕達マスターに喜んでもらうことが一番なんで」  
「ごめんね、ちょっと我慢してね、お姉さん。  
 でも今我慢したらマスターがもっと気持ち良い事してくれますって」  
「いやいやいや!!何言い出してんの!?」  
人畜無害そうな二人に予想外の攻撃を受けて私はパニックだ。  
マスター第一って観念が凄すぎるよ!いや、それよりも!!  
「お姉さんおっぱい大きいね」  
チューブトップを腰元に下されてジーンズと共に脱がされる。  
後ろにいるKAITOにブラのホックを外される。  
ストラップ無しのものにしたから肩に止まることなくすとんとお腹の上にブラが落ちる。  
「本当ですねー、ブラDって書いてありますけど違いますよね」  
うん違いますよ、胸おっきいのって凄い恥ずかしいから小さいサイズのブラでパット  
取って付けてるのですよ。特に今日はストラップ無いから落ちたら嫌だからキツメだったし。  
KAITOが片手で腕を固定して私のブラを拾い上げた。  
と、その時に胸に手が当たった。  
 
「あっ」  
「「え?」」  
二人の動きが止まった。何だか喘ぎ声みたいな声が出てしまい真っ赤になる。  
というかもう泣きそうではあるんですけど。  
だって知らない人達に服脱がされているんだよ、これって強姦とかそーゆー系じゃん。  
ミクはにっこりと笑うと胸に手を伸ばしてきた。  
「ちょっと、ミク!!」  
「お兄ちゃん、思ったんだけど、  
 お姉さん解してからマスターに渡した方が良くないかなぁ?」  
その言葉と共にミクは私の胸を揉み始めた。  
「やぁっ!」  
「ホントだ、凄い感じやすいんですね。  
 ミク、僕が触るからミクは着替えさせなよ」  
「えー!卑怯!!さっさと着せてミクも触るもん!!」  
「やっ、ちょ、ひゃぁ!」  
KAITOが後ろから胸を揉んで、首元に舌を這わせる。  
このメイド服は肩の部分が無いから両腕を押さえられていても後ろのホックで留めて、  
着せられてしまう。知っているメイド服よりエロい気がする。  
露出が多いというか、胸谷間が見えるというか、ミニスカだし。  
KAITOは手を上から滑り込ませて胸を触り続けている。  
耳たぶを甘噛みされて、舐められると本当に力が抜けていく。  
「耳、弱いですね」  
低音のいい声が耳元で聞こえて腰砕けになりそうだ。  
耳の後ろからリンパの辺りを舐められると声が我慢出来ない。  
胸を触られると自然と腰が動いてしまう。  
靴下を履かせていたミクは、終わったーと言うとがばっと開脚させてきた。  
「ちょ、何、あっ、あん、してぇ、はぁん」  
「凄い濡れてるよ、お姉さん、パンツ要らないよね」  
下着を取り払われると、ぐっとミクの指が入ってくる。  
「ひゃぁん!」  
「お姉さんってどこ感じるんですか?」  
「やぁっ、あっ、あっ」  
くちゅくちゅと卑猥な音が響く。  
KAITOに攻められてもう結構感じてしまっている身体は、  
ミクの指を難なく受け入れているし、愛液もお尻の方まで伝っている。  
腕を押さえられているから抵抗も出来ないし、声も抑えられないし、  
メイド服は着せられるし、こんな明るい部屋で二人に攻められているし。  
もう何か頭がオカシクなってくる。凄く気持ちいいし。  
「あっ、あんっ、奥ぅ、もっと、奥のっ、」  
「わかった!ミク素直なお姉さん大好きです」  
こんな経験今まで無かったから、凄い嫌悪感しか出てこないのかと  
思っていたけれど、二人から攻められていきそうになる。  
「あああ、ダメ、ちょ、やらぁ、オカシクなるぅ」  
「いきそうなんですか?」  
指を二本に増やしたミクが笑顔で聞いてくる。  
凄く上手いんだよ、この子。  
細くて綺麗な指だし、男みたいに大きく動かしたりしないし。  
良い所を優しくでも的確に攻めてくる。  
今まで触られていなかったクリを触られた瞬間に身体に何かが走る。  
「いや、あっ、いく、いっちゃぁ、ああああああっ」  
びくんびくんと身体が痙攣して、首が反り返って、私は絶頂に至った。  
自分でもミクの指を何度も締め付けているのがわかる。  
「お兄ちゃん、すっごい締め付けるよ、お姉さんのナカ!」  
「あーあ、僕もいく顔見たかったんですけどね。  
 でも凄い良い声なんですね、いく時の声」  
KAITOに耳元でそう囁かれて身体がびくんとなる。  
今いったばかりで凄い敏感なんだから止めて欲しい。  
 
「っちょ、ミク、動かさないれぇ、今っ」  
ミクは楽しそうにマスター帰ってこないからもう一回いかせてあげますと  
言って指を動かし始めた。  
ぐちゃぬちゃと音がする。  
「ホント、やめてっ、いやぁ!」  
もう色々と限界。  
KAITOに完全に身体を預ける形になっているし、  
汗で髪の毛が肩に張り付いてしまっている。  
「ん、ミク、マスターの足音だ」  
KAITOががばっと私の身体を起こし上げた。  
ミクも素早く指を抜くとべろりとその指を舐めて、服を直してくれた。  
身体に力の入らないからか、ベットのヘッドボードに持たれ掛けさせられる。  
「お姉さん、焦点合ってないけど大丈夫ですか?」  
にこにことミクが聞いてくるけど大丈夫なわけない。  
急な喪失感とかあるし、何だかもう彼が帰ってきて見られるわけだから  
この場から逃げたいんだけれど身体が動かない。  
「じゃあ、頑張ってくださいね!」  
そう言うとKAITOとミクは私の左右の頬にキスしてパソコンの中に  
消えていった。  
がちゃりと玄関のドアが開く音がする。  
あぁ、彼の驚く顔が目に浮かぶ。  
もうどうにでもなれだ。  
(終)  
 
 
 
<オマケ>  
 
マスター「とりあえず二人ともGJ!だがしかし、あえて言おう、俺の前に  
あの姿を見るのは頂けん」  
ミク「えー!それくらいご褒美貰ってもいいと思うんですけど!  
マスターがお姉さんからメール来てパニクってVIPにアンカ求めようとしたの  
止めてここまでずっとメールのアドバイスしたのミクですよー?」  
KAITO「そうですね、大学4年にもなって「俺もう夏冬にCD売って暮らす」  
とか言ってたマスター引き止めて履歴書とか一緒に作ったの僕ですよ」  
マスター「まぁ、そうなんですけどね……」(何で俺敬語なの?)  
ミク「それにしてもホントお姉さん似てますね、みくるちゃんに」  
マスター「だろー!!あれでもっと髪明るくして長くして目ぇ大きくして、  
「禁則事項です」なんて言われたらもうさぁ!!」  
KAITO「マスター落ち着いて下さい。そんな事彼女に言ったら確実に引かれます」  
ミク「そーですよ!ボーカロイドだの何だの言って引かないあんな可愛い女の子なんて  
もう絶対に!99.99%現れませんから!!」  
KAITO「本当、ちゃんと僕らが言ったようにきれいな曲だけのマイリス作って、  
フィギュアとか隠したからまだ大丈夫なんですからね。彼女きれいなって意味  
わかってませんよ、きっと」  
マスター「はい、わかってます……」  
ミク「ちゃんと外堀から埋めて結婚まで持って行きますからね!」  
KAITO「ええ、僕達頑張りますから」  
マスター「え!?そんな壮大な計画だったのか!?」  
ミク「当たり前ですよ!マスター!もう一度言います!あんな可愛い子  
99.99%現れませんからね!マスター今リアル電車男ですからね!!」  
マスター「……はい、肝に銘じます」   
KAITO「まぁマスター、上手く運べばまた先行投資品使えますって、きっと」  
マスター「マジ!?俺頑張るよ!!」  
KAITO&ミク(扱いやすー……)  
 
 

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