ミクは、ベッドの下からくしゃくしゃになった奇妙な衣装を次々に引きずり出していく。  
ミクには、この時代のファッションやコスプレなどの知識はない。  
しかし、その衣装が、女性用なのか男性用なのか、  
どちら用の衣装なのか見当をつけることぐらいはできた。  
どう見ても全て女性用のモノだ。  
これらが、ベッドの下から隠されていたように出てきたことが、  
ゆゆしき問題であるように思うミクだった。  
前人格のリカと今のミクとの人格が統合されてきたせいかもしれない。  
ミクの脳内では、その衣装が自分(リカ)のモノだと断定できなかった。  
もし、ハンガーに掛けてクローゼットなどにきれいに整頓されていれば、  
自分(リカ)のモノとして判断できただろう。  
しかし、マスターの今までの行動やママからの言葉で、  
このくしゃくしゃの衣装は、マスターの手で意図的に隠されて、  
誰か別の女性が着ていたモノなのではないかと考えていたのだ。  
 
「こういう服を着る女性が、マスターの好みなのかしら?」  
 
服のサイズから考えると、自分とほぼ同じ体型だ。  
それでも、ミクには、その服が自分(リカ)のモノだと、考えようとしなかった。  
 
「この服を着た人とマスターは、ナニをしてたのかしら?」  
 
独り言を言うのは、ミク(リカ)の癖である。  
つぶやきながら、ミクは、当初の目的だった部屋の掃除を忘れ、  
衣装の整理と衣装の持ち主の分析に没頭していた。  
 
「そうだわ!下半身の衣装を丁寧に分析すれば、  
女性の体液かマスターの精液が付いてるかもしれないよね…。」  
 
そう考えたミクが、まず、手に取ったのは、  
目の前の濃紺色のコットン製の体育用ショートパンツだった。  
ぱっと見、とても前後ろが判断しにくいそのシンプルすぎるデザインは、  
女性特有のふくらんだおしり側の後ろと平坦な臀部側の前の差がほとんど無く、  
裁断と縫製の違いを確かめないと、  
はく向きを間違えそうなくらいに前後ろがわかりにくかった。  
そして、ミクは、その股間部分に、  
わずかなタンパク質のシミが残っているのを発見してしまった。  
生地の裏と表を比べて、どちら側から付いたシミなのかを分析すると、  
表側から裏側へと浸透した形跡があった。  
 
「!!マスター、これを身につけさせたまま射精したの?!  
これって、ぜーんぜん可愛くない色のデザインなのに、  
こんなのを履いてる女性が好きなのかしら?」  
 
ミクは、股間部分の平坦になっている布地に、鼻を近づけてみる。  
ミクの嗅覚デバイスを鑑識モードにして、マスターの匂いを判別する。  
 
「マスターの精液の匂いがする!」  
 
この時点で、ミクは、その衣装を身につけていた謎の女性が一体誰なのか、  
心穏やかな状態ではいられなくなった。  
 
「なんてもったいないことをさせる人かしら!  
マスターの精液を体外にこぼすなんて!  
しかも、付着した精液をそのままにしておくなんて!  
セクサロイドの風上にも置けない悪い女性がいるもんなんですのね!!!!」  
 
初音ミクは、ボーカロイドでもセクサロイドでもなく、嫉妬する一人の女になっていた。  
次の衣装を手に取ると、やはり紺色を基調としたシックなワンピースのロングスカートで、  
紺色の2足のオーバーニーソックスとフリルの白いエプロンとカチューシャがセットになっている…  
”一体どういう用途の衣装なのだろう?”  
…そのニーソの履き口部分に縁取られた花柄バンドに…やはり、  
マスターのモノと思われるタンパク質のシミが付着していた!  
それを見たミクは、激昂した!  
 
「くっ!な、なんてことっ!また、体外射精なんて!」  
 
それら衣装が、誰のモノなのかつきとめること。  
ミクには、掃除よりもそちらの鑑識作業の方が、最優先になっていた。  
1着、1着丁寧に、ミクの目と鼻と手先で、マスターとの情事の痕跡を探し始めた。  
 
そうやって、イライラしながらミクが、20着ほどの衣装の分析をし終えた頃、  
ケンが、仕事から戻り、自分の部屋に入ってきた。  
すると、ケンの目の前には、フローリングの床一面、  
ベッド下から引っ張り出したたくさんの衣装が散らかっている。  
部屋中央では、目を真っ赤にしたミクが、怒ったような顔でケンを見つめた。  
その瞬間、ミクが大きな誤解をしていることをケンは敏感に悟った。  
 
「マスター!大事なお話があります!  
この衣装の数々は、いったい何ですの!」  
「えっと、あの、それは、その僕の仕事用衣装で…」  
「言い訳なんて見苦しいですわ、マスター!  
どう見ても、このサイズは女性用です!  
これが、男性であるマスターの服じゃないことぐらいミクにだってわかります。  
この服は、誰が着てたんですの!これって、リカ様が着てたモノじゃあないんでしょ!」  
 
”やはり、誤解している。この誤解を解かねば、新婚早々の修羅場だよ。”  
 
「ミク!これは全部、リカが着てたモノだよ!」  
「うそっ!だって、リカ様が身につけていたモノなら、  
どうして、クローゼットにしまってないんですの!  
他の可愛いリカ様の衣装は、ちゃんとしまってあったじゃないですか!  
ベッドの下に、こーんなにくしゃくしゃにして、隠してるなんて!  
不潔ですわ!卑怯ですわ!だらしないですわ!  
しかも、マスターの大切な精液を付着させたまま、カビカビにして放置してるなんて!  
もったいないです!  
わたしだったら、ちゃんとスクリーニング(舐め摂って)して、きれいに洗濯して整理しますわよ!  
このヘンな衣装って、誰が、着てたモノなんですの?  
ミクにちゃんと教えてくださいよ!  
リカ様のモノなら、こんなだらしないことするわけないじゃないですか!」  
 
ミクは、明らかに嫉妬心で感情を高ぶらせていた。  
怒っていたと言うより、泣きそうになっていたのだ。  
 
「あのね、ミク、これは、かつてのリカが身につけていたものだよ。  
サイズを見れば、わかるだろ?  
全て、ミクのボディサイズそのままだろ?  
僕が、他の女性や他のセクサロイドを抱いていたなんて、話さなかっただろ?  
僕には、ミクしかいなかったんだから!」  
 
少し顔を赤らめたミクが、『まるめこまれるもんですか』という顔で言い返す。  
 
「ふーんだ、ミク知ってるんですからね!  
リカ様の前に、ヨーコ様っていうセクサロイドで筆おろしと精通をなさったんでしょう?  
ママ様からお聞きしました。  
他にもミクの知らない女性がいたって…いたってしょうがないけど…  
ミクには、マスターを縛り付けるようなことできませんもの…  
でも、なんだか、すごく腹が立ってきちゃって…  
すごくイヤになっちゃって…  
この衣装を着てた人が、すごく羨ましくなって…。  
マスターぁ、この服って、誰が着てたんですの?  
隠さないで、教えてください…。  
ミクは、マスターのこと、何でも知っていないとイヤなんです…。」  
 
ケンは、ミクが、自分の記憶にないモノは、他者のモノとして認識し始めていることを理解した。  
これは、ケンにとってうれしいことなのだ。  
なぜなら、ミクが、ケンをマスターとしてではなく、夫・恋人として認識しているが故の嫉妬だったからだ。  
 
「ねえ、ミク。これ履いてみないかい?」  
「いやです!  
どうして、ミクが、他の人が着てたヘンな服を着なきゃいけないんですの!  
こんなのずっとベッドの下にくしゃくしゃにして、隠してればいいんです!」  
 
ミクのいらだちは、全然収まらなかった。  
 
「あのね、このショートパンツを履いていたミクは、とっても可愛くてさ、  
僕は、このパンツを脱がさないで、そのままミクを抱きしめたんだよ。  
ほらっ、これって少し、股間をずらせば、ミクのせまくてきつきつのアソコが見えるだろ?  
白の下着が濃紺色とのコントラストで、すぐにはみ出してることがわかるんだ。  
これをデザインした人は天才だね、少女が身につける服でこれ以上動きやすくデザインされたものはないよ。」  
 
ケンは、濃紺色のショートパンツをミクの前に広げて、力説した。  
 
「ミクが、また、これを履いてくれたら、僕は、たっくさん射精しちゃうだろうな…」  
「ホント?何回ぐらい?」  
「うん、最低でも3回…いやっ、5回はいけそうかな?」(少し機嫌直ったかな?)  
「このシミの面積と浸透具合から考えると、15cc以上の射精があったことが分析できました。  
昨夜、ミクが飲んだ1/5もの量ですよ、こんなに大量の精液を無駄に捨ててしまうなんて…  
ミクには、それが許せませんの!  
マスターの精液は、きちんとミクの膣内に保存するものですわ!  
それか、ちゃんと飲むべきなんです!  
せっかくマスターが射精してくれたものを体外射精で捨ててしまうなんて!  
マスターは、そんなにもこの人のことを愛してましたの?」  
 
ミクが、うつむいて泣き声になっていた。  
ケンは、もはや、言葉による説明よりも現物による証明の方が早いと思った。  
 
「ミク、どうして君は下半身の衣装しか分析しなったのかな?  
ほら、このショートパンツとペアになる上半身の衣装が、これだよ。」  
 
ケンは、真っ白な厚手のコットン製の体操服をミクの目の前に差し出した。  
汗を吸収しやすく、動きやすいその服には、明らかに通常とは違うデザインが施されていた。  
胸と背中の中央部分に、不思議な長方形のゼッケンが縫い取られており、  
白地に黒の手書きの油性ペンで名前が大きく記されていたのだ。  
かつての持ち主の手による直筆の字だった。  
 
『1−A リカ』  
 
「…ま、マスター…これってホントに…わたしが着ていた服?」  
「そうだよ、さっきからそう言ってるだろ?」  
「じゃあ、これを着て、ミクは、マスターに抱いていただいてた?」  
「うん、そう言っただろ?」  
「じゃ、じゃあ、さっきの精液のシミもミクが履いていた上から、射精してくれたの?」  
「うん、ミクの股間を貫く感じで、履いたままでたくさん出した…」  
「じゃあ、どうして、リカ様は、この衣装をベッドの下に隠したままにしておいたの?」  
「そ、それは、この衣装が、僕の仕事用だったから、  
クローゼットにしまうと、ママに見つかって恥ずかしかったしさ。  
それに、僕は、君がリカだった時、彼女を困らせてばっかりだったんだよ。  
彼女の言うことなんか全然聞かなかったんだ。  
それで、セックスのときに脱がせた服をそのままベッドの下に隠して、片付けるなって!命令したからなんだ。  
そわそわして困ってるリカを見るのが楽しかったんだよ。  
そのときの僕は…その、歪んでたから…。」  
「でも、こーんな不思議な衣装が、どうしてマスターのお仕事用なんですの?」  
「…うん、僕の仕事は、セクサロイド専用の衣装デザイナーだもの…」  
「……そ、そうだったんですの!」  
 
ミクの声が急に明るくなった。ようやく誤解が解けたようだ。  
ケンが持っていたシミの付いた濃紺色の体育用ショートパンツを奪い取ると、それを胸に抱きしめた。  
 
「そうよね!リカ様が着ていたモノなら、これって全部ミクのモノなんですよね!」  
「う、うん、全部ミクのモノだよ。」  
「なあんだ!えへっ、ミクってメッチャおバカさんでしたわ。  
マスターが、他の誰かとセックスしてたんじゃないかって、思いこんでしまったんですの!  
リカ様の時の記憶がないとはいえ、ミクがバカだったですぅ。ごめんなさい、マスター。」  
 
ミクのさっきまでの悩みは、すっかり消えてしまっていた。  
 
「そっかぁ、これを着たミクって、マスターには、すごく可愛く見えるんですのね!  
だから、我慢できなくて、マスターはこの衣装の上から射精してしまったんですのね?  
もう!ちゃんとわたしの膣か口に入れて射精しなきゃダメじゃないですか!  
きっと、リカ様だって、そう仰ったんじゃないんですの!マスター!」  
「うん、同じことを言われた…もったいないって!」  
「そうでしょー!  
そう言うわよねえ、マスターの大事な精液をこーんなにたくさん外へ出して、捨てちゃうなんて!  
セクサロイドの恥ですよ!  
女として許せませんわ!  
もったいない!なんてもったい!  
えへへへへぇ、そっかぁ、これを履けば、ミクは、魅力的に見えるんですのねぇ〜」  
 
ミクの目がきらきらと輝いて、その不思議な体育用ショートパンツを頬に押し当てて、  
ケンがつけたシミの匂いをうれしそうにくんくんと嗅いでいた。  
 
「ねえ、マスター?この衣装の名前は、何と言いますの?  
ずいぶん、シンプルなお洋服なのに、マスターがそんなに射精なさるなんて!  
この衣装には、なんだか、身につけている人の魅力をアップする秘密がありそうですわね?  
これってわたしのモノなんだから、ちゃんと教えてくださいな、マスター!」  
 
ミクは、さっきまで、毛嫌いしていたそれら衣装が、自分のものだとわかったとたん、自分の所有権を強く主張してきた。  
 
「ああ、その服は、正式名称『ブルマー』と言って、  
大戦前の旧日本の学校で  
小学1年生から高校3年生までの女子だけが使用を許されていた体操用の服だよ。  
今では、ごくわずかな私立学校でしか採用されていない貴重なデザインさ。  
機能性を極限にまで追求し、臀部ぎりぎりまでに食い込んだ股下の極小面積。  
オレンジライト色の太股と濃紺色の布地とのハイコントラストの鮮やかさ。  
男子だれもが、このデザインに魅了されていたというよ。  
ところが、米帝による男女平等のジェンダフリー教育のせいで、  
男女共に同じデザインの体操服を着るようにさせられていったために、  
今では、これを身につけて運動している女子は、ほとんどいないんだ。  
だからこそ、お日様の光をいっぱいに浴びて、  
緑の森の新鮮な空気をたくさん吸って、  
汗をかきながら運動をする少女たちを連想させるこのデザインに、  
男心が奮い立つのさ。  
これは、ティーン型セクサロイドユーザーナンバーワンの衣装デザインなんだぞ。」  
 
ケンの説明には、他人が聞けば、明らかに個人的趣味が入っている語り口調だった。  
しかし、そんなふうに話すマスターの説明をミクも喜んで聞いていた。  
マスターのうれしいことは、ミクにとってもうれしいことなのだと、そう思えるミクだった。  
 
「へぇーそうなんだ!じゃあ、この貴重なブルマーのサンプルは、どこから手に入れたんですの?」  
「よくぞ聞いてくれました!  
これを手に入れるのは苦労したんだよ。  
製造元のアシッグス社では、社内資料向けとしてしか在庫が無くて、  
現物を譲ってくれなかったから、せめて、裁断と縫製の設計図だけでも手に入れたくて、  
1着のみの製造許可のライセンスを買ってきたわけ。  
そして、その設計図とトウリ社のポリシルク布地をユニシロ社の縫製工場へ持ち込んで、  
特注で作ってもらったんだ。  
だから、そのブルマと体操服セット1着で、50万円ぐらいかかってるんだよ。  
あっ、でも、これはメガテクボディ社装飾部の研究開発費で領収証を落としているから、  
僕個人のお金で買った訳じゃないからね。」  
「高っ!このシンプルな布きれが、そんなにするなんて…」  
「まあ、これを元にして、新しいデザインを起こして生産ラインに乗せれば、  
1着上下セットで、10000円くらいまでコストダウンできるわけ。  
元々のパテント料が高いだけなのさ。」  
「でも、そうするとこれって高級ドレス並の衣装ってこと?」  
「ドレスって言うか、むしろ、夜の服という意味合いが強い衣装だからな。  
ネグリジェのカテゴリになるんじゃないかな?そのまんま寝てもイイ服装だし。」  
「でも、こーんなの着て、リカ様と愛し合ってたなんて、  
マスターもけっこうなフェティシズムをお持ちなんですのね!」  
 
「な、何とでも言え!  
だって、そういう服を着て愛し合いたいっていうユーザーが多いから、  
僕は、カスタマーサービスとして仕事してるだけさ。  
ミクだって、この超高級ブルマ、履いてみたいだろ?」  
「そ、それは、マスターがお決めになることですわ!  
マスターがそれを履いたわたしをお抱きになりたいんでしたら、ミクは、喜んでそれを履きますわ。」  
「素直じゃないなぁ。リカのときは、毎日のように衣装を替えて、愉しんでいたのにさ。」  
「だぁーって、リカ様の時の記憶をミクは持っていないんですもの。」  
「だ・か・ら、履いてみたくない?ミクぅ?」  
「…は、はいてみたいです。」  
「んっ?聞こえないぞ!さあ、大きな声でもう一度言ってごらん?」  
「ぶ、ブルマを履いてみたいです!!」  
「はい、良くできました。  
あっ!でも、これ洗濯してなかったから、クリーニングしてきれいにしてからにしようか?」  
「えっ、だ、だいじょうぶですわ。マスターの精液が付いたブルマのままで…」  
「えっ、なんだって?ミク?聞こえないよ。」  
「あの、そのままのブルマを履いてみたいですぅ。」  
「どうして?きれいに洗濯してから、履けばいいじゃん!」  
「だって、お洗濯したら、マスターの精液のしみがとれちゃうし、匂いも無くなっちゃうし…  
マスターとの思い出がつまったブルマをそのまま履いてみたいなーって…思うんですけど、ダメぇ?」  
「僕の匂いがするブルマを履きたいだなんて、ミクもけっこうなフェティシズムをお持ちなんですね!」  
「あーんっ、マスターのいじわるぅ!  
ミクは、マスターのセクサロイドとして生まれてきたんだから、仕方ないじゃありませんか!  
この匂いを嗅いだせいで、ミクは、さっきからおまたが濡れまくっているのにぃ!  
マスターから、まだ『ただいま』のキスもいただいてませんのよ?」  
 
ミクがそう言うなり、ケンは、ミクの唇に吸い付き、濃厚なディープキスをした。  
舌が絡み合うなんてモノじゃない、激しく舌で格闘するような、お互いの口内を入出を繰り返し、  
唾液を交換し合い、お互いの匂いが一つになるまで吸い合った。  
 
『プファッ…』  
 
おきまりの唾液の吊り橋が、二人の間を伝わった。  
 
「マスター?これに着替えてイイ?」  
「うん、着替えて見せて。ミク。」  
「はい。ちゃんと見ててくださいね。  
こんなの着るの初めてなんですから。」  
 
ミクは、いつもの純白フリルのブラウスのボタンを順番に外し、  
すらりと両腕を抜いて脱ぎ去る。  
その服を丁寧にベッド脇のチェストボックスにたたんで置いた。  
ケンに見せるようにして、センターホックのエンジェルブラを外すと、  
ミクのAAAカップの平坦な胸に2つの突起が勃起していた。  
円いピンクの乳輪が精一杯の丘を作り、これからの成長を予感させる未熟な乳首だった。  
セクサロイドは、ほとんど体型が変化しないように代謝を制御できるが、  
日常生活でのマスターからの愛撫で、ホルモン量が調節されて、  
生殖器や女性らしさが誇張されていく成長ができた。  
ケンは、リカのときに、胸をあまり愛撫しなかったために、  
ミクの胸の発育がかなり遅れていたのだった。  
 
「えへっ、ミクの胸は、まだまだこーんなに小さいですぅ。  
マスターは、こんな小さな胸なのにミクのことが好きなんですか?」  
「うん、ミクの胸なら、小さくっても大きくっても大好きだよ。」  
「んもうっ!ちゃんと言ってくださらないと、下の方を着替えませんよ?」  
「ミクのその小さな胸が大好きだよ。さあ、早く下を脱いで!」  
「はあい。じゃあ、まず、このスカートを脱ぎますわ。」  
 
ミクのタイトスカートがふわりと下に落ちる。  
その輪の中央に立つ、  
ミクの細くしなやかな両太股と白いショーツの股間部分に生まれた絶対領域の二等辺三角形がとてもまぶしい。  
 
「ミク、きれいだよ。」  
「まだです!もうちょっと待ってから、その言葉を言ってくださいな。」  
 
ミクは、紺色のブルマを立ったまま、片足ずつ入れて、両膝の部分まで一気に引き上げた。  
 
「こっから、少しひっかかる感じなんですね?」  
 
太股の部分にぴったりとフィットしていくブルマのスリーブの穴は、  
ミクの張りのある太股の肌を搾る感じで股間まで上っていく。  
ブルマがミクの股間に密着したとき、ミクの両手が抜けて、腰のゴムをパチンとはじかせた。  
 
「どうですか?マスター…」  
 
ミクは、上半身裸のノーブラのままブルマを履いて、くるりと一回転して見せた。  
ミクの両耳で束ねたピッグテイルの髪が、躰に巻き付くようにして揺れた。  
濃紺色ブルマの上には、ミクのかわいいおへその穴と左右ピンクの乳輪でできる逆三角形、  
そして、紅いルージュをひいた唇の穴で結ぶ三角形…  
神様はなんてエロい躰を女性に与えたんだろうとケンは思う。  
 
「あの、マスター…どうでしょう?ダメかな?」  
「ミク、すごくエロチックだ。  
ブルマのミク、最高だよ。  
じゃあ、体操服の上を着てみて。  
あっ、でも、ゼッケンの名前が違うから、ちょっと待ってて。」  
 
ケンは、油性ペンで書いた部分のゼッケン部分をバリバリと音をたてて引っ張ると、  
ゼッケンの部分だけが服から取れていった。  
 
「おもしろーい!それってどうやってくっついていたの?」  
「マジックテープっていう、日本人が発明したローテクの一つだよ。  
今では、有機LEDを繊維に織り込めるようになったから、意味ないんだけど、  
こういう昔風のデザインの方が受けがいいんだ。」  
「あの、マスター?そのゼッケンの字、リカ様の直筆なんでしょう?」  
「うん、そうだよ。」  
「それ、ミクにいただけませんか?」  
「うん、もちろんいいけど。  
ミクには、こっちの新しいゼッケンにミクって名前を書いて欲しいんだけど、書ける?」  
「もちろん!自分の名前が書けるぐらいの知識は、ちゃあんと覚えてますわよ!」  
 
ミクは、ケンから油性ペンを受け取ると、白いゼッケンに【ミク】とカタカナで書いた。  
 
「リカ様のお名前の上の1−Aはどういう意味だったんですの?」  
「ああ。それは、ボディの体格が16歳仕様だったから、高校1年生のAクラスという意味で書いたんだ。  
ミクのは、どうしようか?」  
「そうですねえ。リカ様の真似をしてもイイですけど…」  
 
ミクは、しばらく考えて、名前の上に数字を書いた。  
 
「こーんなのどうです?」  
【3−9】  
「いいね!ミークってことだね。」  
「えへっ、ちがいまーす。  
サンキュウ!ですわ。  
マスターがわたしを抱いてくださることへの気持ちですわ。」  
「ああ、なるほど!それもいいね。」  
「でしょう?」  
 
ケンは、【3−9ミク】の名前のゼッケンを体操服の胸と背中の部分に貼り付けた。  
 
「お待たせ。さあ、これを着てみて!」  
 
ミクは、白い体操服の前と後ろを確かめ、頭からかぶった。  
ミクの長い二つの髪が、丸首の穴に入ったまま、両腕を出すと、  
胸の上からおへその辺りへと束ねた髪がはみ出て、ブルマの上に重なった。  
 
「あの、髪の毛は、服の外に出すんですよね?」  
「うん、そう。でも、なんだか、イイなあ。このままでも、イイ感じ。」  
「そう?そんなにミク、可愛いですか?」  
「可愛いのレベルを超えてるよ。もう、超キュート。」  
「えへっ。そんな風に思ってくださると、ミクも着替え甲斐がありますわ。」  
 
ミクは、束ねた髪を左右の手の平を滑らせ、するりと胸の前に出した。  
そして、体操服をぴったりと躰にフィットさせた。  
さすが、特注品。数ミリの誤差もなく、ブルマと体操服は、ミクのしなやかな躰を包み込んだ。  
胸のほんのわずかに膨らむカーブでさえ、見事なボディラインを描いている。  
着ているミクもその着心地に満足していた。  
 
「ブラをつけていなくても、そんなに違和感ありませんのね。  
ちょっと胸の乳首の出っ張りが透けて見えてるけど、おかしくないですか?」  
「それがイイんだよ!もう、ミクの躰のシルエットがばっちり見えるよ。」  
「もう、エッチなところばかり見ないで、ミクの可愛いところも見てくださいな。」  
「男にとって、可愛いとエッチは、同じ意味だよ。  
じゃあ、ミク、体操服を胸の上までたくし上げて見せてよ。」  
「えっ、もう脱ぐんですの?」  
「脱いじゃダメ!脱がないで見せるの!」  
「えっとぉ、こんな感じでイイですか?」  
 
ミクは、おねだりポーズで、体操服を胸の乳首が見えるまでたくし上げた。  
 
「あっ、顔は隠さないで見せて、そうそう。唇もちょっと見える感じぐらいにして…  
うん、そんな感じで、体操服の裾をちょっと噛んでみて…うん、いい感じ。  
それで、ブルマの臀部を前方に突き出して、うん、そう。  
そして、両脚の膝小僧をくっつけて、ちょっと前屈み…」  
 
まるで、写真撮影のモデルのように、ミクはケンの要望に応えていった。  
ケンの目つきが、雄になり、もうすぐ激しく抱きしめられることをミクは予感し、期待していた。  
ポーズをとるたび、ミクの股間がどんどん濡れて、ブルマの布地に水分が浸透していく。  
ミクの腋からにじみ出てくる熱い汗を吸水性抜群の体操服が吸い取って、甘い匂いを周囲に放ち始めた。  
ミクの仕草はどんどんエロチックなモノになり、ケンの股間はぎんぎんに膨らんでいった。  
ミクもそれを見て、さらにリクエストのポーズが過激になっていく。  
 
「ミク、股間のブルマをずらして、アソコに指を入れてみてくれる?」  
「えっ、下着を見せるんですか?」  
「それもいいけど、下着もずらして、指が入ってるところ見たいなあ。」  
「上手くできるかしら?  
ブルマってとってもフィットしてるから、隙間ができないようになってるんですもの。  
わたしのここが見たいなら、ブルマを脱ぎましょうか?」  
「だめっ!脱いじゃダメ!ブルマは履いたままで、ミクのアソコが見たいの!」  
「もうっ!ますたーってわがまますぎー!」  
 
嫌がって見せたミクだったが、明らかに、ブルマの魔法にミクも魅入られていた。  
 
”人間って、どうして、こんな服1着で、男も女も幸せになれるんだろう?  
わたしは、歌を唱って喜ばせることの幸福感を知ってる。  
でも、今は、ボーカロイドとしてではなく、ひとりの女としての悦びを学んでいるんだわ。  
きっと、いつか、この悦びが、歌を唱うときのモチベーションになるかもしれない。  
だから、マスターが喜ぶことは何でもしよう。  
そして、いつかマスターをわたしの歌とセックスの両方で満足させてあげようっと。”  
 
ミクは、きつきつの股間のブルマの布地を上手に持ち上げて、  
まず、白い下着を見せることに成功した。  
ミクの大陰唇のωの右半分が透けて見える。  
 
「うん、いいよ!そして、下着もめくって。」  
「えへっ、きついから、いったんずらすと手を離しても元に戻りませんよ!  
このブルマって、締め付けているわりに、動きの自由度が高いんですのね。」  
「そうさ、ブルマは、機能美の最高峰デザインなんだって!早く、スリットも見せてよ!」  
「はい。なんか、下着、破れちゃいそう…」  
 
ミクは、ブルマの上にうまく下着を被せて、自分のスリットラインを露出させた!  
ミクのライトオレンジ色の左太股と臀部で形成されたブルマのライン。  
股間で半分に折り返されたブルマの上に重なる白地のショーツでできたしわの左山脈。  
そして、ミクのωが右側に寄せられ、ずらしたブルマが元に戻ろうとして、ミクのωが膨らんで見える!  
ミクのωが、ぐっと前方につき出て見える!  
閉じたωの奥から、ミクの濡れた愛液がじゅるじゅると滴っていた!!!  
 
「ま、マスターぁ、もう、ダメポ…このまま、入れて欲しいの…。」  
「OK!ミク!」  
 
ケンは、ジッパーを下ろしただけで、中から長く硬いペニスがはじけてきた。  
 
「もう、ミクがお口でおっきくしてあげたかったのにぃ!マスターったら、自分で大きくなってるぅ!」  
「おっきくしてくれたのは、ミクのおかげなんだよ。違うかい?」  
「違いません!でも、ミクがおっきくしたのか、ブルマでおっきくなったのか、ビミョーですもの!」  
「ミクが可愛いから、おっきくなったのさ。」  
「そう言ってくださると思ったわ!」  
「メアイカムイン?(じゃあ、入れてイイ?)」  
「イエス、ユーメイ、マスター。(もちろん、入っていいわよ。)」  
 
二人は、立ったまま、性交におよんだ。  
ケンのペニスが、ミクのスリットにめり込み、  
股間を締め付けるブルマの圧迫感を押しのけて、挿入された。  
ミクの愛液が膣から吹き出し、ミクの太股を伝って、落ちていく。  
 
「ちゃんと、入りましたね?マスター?」  
「ちゃんと、いれましたから!ミク!」  
「えへっ、立ったままだから、なんかヘンな感じぃ!」  
「イヤな感じなのかい?」  
「ううん、イヤじゃないわ。イイ感じのヘンな感じぃ!」  
「ミク、かわいいっ!」  
 
ケンは、ミクの両脚を抱えて、抱っこするとそのままベッドにミクを押し倒した。  
 
(まだまだ、続く)  
 

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