「メーイコ、しようか。」
またミク達が夜通しレコで、あたし達二人きり。夜も更け、カイトがあたしを背中から
抱き締め、耳元で擽る様に囁く。
何だろう…これから淫らな事するのに、とても温かくて心地いいの、カイトが。
こんばんは、メイコです。今、カイトが背中からあたしを抱きしめてます。カイトったら
また今夜も…。そしてあたしには拒否する権利はない。むしろ…。
あたしは小さく頷き、カイトの言葉を待った。
「今回は俺の部屋で。行こうか、メイコ。」
そう言ってカイトはあたしをひょいっと[お姫様抱っこ]し、自分の部屋へ連れて行く。
その間、あたしは手を口元へ持って行き、借りてきた猫の様に大人しくなってしまう。
でも、気持ちは高ぶって身体が疼いている。顔が熱く、きっと紅潮してる。
カイトとは幾度も身体を重ねているのに、未だ身体が強張ってしまう。あたしが
[あたしが知らないカイト]を初めて知った時の様な感覚に似てる。
そう考えているうちにカイトの部屋に着いた。カイトはあたしをベッドに優しく
降ろし、その横に彼も座った。
「さて、今夜はねぇ…」
カイトが悪戯っぽく微笑みながら大きな手であたしの頬を撫で、覗き込む様に見つめた。
「メイコが俺を襲って。[攻メイコ]見てみたいな。」
そう言ってカイトはベッドに横になった。
え?あたしが?カイトみたいに?う〜ん…まぁ、何とかなるかな?
考えるより、やりながらの方がいいわよね?この場合。あたしは覚悟を決めた。
まずはカイトの上に覆いかぶさる様に乗って、両手を掴んでキス。唇を重ね、舌を絡ませる。
まるで番いの小鳥が餌を啄む様に時折放す事を繰り返した。
暫くしてカイトの顔を見ると熱を帯びた瞳を薄目にしてあたしを見つめる。
あたしはカイトの唇を啄みながら彼のTシャツをゆっくりたくし上げ胸を晒した。
逞しい胸板が呼吸によって上下に動く。本当よく出来てる身体だなぁと開発者に
感心してしまう。
下へ行き、胸にもキス。乳首を子猫の様に舐めるとカイトはあたしの頭を撫でながら
「メイコにエッチな言葉で罵られたいな、言葉攻めして?」
と注文した。
え?男性相手に性的に罵るって…何て言えばいいのよ?あたしの頭上に[?マーク]が
浮かび上がる。それを見たカイトは
「えーっと、エッチの時にメイコが俺に対して手が妬ける事を探してみなよ。」
と、アドバイス。
それじゃあとりあえず
「ドスケベ、エロイト。」
「スケベじゃない男なんていないさ。」
と涼しい微笑で返す。う…、それなら
「ヘタレ、バカイト、変態ドS。」
「それも俺の一面だよ。」
…自覚してるんじゃあ罵れないじゃん。あたしは仕方なく手を動かす事にした。
ズボンの股間部分に触れると、もう固く盛り上がっていた。更に布越しにカイトの
体温が伝わり、思わず心と身体がキュッとなる。
この布の下にはカイトの…そう考えていると顔が熱くなっていく。
あたしはベルトを外し、ズボンのチャックを下ろそうとしたけど…いざとなると
恥ずかしい。考えてみればあたしがカイトの服を脱がすなんて初めてよね。脱がすだけの
事なのにこんなに恥ずかしいなんて…。
あたしが手間取っているとカイトが
「どうしたの、恥ずかしいの?」
と聞いてきたので、あたしが頷くと
「頑張れよ、生暖かく見守ってるからさ。」
なんて余裕たっぷりの笑みで言う始末。
もぅっ、やればいいんでしょやればっ!
ある意味、今まで受け身だったから反撃して立場逆転出来るチャンスじゃないっ!
従順ドMなんて卒業よっ、後悔しないでよねバカイトッ!
あたしは意を決してカイトのズボンのチャックを下ろし、下着ごとズボンをずり下ろした。
そしたらカイトの自身が勢いよく跳ね上がる様に起き上がり、驚いて思わず短い
悲鳴を上げてしまった。それを見たカイトは
「そんなに驚くなよ。処女じゃあるまいし。」
と苦笑した。
…そうよね。もう何度も身体重ねているのに。
でも何よっ、もう犯る気満々じゃないのよコレッ!こんなにギンギンにして…っ!
見てるだけで身体が熱くなり疼く。強気なあたしを従順ドMにしてしまうカイトの武器。
「受け身なのに、どうしてこんなに犯る気満々なのよ?」
思わずカイトの自身に軽くデコピンした。
「痛っ、そこはデリケートな所なんだからさ、優しく扱えよっ。」
と跳ね起きてあたしの手首を掴んだ。怒らせちゃったみたい。
「ご…ごめん。で、どうしてこんななのよ?」
「メイコを見てたらこうなった。それだけ。」
と、カイトは微笑んでまた横になった。
「…何よ、バカイト。」
あたしはカイトの台詞の恥ずかしさに思わず呟く。相変わらずカイトのはギンギン。
もう面倒だからハメちゃおう。あたしはさっさと服を脱ぎ、カイトに跨がった。
「メイコ大丈夫か?俺のをフェラで濡らしてからハメた方がいいんじゃないか?」
カイトがあたしを心配しているのにあたしは
「カイト、口出し多いわよっ。今回は受け身なんだから大人しくしてよねっ!」
と何故か強がってしまった。それが後で仇になるなんて思わなかった。
「へいへい、わかったよ。」
カイトは呆れたのか、それ以上口出ししなかった。
あたしはカイトの自身を手に取り、先端で自分の秘処をなぞり愛液で濡らしてから
ゆっくりと挿入した。
「あぁんっ…!」
熱い。カイトの自身があたしの中に収まる様に時折腰を動かす。その度にやってくる快感に
身体がゾクゾクと震え、口からは「あっ、あぁ…」と声が零れる。
カイトの自身を全て収めると、自分でも解るくらい瞳が涙で溢れている。
それでも[彼を襲わなきゃ]と腰を上下に動かすと、熱い快感があたしを支配した。
駄目…気持ち良過ぎるよぉ…段々身体がいやらしく反応していく。カイトに弱くなっていく。
ふとカイトを見た。涼しい笑みを浮かべ、あたしを見上げている。
「き…気持ち、よく…ない、の?」
何か…あたしばかりよがっていて馬鹿みたいじゃない。
「いや?とても気持ちいいよ。メイコが俺のをこれでもかと締め付けてるし。」
と言って、あたしを一回だけ下から突き上げた。
「ふあぁんっ!!あっ…あ…」
カイトのたった一突きで、嘘みたいにイッてしまった。まるで強い電撃が走った様で
身体がピクピクと痙攣する。
「まさか…今のでイッちゃった?」
カイトの言葉に小さく頷くと
「メイコは益々敏感になるなぁ。さっきのイッた表情、凄い可愛かったよ。」
だって…だって凄い気持ちよかったんだもん…アソコが溶けちゃうくらい…もう駄目。
「か、カイトぉ…」
あたしはカイトに重なる様に横になった。勿論ハメたままで。
「なーに?」
カイトはあくまで涼しい笑みであたしの頭を撫でる。
「お願い、してぇ…」
あたしは力無く腰を動かし催促した。だけどカイトは
「メイコは俺が受け身だから大人しくしろって言っただろ?
それに今回はメイコが俺を襲うんだよ?俺が満足するまで頑張れば、してあげるよ。」
「そ、そんなぁ…」
カイトが満足するまでやったら…あたし腰抜けちゃうよぉ…。
「ほらほら、俺を満足させないならこれで終了だよ?メイコ。」
カイトが余裕ある笑みであたしを煽る。
やだ…やるから、やめないで。
「やるから…やるからぁ…あぁっ」
身体を起こし、先程の快楽の余韻が残る腰を動かしてカイトと共に快楽を共有する。
「ちゃんと言葉攻めもしろよ、メイコ。」
ふえぇ…こんな状態で?
カイトと繋がっている処からはグチュグチュといやらしい音。熱い、溶けちゃう…
「あっ…ひあ…」
頭がぼーっとする…おかしくなっちゃうよぉ…腰が止まらない…
「カイトぉ…あぁっ、ちょっと…自重…してぇ…」
ぼーっとした頭であたしがこんな事を言うと、カイトは図星を突かれたのか
「あ〜」
と声を上げた。
「ミク達の教育面上、わかってはいるんだけどさ」
カイトは話しながらあたしの腰に両手を置く様に掴んだ。
「でも、やっぱ無理。」
掴んだ手に力が入る。
「メイコが好きだから。」
そう言って悪戯っぽく微笑んで、あたしを幾度も突き上げた。
「あうっ!んああっ!はあぁっ!」
嬉しい、嬉しいけど激し過ぎ…またイッちゃ―
どうも、カイトです。
メイコはイッて久々に失神。ハメたまま俺の上に覆いかぶさってます。
俺も同時にイき、メイコの中で幸せな余韻を味わってます。
俺の要望に応え、健気に腰を動かして頑張ってくれたけど、今回は無理があったかな?
俺を襲え、なんてさ。
俺はメイコから自身を引き抜き、メイコを横に寝かした。秘処を見ると俺の欲望が
秘口から溢れ、シーツを汚していた。俺はそれに満足しながらティッシュで拭き取り、
彼女を優しく抱きしめ眠りについた。