やほー、リンらよー…って状況じゃあないれす…
まず先に言っとく。お酒は二十歳から。リンとの約束ら。
何故こうなったかと言うとね…
夜、大人組は夜桜を見に外出。夜の酒の席だからって事で、リン達年少組は留守番。そーゆー訳でグミ姉を呼んで年少組だけの
PV観賞パーティーを開催!皆して台所の片っ端からお菓子を探し出し、冷蔵庫からジュースを全部取り出し、更に割り勘でピザを注文。
宝探しみたいで楽しかったし、大人組が酒飲んで夜桜見ているんだから これくらいイイじゃんねーw
「「「「乾杯っ!!」」」」
ジュースを飲み、ピザやお菓子を食べながらPV観賞パーティー始まり始まり〜。
「だははっ!お姉ちゃんちょwww」
「メイコさんも仕事選べないねーっw」
「グミ姉それ言っちゃあヤバいってw」
「次のPVは…ちょwwwがくぽさんwww」
「「「「ぎゃははははっ!」」」」
…まぁこんな感じに動画を見て盛り上がっていた訳だ。
だけど…ある動画に皆が水を打った様に黙り込む。食べ物への触手が止まり、目が釘付けになった。
それはカイ兄とメイ姉が出ているPV。PV内容はぶっちゃけお子様お断り、リン達じゃあ絶対表現出来ないエロいやつ。
気まずさと好奇心が交錯するリン達。でも誰も停止ボタンを押さなかった。
歌詞内容も凄いけど映像もエロかった。スカートをギリギリまで捲り上げられて、恥ずかしそうに顔を赤らめるメイ姉。
肩までしか映ってないけど、裸で絡み合うカイ兄とメイ姉は「ベッドシーンなんだ」とリンでも想像出来る。
大人のデートってこんなの?男の人ってそんなにヤリたがるの?PVに映っているのはリン達のカイ兄&メイ姉じゃないのは
わかっている。でも「カイ兄とメイ姉、リン達がレコで家にいないと、こんな事してんだろうなぁ」と思いながら見ていると
「らいぶ前らけろぉ、カイトさんとメイコさんがゲームフォルらの前でキスしてらよ。メイコさんからウチューって。
はぁ、いいよなぁ…([失恋しました]参照)」
とグミ姉が溜息混じりに口を開くと、その台詞にリン達の好奇心アンテナがビビビッと働く。
まぁ、カイ兄メイ姉のキスなんざしょっちゅう見てるのでキスなんて何て事はない(覗き見してるんだけどねw)。
カイ兄メイ姉が仲良き事は安泰。リン達にもイイ事なのだ。
まぁ…リンとしてはこのPVみたいなシーンを目撃したいんだけどねwwwそんな事を思っているとレンが口を開いた。
「…俺、一人で留守番してる時にカイト兄の部屋を漁ってたらさぁ、二人が帰って来たからぁ慌ててベッろの下に隠れたんらよ。
そしたら部屋に入ってくるなり、ベッろれズッコンバッコンヤリらしたんらぜ?([レンのドキドキ☆部屋チェック]参照)」
ちょっwカイ兄メイ姉wwwお盛ん過ぎらwwwww
レンのとんでもないカミングアウトにリン達3人は一斉に飲んでたジュースを噴き出し咳込んだ。あ!つまり…
「レンッ!それじゃあカイ兄の部屋に仕掛けた盗聴器、見つけたのレンらったのっ!?あれ高かったんらよ弁償しれよっ!
つか空気嫁ヘタレンッ!」
リンがソファから立ち上がると、レンが反論する。
「あんなの仕掛けたリンが悪いらろっ!片割れとして恥ずかしかったぞっ!恥を知れっ!この胸&脳足リンがぁっ!」
「なっ…何よっ、リンがいなきゃあレンだって存在しないのにっ!ちょっとはリンを立ててよねっ!」
「自分を立ててほしいなら、まず片割れを大事にしろよなぁっ!あと盗聴はプライバシーの侵害らっ!」
リンがレンと言い合いっこしてると、グミ姉が間に入って「まぁまぁ」と宥める。そんな中
「私、偶然らけろ見たよ?お兄ちゃんとお姉ちゃんのエッチ…(8-208参照)」
ミク姉の言葉にリン達は腕を止めて一斉に顔を向け「kwsk」とハモると、ミク姉が手の中のグラスを見ながら淡々と話しだした。
「深夜にミルク飲みに一階に降りたらさぁ、リビングの明かりが薄暗くてお兄ちゃんとお姉ちゃんの声がしたんら。れも様子が
おかしいなと思ってリビングを覗いたら、お兄ちゃんとお姉ちゃんがここでいちゃついてて、そのままエッチしちゃってらよ。」
うぅっ、羨ましすぐる…何でそんな素敵な遭遇が出来るのミク姉?どうしてリンにはそーゆーの巡って来ないのよぉぉ?
「普段のお姉ちゃんって強気れぇ、お兄ちゃんは優しいれしょ?全然違ってた…エッチしてる時のお姉ちゃんは成すがままの
か弱い小猫れ、お兄ちゃんは獲物を弄んで楽しむ狼みたいらった…」
「そ…そうなの?カイトさんって…」
ミク姉のカミングアウトにグミ姉の顔が次第に引きつくが、レンは頷いて相槌をうった。
「あー、わかる。ミク姉に同意らよ俺。あの二人、二人きりらと本性表すわwメイコ姉ドMでカイト兄ドSらもんなぁ〜w」
レン、相槌うてるあんたが羨ましいよ…リン、見た事ないから。
「二人共イッちゃて、激しかったのかお姉ちゃん失神しちゃってらよ。」
失神って…カイ兄激し過ぎwダメだリン、顔がにやけちゃってwww
「リン、お前凄い2828してるぞ…」
レンが怪訝な顔でリンを見る。仕方ないでしょ?こーゆー話は大好きなんだもん。レンもそうでしょ?
「驚いたのはその後らよ、お兄ちゃんが私に気づいて「そこで覗いているネズミさん、誰かな?」って。怖くて大急ぎで逃げたよ。
幸い追い掛けて来なかったけどね。うちのお兄ちゃん、他所のお兄ちゃんと違ってカンがいいよ。翌朝バレちゃったし。」
…うひゃー怖い。カイ兄死角ないの?でもレンの件もあるから機会はあるかな?
「お兄ちゃんは皆の前れお姉ちゃんを呼ぶ時[めーちゃん]なんらけろ、二人きりの時らけ[メイコ]って呼んれんらよねぇ。」
そうなの?リン知らなかった。ずっと「めーちゃん」って呼んでいるのかと思った。
「二人共、私が来た時から仲良いから…羨ましいな…恋愛してるお姉ちゃんが…」
そう言ってミク姉はソファーに寝転んで、スースーと寝息をたてだした。
「レン、ミク姉寝ちゃったんよ…ん?グミ姉、ろうしたの?」
リンが立ち上がったグミ姉を見ると、グミ姉は虚ろな瞳でジュースのペットボトルを持って
「♪リア充しねー、リア充しねー、爆発しろー♪」
と、腕を振って歌いだした。ちょwwグミ姉何あったんすかwww
「リン…」
グミ姉を見ながらレンがリンに聞く。レンも目が虚ろだ。
「俺ら、何れ呂律回んないんら?何か、身体暑くね?聴覚も何か…」
「リンもそう思った…これジュースじゃな…」
そこで記憶が途切れた。
そして今に至る訳。帰って来たカイ兄達がリビングで見たのは、酔っ払ってうなだれてるリン達だった。
そう、リン達が飲んだのはジュースではなく、メイ姉が作り置きしたカクテルだった。っつーか、カクテル作り置きしたメイ姉が
悪いんらよぉっ!リン達悪くないモンっ!うー…頭に響くお…これが二日酔いってヤツですかメイ姉。
リンらけじゃあない。ミク姉、レン、グミ姉もお酒で頭ガンガンクラクラorz状態。そんなリン達を介抱するルカ姉とがく兄。
その横れはカイ兄がメイ姉を正座させ、低音ボイスれ静かにお説教中。メイ姉涙目。
つか何れメイ姉、カイ兄のコート羽織って…あ、もしかして酔っ払って「裸らっt(ry」とラメイコやっちゃった?パクりはらめらよメイ姉。
この件は後日「平穏な生活を望むなら、カミングアウトの内容は黙っとけ。」と年少組の間で暗黙の了解となった。
もう一ろ言っとく。お酒は二十歳から。大事な事なのれ二ろ言った。リンとの約束ら。
…願わくば、リンにもカイ兄メイ姉のイチャイチャ現場をリアルタイムで遭遇出来ます様に…うぅ…