「何よこれ…」  
メイコは呆れた様に言葉を漏らした。  
 
どうも、カイトです。今日は全員で新曲視聴会。その中でレンがメインボーカルで、  
珍しく6人揃っているPVが流れた。曲、歌詞はとても素敵な物だった。  
だが…俺とがくぽは下着+足袋という羞恥心ない格好でレンのバックダンスを  
している色物、否、代物だった。  
レンもラストはパンツ一丁なのだが、まだ可愛くて許せる物で。  
ミク、リン、レンは抱腹絶倒。俺とがくぽは苦笑するしかなかった。  
その中、メイコが溜息をつき  
「全くあんたたちは…」  
と俺とがくぽを睨んだ。  
PVに出ているのは俺達なのだが、今ここにいる俺達ではないのは理解している。  
あまりの恥ずかしさに俺達に当たったんだろう。  
「いやぁ〜[仕事を選べないKAITO]だからなぁw」  
と、おどける俺と  
「拙者はどんな仕事であろうと引き受ける所望。」  
と、言い切るがくぽ。  
そんな俺達を見てメイコは立ち上がった。  
「めーちゃん、どこ行くの?」  
俺が聞くとメイコは  
「ちょっとマスターに愚痴ってくる。」  
と言い退室した。  
 
 
どうも、最近人気が出てちょっと嬉しい鬼畜ドSエロマスター(童貞プゲラ)です。  
秋の夜長、俺は秘蔵の酒を飲みながらパソコンの前に座り、歌詞を考えていると  
「ちょっとマスターッ!聞いてくださいよっ!」  
と秋の夜長を引き裂く怒鳴り声を発しながらMEIKOがパソコンから出てきた。  
まさか酒に釣られたクマーではあるまい。  
「どうしたMEIKO、聞いているから話せ。」  
俺は歌詞を考えながら話すと、MEIKOは机にあった酒をラッパ飲みをし、話し出した。  
「レンがメインの曲で、カイトとがくぽが下着一丁でバックダンスやってる曲  
なんですけどっ」  
「あ〜、あれ、良い曲だよな…って俺の酒飲むなゴルァ」  
全く、酒には目がない奴だ。  
「レンがメインボーカルなのに、あれじゃあカイトとがくぽが目立ち過ぎですよね?」  
「まぁ、そうだな。」  
「あたしなんて二人に説教してるシーンだけですよっ。」  
…あ〜、わかった。  
「MEIKO、お前羨ましいんだろ?目立っているKAITOが。」  
「うっ…」  
 
たじろぐMEIKO。図星だ。  
「まぁ、あいつは辛い時期があったからなぁ。例えネタでも仕事なら何でもやる。  
そんな奴だ。正直お前も今、身に染みてきているんだろ?」  
「…はい。」  
段々と意気消沈していくMEIKO。  
昔は売れたMEIKOも今ではミクやリンが曲数は圧倒的だ。そんな中、MEIKOと  
同エンジンであるKAITOの人気も気に掛けているんだろう。  
俺は食器棚からグラスを取って酒を注ぎMEIKOに差し出した。  
「ま、今日は飲めや。許可する。」  
「うぅ…ありがとうございます、マスター。」  
涙目で勢いよく、ざばざばと飲むMEIKO。  
20分後、俺は今にも酔拳しそうなくらい悪酔してきたMEIKOに「ちょっとミクと  
リンの女性陣でネタ曲歌わないか?」と話を持ち出した。  
 
 
 
カイトです。メイコが退室して一時間後、ミクとリンがマスターに呼び出され、  
それから三十分経過。俺達三人は様子を見にディスプレイへ向かうと  
「♪よっこらs(ry」  
と、あの歌が聞こえてきた。  
「マスター、メイコ姉達にあの歌を歌わせているみたいだね。」  
「でも…何か、様子おかしくないか?」  
「確かに。特にミク殿の声が…」  
俺達がパソコンから出ると、あられもない光景に出くわした。  
悪酔ノリノリダメイコ、涙目ミク、ノリノリリンが踊りながら歌っていた…  
問題は格好だっ!三人共、際ど過ぎるV字サスペンダー水着っ!!文章表現なのが残念だっ!  
レンは鼻血出して卒倒、がくぽは茫然自失。  
つるぺたなミク&リンは、ペタッと安定してるから心配ない(テラヒドス)が、  
おっぱいおっぱいなメイコじゃあ、いつポロリしてもおかしくない状況っ!!  
ミクは涙目で「助けて…」と訴えながら、リンは何故かノリノリで歌い踊る。  
「だっひゃっはっはっはっ、ktkr!!けしかrもっとやれっ!!」  
と座って酒飲んで笑いながら煽るのは、我等が鬼畜ドSエロマスター…  
けしかrもっとやれっじゃあねーよっ!!  
俺は音楽を停止し、メイコに俺のコートを羽織らせて担ぎ上げ、  
マスターに詰め寄った。  
 
「何させているんですかマスターッ!!」  
俺の剣幕に酔いどれマスターはニヤニヤしながら  
「えー?メイコが「目立ちたい」って言うから「ネタ曲でおk?」で了解しt(ry」  
確信犯だマスター。本当にアイスピックで喉を刺して殺(や)ろか…。  
「ダメイコ状態で聞かないでください全くっ!!」  
俺がギャンギャン叫んでいると担がれているメイコが  
「う〜ん、ネタ曲もいいな〜wねぇ、カイトw」  
と俺の顎を猫を撫でる様にさわさわ撫でやがる。  
[さわさわ撫で]による興奮を抑えつつ、俺は踵を返した。  
…ネタ曲に目覚めるなメイコ。汚れるのは俺だけで十分だ。  
「がくぽさん、後は頼んだ…」  
がくぽの返事も聞かず、俺はメイコを連れて先にパソコンへ帰った。  
 
 
帰ったらメイコはこってりお仕置きだっ。  
 
…その格好で。  
 

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