ある日の昼下がり、リビングにて。
「ねえカイト兄、何でがくぽさんは時折真っ白フリーズするの?」
弟分、レンが不思議そうに聞いた。
…アノ事か。ああゆうのは個人差があって結構ナイーブな事なんだよ。でもレンも
男だから知っておいた方がいいかな…と思い、誰もいないのを確認し[男同士の約束だ]
と、レンに話した。
「そうなんだ〜、でもカイト兄の言うとおり個人差あるから仕方ないよね?」
レンは素直に頷きながら話を聞いた。
「そう。出来たらがくぽさん、開き直ってほしいんだよね。しょっちゅう
真っ白フリーズは困るからさ…」
なんて話していると
「ただいま〜」
と、レンの声。
「おかえ…」
あれ?それじゃあ今、俺が話していたのは…
「カイ兄、まだまだ甘いね〜」
結わいた髪を解いたリン。レンの服を着ていたのか。
…やられたっ!
「こらっ!リンッ!」
俺は無邪気に笑う妹分を追い掛け回した。