何度か唇を重ねたことはあった。もっと軽い意味で。  
いや、意味なんて無かったよな、普通にじゃれてた延長線上で。  
もちろん俺は抵抗したけど。  
そのときのリンと、今のリンは違うのだろうか?  
いつからこうなる事を望んでいたのだろう?そして俺は?  
 
合わせた唇から、柔らかい感触が俺の中に入って来ようとしている。  
…焦っちゃだめだ。リンのペースに乗せられちゃダメ。  
焦らして焦らして…なんとかリード取らなきゃな。  
なんて、思ったよりも冷静に考えられる自分にちょっと驚きつつ。  
 
薄目を開けてリンの様子を伺うと、ギュッと目をつぶって頬を赤くして…  
それ以外は見えない。  
応じない俺を促すかのように、リンは俺の頭を抱き寄せる。  
そろそろいいかな?隙間を縫って舌を滑り込ませる。  
必死で舌を絡ませようとするリンを他所に、その上顎に刺激を与える。  
「ふぁ……んん…」  
あ、やっぱりここ、気持ちいいんだ。  
お望み通りに舌を絡ませると、そのままベッドに押し倒した。  
 
 
唾液の混ざり合う音と、荒い息遣いが部屋に響く。  
唇を離し、改めて自分の下になっているリンの姿を眺めた。  
「リン…すげー可愛い…」  
「……でしょ?これ、可愛いだけじゃないんだから」  
「あ、いや、服じゃなくて…」  
「キャミワンピじゃなくて、ベビードールなんだよ!」  
「うん、いや、それは…」  
「ほら!」  
そのベビードールとやらの裾をバッとめくり上げるリン。  
 
「ふああああああ!!!!??」  
け し か ら ん 。  
何ですか、その下着としての用を成していない下着は!!  
いわゆるエロ下着じゃないですか!  
「一生懸命選んだんだから、ちゃんと見てよ!」  
ちゃんと見て、って……うわぁーーーーー!!  
白のレース基調なのは外と同じだけど…このパンツ肝心な部分が穴開いてるよ!  
薄い金髪がのぞいているのが丸見えだよ!  
「もう、ここ、こんなになっちゃってるの…ほら…」  
リンが俺の手を自分の股間へと導いた。指を伝って粘っこい液体が。  
「……私、ずっとずっと待ってたんだから……」  
俺を神妙な面持ちで見上げる、その目が潤んでいるのが何故か俺の胸を締め付ける。  
「…ごめん…」  
「謝らなくていいから…ね?」  
「……うん」  
 
軽く唇を合わせると、清楚そうに見せていたベビードールを脱がせた。  
…カップ部分が無いというか、トップレスというか。  
やっぱりこっちもそーゆー下着だったか。まぁそれは関係無い。  
「あんまり大きくないけど、ちゃんと感じるんだよ?」  
「『あんまり』じゃないだろ…」  
「…ちょ!馬鹿ぁ!!」  
「ううん、これでいいんだ」  
恐る恐る二つの膨らみを手で覆うと既に固くなってる先端が手のひらに触れた。  
「ん…もっと……触って…」  
「こう?」  
右手の親指と人差し指でつまんで乳頭をこね回して、もう一方を口に含んで舌を這わせた。  
「うん…いい…それ…もっともっと…」  
もっと…って。吸ってみたり歯を軽く立ててみると、その度にリンは反応して。  
楽しいというか嬉しくなって、もっと色々な事をしてみたくなって。  
 
その体を抱きしめながら、背中に回した手を背骨に沿わせて下へと進めていく。  
「リン、もうお尻までグショグショじゃん…やらしー」  
「…レンのせいだもん!ちゃんと責任とってよね!」  
「わかってるって…」  
リンを再びベッドに横たわらせると、膝を曲げて脚を開かせた。  
…それにしてもこのパンツ、ホントどうよ?脱がせる楽しみとか…。まぁいいや。  
「…リン凄い…なんかヒクヒクしてる」  
「そんな観察しないでよ!恥ずかしいんだから!!」  
って、言ってる事が凄く矛盾してない?  
「もっとグロいかと思ってたけど、全然綺麗じゃん?」  
「感想はいいから〜〜!」  
真っ赤になって顔を背けてるリン。形勢逆転?  
「まぁ、そう言うなって」  
そう言いながら、改めて指で触れる。  
えっと、これがクリトリスで…それでこの穴に挿れるんだよなぁ…。  
覚えてきた事を反芻しながら確認した。  
「…んっ…」  
あ、やばいやばい、見てるだけじゃ駄目じゃん!  
 
指にまとわりつく粘液で滑らせながら…っと。  
「…あっ……それ気持ちいい…やだっ!広げないでっ!!」  
だって、見辛いんだもんな。あ、舌でやるともっと気持ちいんだよな?  
 
更に甲高い声出してる…じゃ、指も…。  
「…っ!」  
「痛かった?」  
「…だ、大丈夫……指位なら……」  
ん?指なら大丈夫なのは実証済み?……そういや先っちょは大丈夫だったもんなぁ。  
じゃ、遠慮無く。口を離し、左手で刺激を与えながら、右手の指で中を探る。  
「凄いここ熱い……どんどん出てくる……」  
「……やぁっ……」  
まともに言葉を発しなくなったリンの顔を覗くと、顔を真っ赤にして涙を浮かべて…  
両手はしっかりとシーツを握り締めて。お約束通り?とか思ったりして。  
あれ?これかな?ここ。ここを傷つけないように指で丹念に責めて…。  
「あっ!!だめ!待って!やだぁああああっ!!」  
うわっ、本当に出た!こんなに出るもんなんだ!!  
透明な液体が勢い良く噴き出して、白い本気汁?も出てきて。  
「…やぁっ……本当に…潮、吹くんだ…」  
当の本人もなんかビックリしてるし。  
 
 
「……レン、凄いね…私もがんばる…」  
フラフラしながら体を起こしたリンは、急に俺に抱きついてきた。  
「今レンにもかかっちゃったでしょ?ほら、脱いで。ここ、苦しそう…」  
うん、苦しいです。痛いくらいに勃ってます。  
上着を脱ごうとしたそのとき。服で視界が覆われたその瞬間。  
ズボンの中に手を突っ込んできたーーー!!  
「ちょ!待てって!!」  
思わずバランスを崩して倒れてる俺の上に乗っかりながら、  
リンはベルトを外してズボンを下ろす。  
「今度は私の番ね…」  
 

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