『レンの将来が不安になる話』
「ふぅ〜…」
と、いかにも気持ちよさそうな声を出してレンは浴槽に体を沈める。ちょっとした緊張感から体が開放された瞬間だ。
緊張感の理由は今のこの家の状況である。今この家には、彼とMEIKOの二人っきりしかいない。
理由は「仕事」。泊りがけでレコーディングだそうだ。KAITOもミクもリンも、挙句は隣家のLEONにANNにがくぽさえもいない。
過去にも少人数の留守番はあったが、この組み合わせは初めてであった。
「まあ、別に何があるわけでもないしな。あとはカイ兄の言いつけを守るだけだけど…」
KAITOの言いつけ。それは単純に「MEIKOに深酒だけは絶対にさせるな!レンの手には負えないから!」であった。
「しかし手に負えないってなんだろうな?吐くのかな?殴る…はないな。いつもカイ兄殴られてるし。」
実はこの年少組にとって、『深酒MEIKOの処理』は常に謎であった。
MEIKO深酒→ここは俺に任せろ!とKAITO登場→MEIKOとともに部屋へ→しばらく部屋から物音がするが、そのうち朝に。と、いつもこのパターンだった。
「まあ、今夜は姉さん大して飲んでないし、今日は大丈夫!あとはこの風呂を譲ってさっさと寝るだけ…」
の、はずであった…
………ハッ!
「やべ!寝てた!」
かなりぬるくなった湯船とカラカラの喉、そしてふやけまくった自分の指が時間の経過を表していた。
大慌てで風呂から上がり、パジャマに着替えリビングへ向かう。。レンの入浴タイムは2時間を軽く超えていた。
ガチャッ
「姉さんゴメン!お風呂で寝ちゃった!次入って…ん?」
その瞬間レンの鼻を突いたのはアルコール臭だった。
すでにテーブルの上には大量のお酒。テレビでは映画。レンを待ってお酒を飲みながらTVを見ているうちにMEIKOはすっかりできあがっていた。
「ちょっとぉ〜遅いわよ…どんだけまたせんのよぉ〜。」
「ゴ、ゴメン!つい気持ちよくって…じゃ、僕もう寝るね!おやすみ〜…」
「ちょっと待った!こっち来なさい!」
「え…」
「まあこんな機会も中々ないんだしさ。ちょっと話そうよ。コレでも飲みながらさ。」
「え、それってお酒じゃ…。」
「ばかね、コレはジュース。お風呂上りで喉渇いてるでしょ。」
一口飲んだが、確かにそれはオレンジジュースのようだった。
それからレンはその飲み物を片手にMEIKOの脇に腰掛けしばらくは色々な話をした。引っ越してきた紫色の隣人のこと、音楽のこと、家族のこと…
別にMEIKOが酔っている感じはしなかった。そう、あの質問をしてくるまでは…
「でさあ、レン。ちょっと唐突だけど…」
「何?」
「あんたさあ、リンともうやったの?」
ぶふぅお!
「ちょ、え、やったって、え?????」
「はぁん…そのリアクションってことはやる前の段階もまだね。わかったわ…レン!脱ぎなさい!」
「ちょ…」
その瞬間レンは思った『立てない!?それになんか体が変だ!』
「バカね〜、あれはオレンジジュースじゃなくてスクリュードライバーっていうお、さ、け。長風呂の脱水状態の後だと吸収も早いわね。」
「ね、姉さん。なんでこんな…」
「え?あんたさあ、いっつもリンでオナニーしてるでしょ」
「え、いやその…」
図星だった。双子のようで双子でない、いつも隣にいるとてもかわいい幼馴染。意識しない方が不自然だろう。
「いっつもアンタの部屋のテッシュだらけのゴミ箱を片付けてるのは誰だと思ってるの?バレバレなのよ。いい?アンタの今後のために女を教えてあげるわ!初体験でへたれた誰かさんの二の舞を防ぐためにもね!」
「そんな教えいらないよ…」
「あ〜、でもぶっちゃけ私のストレス解消でもあるのよね。」
「へ?」
「あの男、始めはあんなに下手だったくせにいつの間にか主導権を握って…最近は酔うたびに受身の私に『介抱』のふりしてあんな事やこんな事まで…だから私も攻めたいのよ!いいから黙って手篭めにされなさい!」
MEIKOにあっさり脱がされ、挙句手足を縛られたレンが思ったのは2つのことであった。「姉さんに深酒の隙を与えたら駄目だ。」「カイ兄介抱と称して何してたんだ…。」
「さ〜て、この子をどうしてくれようか…」
MEIKOはソファの上でタオルで縛られ身動きが取れなくなった美少年の肢体を舐めるように見回していた。
「そうね、いきなりメインディッシュってのもいいわね。」
と、レンの股間にいきなり顔を近づけた。
「ね、姉さん見ないで…」
と、レンは懇願するがMEIKOはまったく聞く耳を持たない。と言うか聞いてない。
「ふ〜ん、この歳にしてはまあまあ大きいほうね。でもまだ剥けてる訳はないか…ねえあんた、ここ剥いてる?」
次の瞬間レンの股間に激痛が走った。
「いってえ!!!」
無理もない。実はまだレンはしっかり剥いたことすらなかったのだ。それをMEIKOがいきなり力任せに剥いたのだ痛いに決まってる。
「あら、痛かった?ごめんなさい。でも、おかげでしっかり剥けたじゃない。それに…起ったわね。」
「うう…」
「あんたM?そんなに痛がってるのに起つなんて。それにあんたここ洗ってないでしょ。臭いわよ。…そうだ!消毒してあげる!」
「姉さんひどいよ…」
最早レンは泣きそうである。だがMEIKOはおかまいなしだ。
プッ!とMEIKOがレンの股間に向けて何かを吹きかけた。
「ちょっと姉さん!何をかけ…ひいいいいいい!!!!!あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
「ウォッカよ。80度くらいかしらね。いい消毒になって…あらどうしたの?ピクピクさせちゃって…」
ビュルビュルビュルビュルドクドクドク…
「あら、私まだ触ってもいないわよ。」
「うう…」
「あんた早いわ。遅漏もそうだけど、早すぎるのも嫌われるわよ。…でもさすが若いわね。量も多いし、濃いし、まだビンビンなんて。」
「お願い!もうやめて!」
レンは最後の叫びを発する。が、MEIKOは最後の仕上げにかかろうとする。
「ダ、メ。入れちゃうから。」
「え、入れるって…」
次の瞬間MEIKOの肉体がレンの視界を奪い、そしてレンは例え様がない快楽に襲われた。
「あああああああああああああああああああああああああああ」
ドクッドクッドクッ…
「はああ…膣内に濃いのきた…でも早いわよ…」
「ハァハァ…ハァ…」
「…あら?ちょっと萎えてない?仕方ないわね。」
ズニュニュニュ…
「姉さん…そこお尻の…」
「ああ、コレ前立腺って言うのよ。覚えておきなさい。最近アイツここ攻めさせてくれないのよね…さあ!硬くなったわね。ここからよ!」
「ね、ねえ…さ…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さあ!2日ぶりの我が家だ!一泊だけだったけどやっぱり我が家が一番だ!
「ただいま!めーちゃー…」
「ただいま…あれ?兄さん、リビング入らないの?邪魔だよ?」
「ミク、リン…今すぐ街で遊んできなさい。荷物は僕が部屋に置いておくから。」
「え〜…なんで〜?せっかく帰って来たのに?」
僕はスッと財布から福沢先生を2枚出し、2人に1枚ずつ渡す。
「これで好きなもの買うなり、美味しいものでも食べるなりしてきなさい。夕飯までには帰って来るように。」
「「うん…」」
さて、この惨状どうしたものか…
カーテンも締め切った部屋に漂うはアルコールと汗と栗の花の香りが充満。
MEIKOは股間がカピカピの状態ながら、満足げな顔で寝ている。
そしてレンは…顔を涙と鼻水でグチャグチャにし、肌には無数の細かい蚯蚓腫れ。そして泣きそうな顔ながらMEIKOの太腿にしっかりとしがみついて寝ている。
当然二人とも素っ裸だ。そして床に転がるは無数の酒の空きビン空き缶と、自分が介抱用に買った大人のおもちゃ…
「はぁ〜…ちょっと介抱と称していじめすぎたか…」
「MEIKOはこれは素面でもおしおきだな…でも、レンは刷り込みとかトラウマになってなきゃいいけど…」
今までの自分の行為を少しだけ後悔しながらKAITOはつぶやいた。
「しかし、レンの将来が不安だ…」