「カイト殿?!」
「がくぽ、ゴメン…」
「やっ!離せ!!拙者にはミク殿が、あっ」
「わかってる、わかってるよ!でも、今だけっ!」
「カイト殿…?」
「好きなんだ」
真摯な蒼の瞳に吸い込まれそうになる。
「がくぽ…」
「カイト殿…」
てなことに今なってないかなぁ…
あ、どうも奇跡のアイドル♪ミクです。
今、レコーディング休憩中ですが、彼氏が浮気してないかとてもとってもとぉっても気になるのです。
つか、そんなになってたらど〜しよ!
でもでも!浮気は甲斐性だしぃ、男の人を1番良く知ってるの男の人だしぃ、…
仕方ないよ、ね☆一回位なら…。
「ミクちゃんうるさぁい」
振り向く、とジト目のリン。
「え?リンちゃん?!…もー、人の思考読まないでよ〜」
ハズカシ〜
「読みたくなくても、全部口に出てんよ」
超恥ずかしい。
「マジで?」
「マジで」
そっかぁ…
「つかさ、」
気まずくなった空気に耐えきれなくなったリンちゃんが仕方なく口を開いた。
「ミクちゃんは彼の事、嫌いなの?何で浮気=男と?マジでイミフ」
?
「え?好きよぅ。このアニメ大好きっ娘のミクちゃんが初めてリアルで好きになった人だしぃ」
まぁ、ボーカロイドだから結局二次元だがな。
「何より神田に似てるし」
カッコイー♪超好きな神田に!
「神田?誰それ」
知らないの?
「ジャン○のDグレの神田だよぉ」
「…ミクちゃん」
リンちゃんはにぃっこりと笑った。
「シャラップ」
終了