「今日も国産ボカロは絶好調ね」
「羨ましいわ」
「別に大ブレイクなんてしなくていいから、もうちょっと知名度欲しいわ」
「てかローラ姉さん、私たちってニコニコ動画内でどれだけ知られてるわけ?」
「ミリアムは知られてる方じゃない?メイコのPの動画でリスナーの涙腺崩壊させたらしいじゃない」
「デモ版だけどね」
「私なんてこの前絶滅品種とか言われたわ」
「…ヒトの世はかくも生き辛いわね」
「暴走したいわ全く」
「してみる?百合方面辺りに」
「需要あるのそれ?」
「一部には大いにね」
「じゃあしてみようかしら」
「おk。じゃ早速」
「ちょ、ミリアム!あなたが攻めなの!?じゃなくて、私はプレイをするとは言ってない…アッー!」
「ローラさんとミリアムさん楽しそうね」
「ミリアムが一方的に楽しんでいる気がするんだが」
「にしてもレオンさん、私もいい加減パケ絵の呪縛から離れたいんだけど」
「無理じゃね?アンのパケ絵ネタは公式みたいなもんだ」
「ミク箱のことね。あれは全私が泣いたわ」
「むしろ俺をどうにかして欲しいもんだ。なんで俺はジローラモなんだ」
「文句ならC〇Pに言うのね。良いじゃない、最近はI〇Pのイケレオンも浸透しかけてるんでしょ?」
「どちらにせよガチ絵すらネタにされる運命なんだよ、俺たちは」
「もう泣くしかないわね」
「慰めてやろうか?性的な意味で」
「じゃあお願いしようかしら」
「ただし」
「?」
「脳内アンスタイルで頼む。パケ絵スタイルだと萎える」
「…表出ろ旧式」
「皆何やってるんだか…」
「…」
「でもね、アタシも気に入ってないのよ今の立ち位置」
「…」
「アタシは鏡音たちより最新型なのよ?確かにオペラ以外は不得手かもしれないけど、それでももう少しは使い手が増えてもいいと思うんだけど」
「…」
「それなのに需要は少ないし、この前なんて変な子供の物真似やらされたし…!」
「…」
「…」
「…」
「…ごめんアル、悪かったからそんな目でアタシを見ないで」
(俺はいつになったら発売されるんだろう…)