ボカロ5人家族は仲良く暮らしていました。
しかし、仕事のうまくいかないKAITOは、
そのフラストレーションをミクに向けてしまったのです。
暴行によりミクは壊れ、KAITOは家を飛び出し、MEIKOはKAITOを探しに出て行きます。
記憶を無くしたミクと双子は残されたまま生活していきます。
憧れていた兄の暴行の現場を見て、リンも心に傷を負ってしまいます。
傷を舐め合うかの様に、体を重ねるレンとリン。
MEIKOがKAITOを見つけたときには、彼は廃人同然に。
路上で歌って養う生活。酒とセックスに溺れる日々。
当然ながら仕送りもろくに来ません。
そこで、リンは売春に走ります。それを知ったレンは止めに入ります。
「私たちの年齢じゃまともに働けない。こうしなきゃ生きていけないの」
リンだけを汚せない、とレンは紳士に体を売ります。
そんな二人もミクの前では明るい双子を装っています。
やがてレンは効率よく稼ぐために、リンの客をゆする様になっていきます。
そこで見つけた上客は大会社の会長。実は二人の実の父親。
それを知らない二人は利用されながら更にどす黒い裏社会に巻き込まれていきます。
途中で気づいたレンは、何とかしてリンを元の世界に戻すべく、のし上がっていきます。
リンを助けるには、自分が強くなるしかなかったのです。
ミクとリンの二人の生活が続き。
忘れた頃、MEIKOが元恋人のがくぽに様子を見に行かせます。
そこで、ミクと恋に落ちますが。
「姉に寄り付く虫を払うため」がくぽに近づくリン。
順調に二股をかけられながら、ミクの恋は成就。
しかし行為に及ぼうとしたらKAITOに受けた暴行を含め、全てを思い出してしまいます。
「ずっと守ってきた姉を!私たちが守ろうとしてきた生活を!
むしろ何を守ってきたの?!壊すだけだったじゃない!」
姉を介抱する日々。その状況でリンとの関係を持ち続けるがくぽ。
「やっぱりこの人殺すしかない」。
ベッドの中で殺めようとしたそのとき、逆に絞殺されてしまうリン。
久しぶりに戻ってきたレンがその場に出くわします。
正当防衛を訴える間もなく、がくぽを仕留めるレン。
二人の骸を冷ややかな目で見下ろすレンの耳に届くのはミクの泣き声。
「ごめんなさい。全部私のせい…」
「何でこんな事になっちまったんだよ!!」
歩み寄るミクの足取りは覚束無く、レンの目の前で倒れてしまう。不治の病だったのです。
「MEIKO姉、探しに行こうか……」
流れ流れて、レンの情報網を駆使して、やっとMEIKOにたどり着きました。
「チンピラに絡まれて殺されたんだって。でも、ここにいるのよKAITO」
少し目立ち始めたお腹をみせるMEIKO。
子供の誕生を見ることもなく、この世を去ってしまったミク。
そして、生まれた女の子には同じ読みの「未来」と言う名前が付けられました。
「また…あの頃のように暮らせるよね」
「あぁ」
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「…という具合に動画を作ってください」
「って何、この古今東西のドラマを組み合わせたような話はwww
そもそもルカさん出てないじゃないの」
「だから、主題歌を歌うんですよ!これをカバーしてデビューするんです!
マスターはオリジナル曲も英作詞も作れないじゃないですか」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3534540
「毎回レン君が上半身裸のジーパンで『うぉおおおおおおお!!』と叫ぶんです!!」
「それかお前ーーーーーー!!!」
超監督巡音ルカの誕生であった。マスターを差し置いて。