「にぃにぃ、一緒に歌お?」  
「うん、じゃあなに歌おうか?」  
「カイト兄、俺も!!」  
「リンの後でいい?」  
「ちぇー………あ、三人で一緒に歌うってのは?」  
「うーん、僕はそれでいいけど、リンはどう?」  
「全然オッケーだよ。」  
「よし、じゃあ三人で一緒に歌おうか。」  
「「うん/おう!!」」  
この家のボカロの関係は少々特殊だ。  
KAITOはミクを溺愛しているというのが、一般的なKAITOのイメージだと思うが、  
この家のKAITOは、ミクよりもリンとレンを溺愛している。  
リンとレンも、どちらか一方がKAITOに懐いてるという事はよくあるが、  
やはりこの家は珍しく、リンとレンの両方が非常によく懐いてる。  
ちなみに、がくぽとMEIKOは既にできている上、ルカはまだ来ていない為、  
ミクが一人あぶれていたりする。  
まあ、ミクの事は横に置いておくとして。  
とりあえず、この家のボカロの人間関係は、そんな感じだった。  
 
 
「〜♪」  
夜、俺は鼻唄を歌いながら、台所に来て水を飲んでいた。  
普段なら既に寝ている時間なんだけど、なんだか喉が渇いて起きてしまったからだ。  
それにしても、今日の歌は上手く歌えた。  
やっぱり、カイト兄やリンと歌う時は調子がいい。  
俺はカイト兄の優しい、爽やかな歌声も、リンの女の子らしい元気な歌声も両方好きだ。  
二人も俺の歌声を好きだと言ってくれているし、俺達三人は凄く相性がいいのだと思う。  
「………にぃにぃ…」  
「ん?」  
上機嫌で部屋へ戻ろうとしたら、なんだかリンの声が聞こえた気がした。  
まだ起きてるんだろうか?  
でもリンの部屋の明かりは消えてるし………  
あ、カイト兄の部屋の明かりが付いる。リンはカイト兄と話しをしてるんだろうか?  
少し気になったので、カイト兄の部屋の前まで来てみると…  
「ん、はぁ…にぃにぃ……好き……」  
え?な、なんだよ、今の声。明らかに普通の声じゃないぞ………  
「リン……可愛いよ。」  
「んふふ……うれしい……やぁんっ」  
もしかして、これは…………  
恐る恐る、ドアに手をかけ、二人に気付かれないように、そっとずらした。  
その隙間から、中を覗く。  
 
俺の視界に飛び込んできたのは、俺が予想した通りの光景だった。  
ベッドの上、服をはだけ半裸になったリンに、カイト兄が覆いかぶさっている。  
「ちゅ…リン……くちゅ……好きだよ。」  
「ん……にぃにぃ……ちゅぱ……私も…」  
二人の唇は何度も接触し、そのたびに、愛の言葉を囁きあっている。  
なんだよこれ、なんなんだよ!!  
なんで二人がこんな事してるんだよ!!  
ガタンッ!!  
しまっ……  
「「レン!?」」  
二人がいっせいにこっちを見る。  
サァーっと、血の気が引いた音がした気がした。  
二人が固まったまま俺を見ている。  
「えっと……」  
とりあえず、ドアを開けて、中に入る。  
気まずい……  
「「…………」」  
二人は無言のままだ。  
なんだか、急に自分が惨めに思えてきた。  
だって、だって………  
「え、レン?」  
カイト兄が、なにか驚いたような声を上げる。  
「泣いてる……の?」  
リンが、そんな事を言ってきた。ああ、泣いてるのか、俺。  
「だって……ひぐっ……だって……」  
泣いてることを自覚したら、一気に感情が溢れ出てきた。  
「お、俺、二人の事、ひぐっ、同じぐらい大好きで……」  
カイト兄の指が、俺の目元を拭う。  
「で、ひっぐ…でも……二人はこんな関係で……」  
リンが、俺の顔を見上げてくる。  
「お、俺だけ……っ……蚊帳の外だったのに……ひぐっ……」  
カイト兄は、真剣な表情になる。  
「ひ、一人で……勘違いしてたのが」  
「レン。」  
惨めで、と続けようとした言葉を、カイト兄が遮る。  
カイト兄は、俺の頭を優しく撫でながら、申し訳なさそうに微笑んだ。  
「ゴメン、レン………ずっと黙ってて。」  
カイト兄は、本当に申し訳なさそうな声で言う。  
「この状況でこんな事言っても信じてもらえないかもしれないけど、  
俺はリンと同じぐらい、レンの事大好きだよ。」  
「………ホント?」  
「うん。」  
迷う様子もなく即答するカイト兄。  
「だから、泣かないで……」  
そう言って、もう一度俺の涙を拭ってくれる兄。  
「私もだよ、レン。」  
「ありがと。」  
よし、泣いたりすねたりはよそう。  
大好きな二人が、そういう関係になったこと、祝福してやらなくちゃ。  
 
「だから、レンも一緒にしよ。」  
そう、三人で一緒に……ん?  
「え、ええぇぇぇぇぇぇ!!」  
うゎれをつく○ペャ×?  
「え、えっ、ちょっ、いいの!?」  
そ、それって、3P……  
「うん、にぃにぃは?」  
「二人がいいなら良いよ。」  
カイト兄もあっさりと了解する。  
そして、リンは改めて俺の方を向いて、首を傾げる。  
「それともレンは、嫌?」  
リンと……リンとするのか……  
「………ううん、したい。」  
 
 
「ちょっと待っててね、レン。」  
そう言って、四つん這いになるリン。  
そして、自分の淫唇に指を当てて、左右に開く。  
「にぃにぃの綺麗にするから。」  
その体勢のまま、カイト兄のペニスを舐めはじめる。  
「ん、ちゅぱ、ちゅくじゅる……」  
リンの淫唇からは、白いドロリとした液体が垂れてきていて………  
ん?もしかして、さっき俺が見たのって、二回戦目?  
「カイト兄……」  
「あ、うん、アハハハハ……」  
俺が見ると、気まずそうに、目を反らす。  
「うん、実はさっきの、三回戦目……」  
さ、三!?カ、カイト兄、けっこうお盛んだなぁ……  
「んじゅ、じゅるる……レロ……」  
俺達がそんなやり取りをしている間にも、リンはカイト兄のペニスを舐め続ける。  
そして、淫唇からは白濁液が更に垂れ、ベッドの上にボタボタと落ちている。  
「……ゴクッ」  
唾を飲む。  
正直、俺の目の前にリンの淫唇があって、奥の方までまる見えだった。  
これが、リンの………ここに、これから俺のが………  
「じゅるる…じゅる……じゅぱっ……」  
リンがペニスを舐める、淫らな音が室内に響く。  
なんだか、ぼーっとしてくる。理性が、蕩けてくる。  
「ん、んちゅ……レロ…じゅる……」  
いれたいいれたいいれたいいれたいイレタイイレタイイレタイイレタイ………  
「リ、リン!!」  
理性のたがが外れ、リンのお尻に腰を突き当てる。  
「ん、んむ!?」  
リンがカイト兄のペニスを口に含んだまま、驚きの声を上げるが、  
俺は無視して、既にパンパンにいきりたったペニスを、リンの淫唇に押し当てる。  
そして、  
「ん、んむーーー!!」  
一気に貫いた。  
 
「う、あぁ……」  
さっき目測で確認した事だが、カイトのは、俺のと比べて一回り程大きい。  
そのカイト兄に、今日既に二回も貫かれた為か、小さいはずのリンの膣は、  
すんなりと俺のペニスを受け入れた。  
カイト兄が出した精液がまだ残っているらしく、ぬるぬるしている。  
しかしこれは………  
「……き、気持ちいい。」  
カイト兄に広げられたといっても、元々小さいリンの膣。  
俺のペニスをぎゅうぎゅう締め付け、射精を促してくる。  
「ふぇん、ふぃふぃなりなんふぇ、ふぃろいふぉ。」怨みがましい視線を、俺の方へ向けるリン。  
だけど、カイト兄のを頬張りながら喋っているので、なんて言っているのか聞き取れない。  
「く……リ、リン、頬張ったまま、喋らないで……」  
「ふぁ、ふぉふぇんふぁふぁい。」  
カイト兄の言葉に、なにか返事をしたあと、さっきと同じように口を動かし始めるリン。  
しかし、勢いでリンの膣にいれてしまったが、どうするか勝手が分からない。  
確か、動けば良いんだよな………  
じゅるり  
「!!」  
そんな事を考えていると、突然下半身に、更なる快感が走った。  
リンが自分から腰を動かし始めたのだ。  
「んふっ……んむぅ……じゅじゅっ」  
カイト兄のペニスに奉仕しながら、膣で俺のペニスを刺激してくる。  
その慣れた様子が、いっそう色っぽく感じられた。  
「う……くぅ……」  
ぺちんっ、ぺちんっ  
気がつくと俺は、リンの腰の動きに合わせて、腰を振っていた。  
ぺちっぺちんっ  
じゅぶじゅるっ、レロ  
水音と、肉どうしがぶつかる音が、室内に響く。  
「んっ、んふぅぅっ……じゅぱっ」  
「う、くうぁ……」  
「く、リンッ、リン!!」  
パンッパンッパンッパンッ  
じゅぱっじゅるるっズズッ  
リンの膣に擦りつけるたび、俺は更なる快感を求めて、腰動きを早める。  
それに呼応するかのように、リンのカイト兄への奉仕も激しさを増す。  
「く、リンッ、リン!!出る!!」  
「んふ、にぃにぃっ、ふひのなふぁにらひふぇ!!」  
カイト兄の体がビクンッと跳ねる。  
それと同時、リンの体も同じように跳ね、膣の締め付け更にます。  
「う、うぁぁぁ!!」  
キュッ  
ビクンビクンッ!!  
脳天を突き抜けるような快感が走ったかと思うと、俺はリンの膣に思いっきり射精していた。  
ドクッドクッ  
最初の射精だけでは全てを出しきれず、俺のペニスはリンの膣に精液を注ぎ続ける。  
「う、うわぁ」  
一人でするよりも、遥かに射精する精液の量が多い。  
これが、セックスかぁ……  
「あれ、レン?」  
「気絶、しちゃった?」  
疲労感に身を任せ、意識が遠のく中、そんな声を聞いた気がした………  
 
翌朝。  
「おはよう、レン。」  
「オハヨー」  
重い体を引きずって、リビングまで行くと、既に起きていたカイト兄とリンが挨拶をしてきた。  
「お、おはよ………」  
俺もどうにか挨拶を返す。  
というか、この二人、タフだな………  
「あー、うん、初めての時は大体そうなるよ。」  
カイト兄が今にも倒れそうな俺の体を支えながら言う。  
「そういえば………」  
「ん?」  
なにか言いかけた俺の顔を覗き込んで、リンが不思議そうな顔をする。  
ホントは、二人はいつから体を重ねてたのか気になってたんだけど……  
「いや、なんでも無いよ。」  
「そう?」  
まあ、いっかなって思う。  
俺達三人は、互いに互いの事が大好きな、仲良し兄妹弟。  
それで十分かなって。  
 
 
 
 

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