「めーこさん、ちょうどよかった、今、いいですか?」  
何か飲もうと廊下にでると先輩ボーカロイドがいた。  
他のボーカロイドはめーちゃんと呼ぶが、どうも呼びづらくて、めーこさんに定着した。  
「どうしたの?」  
「明日の服が決まらなくて………」  
どんどん迷うようになってしまったから、服は前日に決めるようにしている。  
「いいわよ」  
部屋に入れるとちょっと呆れた顔をされていたたまれなくなる。自分はこんなに優柔不断だっただろうか。  
むしろ、迷ったことなどなかったはずなのに。  
「明日はなにしに行くんだっけ?」  
夕食の有無だけしか特には告げなかった。  
「Carmenを観に」  
「ああ、あのディーヴァの?」  
「ええ。日本のdresscodeはよくわからなくて」  
気がつけばformalな物を部屋中に広げる羽目になった。  
「これか、これでいいと思うけど。その後、食事?」  
「そう思います」  
「ラーメンやお好み焼きでもないでしょうから、オペラを優先すべきよ」  
ちょっと待っててといって部屋を出ていってまう。  
accessoryを取ってきてくれたようだった。  
メイクもちょっと華やかにしてあげるわ。にぎやかしなんだから。  
日本の劇場のdresscodeは緩やかでだからちょっと躊躇する。  
「派手じゃないですか?」  
一番困るのはescortの相手とのbalanceが取れないことだ。  
「気合い入れる人のはもっと派手よ」  
自分で決められない以上、adviceには従うべきだ。  
にぎやかしという意見にも賛成だけれど。  
私はこんなにも優柔不断だっただろうか。  
 
「ミク、ミルクティ持ってきたわ。ブレイクしない?KAITO、ちょっといい?」  
練習用スタジオにいる二人に声をかける。  
間合いを計るのも上手くなったものだと、感心する。  
「何?」  
「あの二人、まだどうにもなってないの?」  
「………なして、俺?」  
「知っているんでしょ」  
チャキチャキ吐きなさいよ。向こうからも相談受けているんでしょ。  
最近よく二人で出かけていたから油断した。いや、認識が甘かったと云うべきか。  
「上手く奢るにはどうしたらいいのかと聞かれた俺の気持ちを察してほしいんだけど」  
 
がくぽはかなり古いタイプの考え方をする。女性をエスコートするからには、ましてや意中の女性だ、全額持ちたいのが本音だろうが、ルカは金銭に関してはかなりフランクで割り勘を全く気にしないどころか、それを当然と思っているだろう。ましてや、「友達」なら。  
「(ピー)…野郎」  
「めーちゃん、放送禁止用語………」  
「何か聞こえた?」  
「何も聞こえてません。で、解っているなら、聞かないで欲しいんだけど。めーちゃんとしてはどうなの?」  
賛成か反対かならどちらとも云いがたい。ルカ次第だからだ。  
「賛成かな」  
気づいてる?ルカ。  
他の誰と出かけるときでも、着ていく服に迷ったりしないことに。  
「クリスマスは狙っているらしいから、その前に結論がでると思うけど」  
「ルカの天然を甘くみてない?」  
気づいてないだろう。がくぽが誘うのは自分だけだと云うことに。  
「苦労して初日のチケット取って割り勘じゃやりきれないわね」  
マリア・カラスの再来とも云われる世界的なオペラ歌手の歌劇はかなりのプラチナチケットになっている。初日ではなおのこと。  
「仕事関係者からプレゼントされたって主張するつもりらしいよ。その場合、食事がルカの払いになる可能性が高いけど」  
なりそう。  
「背中を押してやる?」  
「状況次第ね。こう云うのも恋の醍醐味なんだろうし」  
「味わい損ねた?」  
「うっさい」  
あれはあれでいいのよ。  
「めーちゃんはいつ行くの?」  
「チケット取り損ねたわよ。オクを利用するのもねぇ」  
「代わろうか?明後日、リンと行くつもりだったんだけど」  
「いいわ。リンを完璧にエスコートしてあげるといいわ。なかなかない機会だし、大人の世界をのぞくのもいい勉強になるだろうし」  
KAITOのエスコートは完璧だ。女性を気持ちよくしてくれるという点において。  
誰が磨いたかは聞くだけ野暮だろうけど。リンも淑女として扱われることに慣れてもいい頃だ。  
「それは気合い入れろってことですか?」  
「褒めてるのよ。単に」  
髪をかき混ぜてやる。くすぐったそうに弟は笑った。  
 
「今日はとても楽しかったです。ありがとうございます」  
タクシーを降りて、お礼を繰り返す。  
舞台はすばらしい物だった。Divaの歌声が今も耳に残っている。  
食事もおいしかった。  
 
がくぽさんのescortはrefinedでperfectだった。  
「いや………ときに、十二月の二十四日と二十五日は空いているか?」  
「ええ」  
「コンサートに誘ってもよろしいか?ゴスペルの」  
「是非」  
「それはよかった」  
少し歩くとすぐに家についてしまう。  
「ではまた」  
「ええ、来週」  
来週は美術展に行く予定だった。庭園も綺麗なようで楽しみにしている。  
「大丈夫か?」  
ちょっとbalanceを崩したら大きな手が支えてくれる。  
「最後の最後で……履き慣れないものですから」  
10pのpinheel  
「どうかしたのか?」  
云われて手を握っていたことに気づく。  
「あ、いえ………おやすみなさい」  
「おやすみ」  
玄関に駆け込む。  
perfectなladyのはずだったのに、最後の最後で失敗してしまった。変に思われなかっただろうか。  
「おかえりー」  
「ただいま」  
「どうしたの?」  
靴を脱ぐのに手を貸してくれた兄さんの手を凝視していた。  
「あ…」  
全然違う。  
兄さんの手も大きいけれど、指の節の感じとかががくぽさんの方が逞しい感じがする。  
「歌声とワインに酔ったかも」  
「お風呂空いてるよ」  
ぽんぽんと頭を叩かれて緊張していた自分に気づいた。  
本当に何に酔ったのだろう。  
 
「ルカはクリスマス、空いてる?」  
居間に行くとリンに話しかけられる。  
「グミちゃんも誘ってパーティーしようって話してたの」  
「二十四日と二十五日はちょっと……」  
ああ、Christmasだからgospelのconcertなのかと今更気づく。  
「仕事?」  
「いえ、がくぽさんにconcertに誘われていて」  
「ルカはがくぽと付き合ってるの?」  
「は?」  
意味が分かりません。  
「だって、クリスマスは恋人と過ごす日だよ」  
「gospelのconcertに誘われているだけなので」  
Christmasだから賛美歌のconcertが開かれるからだけなのだ。  
「レン、ね、クリスマスは恋人と過ごす日だよね」  
籠を持って入ってきたレンに言う。  
「日本ではな。リン、自分の物は自分でアイロンかけろよ」  
「ええっ、できない!知ってるでしょ」  
「やんなきゃできるようにはならないの」  
「そんな風にプログラムされてないし」  
「同じプログラムの俺ができるのはどうしてだよ」  
「突然変異」  
「お前がな」  
双子は仲がいい。  
冷蔵庫から水を出してコップに注ぐ。  
 
レンはなんだかんだ言いながら、リンのアイロンかけを手伝うに違いない。  
「ルカ…」  
「お前な、後から来たルカの方が上手いって、恥ずかしいことなんだぞ」  
「ごめんなさい。これから出かけるので」  
バッグを取る。  
時間には余裕があるけれど、がくぽさんはいつも早く来るから。  
「デート、いいなぁ」  
「おまえも彼氏作れよ」  
「誰を?レンはだめだよ。ぜんぜんお断りだから」  
「俺の方からまっぴらごめん」  
双子のじゃれあいを後に靴を履く。今日は動きやすいshortboots。  
玄関の鏡で姿を確認する。  
dateを修正し損ねた。  
 
「どこか、具合でも悪いのか?」  
帰り道に聞かれてしまった。  
そんなつもりはなかったのに。  
「あ、いえ……出かけに……」  
言葉を考える。軽いjokeにできる言葉を。  
「リンがChristmasはsteadyと過ごす日だって話をしていたので………変にcatchcopyが目に付いてしまって……Christmasだから、gospelのconcertに誘ってくださっただけなのに」  
変ですねと呟く。  
どうかしている本当に。  
自分が一番。  
「いや、steadyとして、過ごしたくて誘ったのだから」  
音が止まる。  
すべての音が認識できなくなる。  
「ごめんなさい、いま、何と?」  
「そなたのsteadyになりたい」  
いつでもまじめな人だけれど、今が一番真剣な表情で。  
「ごめんなさい、そんな風に考えたことはなくて」  
「存じている」  
「がくぽさんもお友達のように考えていて」  
「これから考えてはもらえないだろうか」  
「あ…はい、考えてみます」  
何故か、まともに顔が見られない。  
今までそんな素振りはなかったのに。  
「あの………い、いつから……」  
何かそんな素振りをしてしまっただろうか。  
「初めて会った時から」  
「ずいぶん前ですね」  
「そうだな」  
視線を落としながら歩くと自然とがくぽさんの手が目に入る。  
大きくて節のある逞しい手。  
「ルカ殿…」  
呼ばれて驚いて立ち止まる。  
「家は過ぎたが、買い物でも?」  
家の前を通り過ぎようとしていた。  
顔の熱さを意識する。  
動揺しすぎている。  
「あ…ありがとうございます。さようなら」  
「さようなら」  
玄関に飛び込んでしゃがみこむ。  
調整が必要なくらい自分がおかしい。  
 
そう認識しているのに、どうしてerrorにならないのだろう。  
「そなたのsteadyになりたい」  
がくぽさんの言葉が頭の中をくるくる回る。  
steady……steadyって……  
泣きたくなるのはどうしてだろう。  
悲しいわけでもないのに。  
「どうしたの?気分悪いの?」  
様子を見に来たらしいめーこさんが一緒にしゃがみ込んでくれる。  
「いえ……」  
「先に部屋に行ってなさい。すぐ行くから」  
はいと頷いて立ち上がった。  
「ブラウンミルク」  
着替えなかったのと言われてはっとする。  
やっぱり、メンテの申請をしよう。  
部屋着に着替えてcupを受け取る。  
「何があったの?」  
cupの熱さが手や体をじんわりと暖めてくれる。  
「がくぽさんが………steadyになりたいと……」  
「それで?」  
「考えたこともなかったので、考えてみますと」  
肩を抱きしめられる。  
何がなんだかわからない。  
「友達のままじゃいられないんでしょうか」  
「友達がいいならそう言えばいいわ。簡単でしょ」  
「友達でいられないから、steadyにって言ったわけですよね」  
「そうなるわね。あなたが自分の特別だから、自分もあなたの特別になりたいわけでしょ」  
飲めば少しは落ち着くわと言われてcupを口に運ぶ。brandyとmilkと蜂蜜の味がする。  
ああ、そう云うことなのかと思う。  
何となくすべてが繋がる。  
いつでも、がくぽさんは私のことを特別扱いしてくれていた。  
「めーこさんは知っていましたか?」  
「バレバレよ。露骨に違うんだから、主に視線がね」  
特別について考える。  
兄弟と云われる先輩ボーカロイド達との差違はよくわからない。  
めーこさんも兄さんもミクもリンもレンも好きだ。彼らと一緒にいるのは楽しいし、めーこさんや兄さんは何気なく気遣って手を差し伸べてくれる。  
それはがくぽさんのescortにも似ている。  
兄さんに比べると不器用な感じがあるけれど、精一杯さりげなく。  
「時間はあるし、ゆっくりと考えればいいわ。期限を切られてはいないんでしょ」  
そんなに待たせるのもどうかと思う。  
友達のままでいられるのだろうか、このまま、「特別」を強要して。  
ゆっくりとmilkを飲む。  
「特別ではないんです。私にとっては」  
「じゃ、そう言えばいいわ」  
突き放された気分になる。  
実のところ、engine1の二人は自分にも他人にも厳しいところがある。  
 
「そんなに悩むことでもないでしょ」  
「そうでしょうか」  
「じゃ、特別じゃないけど、お試ししてみますっていう?」  
「お試しって、そんな………そんな軽い気持ちはがくぽさんに失礼だと思います」  
「あなたが気付かないだけで、答えはとっくに出ているはずなんだけどね」  
「答えがですか?」  
「特別がよ」  
それ以上は私が言っていいことじゃないから。  
「でも、特別なことなんて何も……」  
もう一度、肩を抱きしめられる。ミクもリンもレンも甘えただと二人に嘆かれるけれど、結局こんな風に大切にされて甘やかされているからだと思う。  
「もう一つだけ、ヒントをあげる。あなたが服に迷うのはがくぽの時だけよ」  
服を迷う?  
そう、何時だってがくぽさんと会うときは、服選びに時間がかかる。  
何故?  
cupの中のmilkを飲み干す。  
「ありがとう、めーこさん」  
こちらから抱きしめて、頬にkissする。  
めーこさんは柔らかく笑う。  
「ちょっと行ってきます」  
「は?」  
ちゃんと特別だったのだと一秒でも早く伝えたくて、部屋を飛び出す。  
ちゃんと特別だった。それもとても特別だった。  
少しでもよく見られたくて、服はいつも迷ったし、会うときは失礼がないか気を使った。  
ちょっと浮かれていたし、いつも楽しみにしていた。  
そういうことでよかったのかと腑に落ちる。  
走りながらそう思う。  
がくぽさんの家の前で軽く息を整える。  
歩いても十分とかからない距離だから走ればあっけない。  
Entryphoneのbuttonを押す。  
『はい……』  
すぐに玄関が開く。  
また会えたことが嬉しくて自然に笑ってしまう。  
「どうかしたのか?何か緊急な」  
「がくぽさんのことが特別だと解ったので」  
「あ…」  
「私をがくぽさんのsteadyにしてくださいって、言いに来ました」  
「あ、ああ……無論……」  
返事を聞いて嬉しくなる。  
変だ。highすぎる。  
「それだけ、言いたくて、夜分失礼しました」  
頭を下げてきびすを返す。  
ああ、本当にいい気分。  
 
「うわぁ!」  
廊下で走ってきたルカとぶつかりそうになる。  
「なに?何?めーちゃん」  
顔を出しためーちゃんに聞く。  
「追って!」  
慌てて追うも時すでに遅し。  
玄関が閉まった後だった。  
「何事?」  
居間に戻ったらレンに聞かれる。首を振るしかない。  
「がくぽに告白しに行ったのよ」  
マグカップを持って戻ってきためーちゃんが言う。  
「あんなに慌てて?」  
 
「あんなに慌てて?」  
「つーことはお泊まり?」  
マセガキと、めーちゃんはレンに軽く拳を当ててキッチンに行く。  
「ならないと思うなぁ」  
食後のアイスを食べながら、レンに返す。  
「ええっ!盛り上がったら、当然の帰結としてだな」  
「ないない」  
アイスを賭けてもいいけど。  
ハーゲンダッツのドルチェくらい。  
「よし乗った」  
ぜってー泊まるね。  
「ハイハイ」  
白くまはお得感あるよね。美味しいし。  
「勝ったら、ソニーのウォークマン。一番いい奴、純正ヘッドフォン付きで」  
「等価に何出すの?」  
洒落にならないよ。アイスとバナナの交換じゃないんだから。  
勝利を確信しているらしいお子様に何言っても無駄かなぁ。  
「めーちゃんのキス」  
等価じゃないし。  
「俺はいいけど、めーちゃん激怒すると思うよ」  
「ぜってー負けないからね」  
上手くいってるようで結構だけど、その考え方を修正してやるにはどんなキスをすべきかな。  
こっちもあいにく負ける気がしないんだけど。  
「楽しそうね」  
「マセガキにお灸を据えるにはどうしたらいいか、考えてたとこ」  
一口と口を開けるから匙を入れる。  
これも灸ですか?すごい目で睨んでいるんだけど。  
平気だけどね。  
「卵追加しておいたから、食べちゃだめよ。レン」  
おでんの卵は一番人気だ。  
まだ帰らないミクとリンの分。  
「食べねーよ」  
子供扱いされることに不満そうだ。  
「ちくわぶもだめよ」  
「ぜってー食べねぇ」  
レンとミクはちくわぶが嫌いだ。  
美味しいのに。  
チャイムが鳴る。  
「はい……今開けるわ」  
鍵を持ってでなかったであろう人物はただ一人。  
「お泊まりになるようなら、とっくの昔に進展してると思うんだ」  
青ざめたレンに止めを刺してから、携帯を取り出す。  
「もしもし……ごめんね、こんな時間。今どこ?……あ、家なんだ、ちょうどよかった。玄関の外でフリーズしてるがくぽを家の中に確保してくれないかな。大丈夫、体の機能は正常だから、引っ張ったら動くよ」  
平気、そのくらい持てるからと頼もしい言葉が返ってきて笑ってしまう。  
新人の元気娘はがくぽといい組み合わせだと思う。ミクやリンを想定していたがくぽは戸惑うことばかりみたいだけど。  
 
玄関まで駆け足でたどり着いて、鍵を持ってないことに気付く。  
なんという失態。  
Entryphone のbuttonを押す。  
すぐに玄関のlockがopenする音がする。  
中に入って何気なく鏡を見て硬直する。  
部屋着のままじゃない!  
髪も乱れているし、化粧も少し崩れている!!  
何てこと!  
今までhighだった分、downする。  
ああ、どうしましょう。  
「どうしたの?お風呂空いてるからさっさと入った方がいいわ。そんな薄着で外に出るなんて」  
「めーこさん!」  
思わずめーこさんに抱き付く。  
「がくぽさんの記憶を抹殺するにはどうしたらいいですか?」  
かなり本気でいうとなだめるように背中を叩かれる。  
「どんな格好でも気にしないって」  
「でも……」  
「ちゃんと告白したんでしょ。どんな格好かなんて見てないわよ」  
お風呂はいりなさいといわれて、ようやく寒さを自覚した。  
でも、次からどんな顔であったらいいの?  
 
 
玄関と廊下と部屋とを行ったり来たりする。  
出かけたい、でも、どんな顔で?  
出かけなきゃ、でも………。恥ずかしい。  
服を決めるのにも半日かかった。  
めーこさんやミクまで巻き込んで大騒ぎになった。  
会いたくて、でも、あんなことをした後でどんな顔であったら………  
考えすぎてcrashしそうだった。  
めまいまでする。  
家には一人で背中を押してくれる人もいない。  
どうしましょう。  
こんなに弱いキャラじゃなかったのに。  
仕方なく携帯を取り出した。  
 
 
顔が自然に緩む。  
想いが通じ合ってからの初めてのデートなのだ。  
これで舞い上がらない方がおかしい。  
後に同居中の後輩ボーカロイドが壊れたのではと危惧したほどの崩れ具合であったという。  
閑話休題。  
時計を見てそろそろ出かけようかとソファーから腰を上げようとした瞬間に携帯がメールの着信を伝える。  
愛しの恋人から。  
『今日の予定はcancelします』  
ごめんなさい。  
あまりにも簡潔な件名と本文にがくぽの回路はフリーズした。  
 
 
やっぱり頑張れ!  
 

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