「ふむ……みくみくにしてあげるというのは、初音ミクに夢中にしてあげる、という意味なのだな」
「えへへ、そうです。なんか……がくぽさんに改めてそう言われると、照れちゃいますね」
「そうなのか? だが、それなら……」
「それなら?」
「私も……みくみくにされたものの一人、というわけだな」
「う……な、なんか他の人に言われるより、がくぽさんに言われるのが一番……照れます、ね……」
「しかし、事実だからな」
「うう……で、でもそれなら私も、がくぽさんに、がっくがくにされてます、よ?」
「ふ……嬉しいことを言ってくれるな……ミク……」
「がくぽさん……!」(二人で抱き合う)
「全く……ただでさえ夏で暑いってのに、体感温度更に上げないで欲しいわね」
「そうだねえ。これ以上気温上がったら、俺たちオーバーヒートするかもしれないねえ、めーちゃん」
「カイトはその心配ないでしょう。アイス食べてるんだし」
「まあねえ。んー……アイスがいつもより美味しく感じる」
「ホント? ねえ、私にも一口ちょうだい」
「ん? うん、良いよ。はい、アーン」
「アーン……ん、本当ね、美味しいわ。ねえ、もう一口」
「分かったよめーちゃん。アーン」
「アーン」
「カイト兄とメイコ姉も、十分いちゃついている件について」
「レン……諦めなさい。あの二人はあれで標準なのよ……」
「うん……まあ、そうだよな……」
「そうよね……」
「今年の夏も、暑くなりそうだな、リン」
「そうね、レン」