「え、バニラアイス作るの?」  
「そーなのっ」  
 にっこり笑ったこの子はKAIKO……俺の妹だ。絹糸の原料じゃない。今は開発  
のところでマンションの一室を与えられて一人暮らしをしている。  
 俺のパラメータをいじってできたんだけど、奇跡的にマジで女の子。しかもち  
ゃんとセックスできる。自分と同じ顔に性欲わかないだろって笑われたけど、俺  
と似ても似つかないくらいかわいく見える。  
 俺と長年一緒にいためーちゃんでさえ、全く新しいボーカロイドだと勘違いし  
たくらいだから、別に俺がナルシストって訳じゃないよな。  
「作り方知ってるの?」  
「担当さんが作り方プリントしてくれたのー」  
「へぇ……見せて」  
 卵 2個  
 グラニュー糖 50g  
 生クリーム 150ml  
 バニラエッセンス 少々  
 1 卵をボールに割り入れ、グラニュー糖を少しづつ加えながら、白くもったりするまでよく泡立てる。  
 2 別のボールに生クリームとバニラエッセンスを入れ、八分立てにする。  
 3 1と2をゴムベラできるように混ぜる。  
 4 冷凍庫で固めたら完成♪  
「ふうん、簡単そう」  
「でしょー? 自分で作れたら買いに行かなくていいもん」  
「KAIKO、この八分立てって何?」  
「掬って落としたときに、形が残るくらい泡立てること。ゆるゆるの状態が1と  
したら、がちがちになるまで泡立てるのが十分立て。八分はそれよりちょっと柔  
らかめかな」  
「難しい……」  
「加減がね。でも私料理得意だからっ」  
「へぇ」  
「きゃあっ!」  
 言った側からKAIKOは生クリームを開けるのに失敗して、ぶちまけた生クリー  
ムを顔面にもろにかぶった。どうしたらそうなるんだ。  
「だ、大丈夫! 生クリームまだあるからっ」  
「俺がやるよ」  
 後ろからそっと近づいて、新しい生クリームをKAIKOの胸元から注ぎ込んだ。  
 
「お、お兄ちゃん!?」  
「あ、ごめん」  
 スカートの裾から手を入れ、パンツをずり下ろす。生クリームで指を濡らして  
KAIKOの中に突っ込んだ。  
「きゃん!」  
「生クリームは八分立てだっけ?」  
「やっ、あ、あうぅっ!」  
 中からあふれてきた愛液と混ぜるように中をかき回す。  
「ああぁぁっ!」  
「バニラエッセンスが見当たらないなぁ」  
「戸棚……きゃうっ」  
「仕方ないからバニラビーンズで作ろうか」  
 KAIKOのスカートを捲り上げ、素早く緩めたチャックから俺のものを取り出し  
た。  
「八分立てってどのくらいかなぁ」  
 言いながらバックで挿入する。  
「ああぁぁん! あっ、あっ……あっ」  
「泡立てるのって素早く混ぜるんだっけ?」  
 激しくピストンすると、KAIKOがキッチンにすがりついた。抵抗がないのをい  
いことに、KAIKOの服を解いていく。この服は見た目に反して脱がしやすい。前  
ハンガーにかけてあったのはどこをどうしたら着られるのかわからなかったから、  
バージョンがいくつかあるのかもしれない。  
「あぁっ、あっ、あん!」  
 卵と砂糖を泡立てたものを指で掬って、KAIKOの胸に塗り込む。むにむにと揉  
むとKAIKOがびくびく震えた。  
 体勢を変えてKAIKOの片足を肩にかけ、前から突き上げる。既に硬くなってい  
る乳首を摘んだり引っ張ったりしたあと、体格差のせいで苦労して口に含んだ。  
 甘い。  
「そろそろ、出るっ」  
「やぁっ! やっ、あぁっ!」  
 遅くなっていたピストンの速度を上げてスパートをかける。すぐに射精感が込  
み上げてきて、KAIKOの腰を掴んで最奥に出した。  
「あっ、あっ……あっ」  
「ふう……」  
 KAIKOの中から俺のものを抜くと、泡立った白い液体がとろとろ零れてきた。  
ちなみにKAIKOは気絶した。  
 俺は懐から取り出た紐でKAIKOを亀甲縛りにするとリビングに放置してバニラ  
アイスを真面目に作った。アイスができたらアイスプレイをしようと思って。  
 
 
終わり  
 

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