「俺らの中でご主人さんのお気に入りって誰なんだろうね?」
その言葉で、部屋で待機していた発言元のレン以外のボーカロイド達が瞬時に覚醒する。
「レン、それどういう意味?」
「だってきっとご主人さんにだって趣向はあるでしょ、ロリ声好きとかハスキー声好きとか。そうすると必然的にお気になボカロが出て来るんじゃない…って、皆素早いなぁ」
レンが言い終わる頃には既に他のボーカロイド達の姿はなく、残ったのは廊下を走る喧しい音だけだった。
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「ご主人様!」
「うわ、ミク!?どうしたいきなり!」
「ご主人様のお気に入りって、一体誰ですか!」
「は?てかここ風呂場…」
「勿論私ですよね!だって私の声が一番使い勝手がいいしツインテールの天然なんて美味しい設定だし葱持たせれば最強だし!」
「ちょ…」
「待てミク抜駆けは許さんぞ!マスター俺に決まってい痛いメイコスタンドマイクは卑怯だイ゛ェアアア!!」
「何ご主人の裸見ようとしてんのよ、この変態バカイト!ご主人私よね?この中じゃ一番色気あるし他の奴には出せない声持ってるし下僕は沢山いるし巨乳だし」
「下僕って、おま…」
「姉さん達!ご主人さんが困ってるでしょ!?てな訳でご主人さん、やっぱあたちよね!一番新鮮だしとかち声やつるぺたは一種の萌え要素だしそれにロードローラーの技術は抜群よ!」
「頼むから落ち着け!よく分からんけど、私は皆好きだよ!?」
「そんな優柔不断は駄目です!…分かりました、言葉で分からないなら後は実力ですよね!丁度ご主人様は裸だし」
「名案ね。ご主人もテクニックを見ればきっと選びやすいわ」
「待て!何のテクニックかは聞きたくもないけど、私は女だから!そういうのは…」
「大丈夫よご主人さん!愛に性別は関係ないわ!じゃあまずはあたちから!」
「それなんかちがうわリンやめきゃあああああ!」
「あ、ANNさん?レンだけど。
…うん、凄いね。ちょっと言ってみただけで本当にリミッター外れてご主人さんとこに飛んで行った。今?多分百合プレイ中じゃないかな…」