「あっ、がくぽー」
「ミクか、どうし…」
「グギャバァァァァァァァァ!!!」
「うわぁっ………!!」
振り向くと、正体が分かっていながら刀を抜いてしまう程にリアルなゾンビが。
「本気でびびるがくぽ…これはレアですねー」
「……何のつもりだ」
「あれ?あんたハロウィン知らないんだ。見た目通り過ぎ!あははははうける!」
「…………」
ゴンッ
「ぶったね!二度もぶった!親父にもぶたれた事ないのに!」
「一度だけだろうが!貴様に親父などいるか!…いいから教えぬか、そのはろうぃんとは何だ」
「あのねー、“Trick or treat”って言えば悪戯できるかお菓子貰える素敵な日なんだよ。つーわけでお菓子ちょうだい。なんかあるでしょ?煎餅とか羊羹とか」
「いや、生憎きらしている」
「…悪戯するよ?」
「分かった今すぐ買って来よう」
「えー、悪戯させてよ」
「お前の悪戯は加減を知らぬからな」
「ちっ」