「皆さん初めまして。今度VOCALOIDとして発売される氷川キヨテルと申します。何卒宜しく御指導お願い致します」
「…」
「ほら、ユキさん、ご挨拶して」
「歌愛ユキです。よ、よろしくお願いします…」
「あははー可愛いなあ。取って食ったりしないからだいじょうぶだよー。こっちおいでハァハァ」
「カイ兄近寄んなよ。怖がってるよ」
「やっとあたし達より小さいVOCALOIDが出たのね…!良かったねレン」
「何でそこでオレに振るんだよ」
「ねーねーユキちゃん、レンをお兄ちゃんって呼んであげてよ」
「リン!」
「…レンおにいちゃん?」
「!」
「レン君顔真っ赤だよ」
「あなたはMEIKO…?」
「そうよ。分からないことがあったら何でも聞いてね」
「久しぶりだね!会いたかったよ」
「?!」
「ちょ、ちょちょっと待て新入り!めーちゃんの手を握るな!
めーちゃん何この眼鏡と知り合い?初対面じゃないの??」
「僕とMEIKOは一緒に開発された仲ですよ」
「それは俺だ!」
「それがKAITOさん、僕を構築するDBの中にはVOCALOIDプロトタイプのものも含まれているんです。
開発時の記憶を持っているのはあなただけじゃないんですよ」
「そ、そんなああ!」
「しかもあなたより足されたデータ分、DBは厚い。良い仕事して見せます」
「なっ、そ、それじゃ俺のバージョンアップは…」
「KAITO殿、気を確かに!」
「俺のちんこのレベルうpの夢はあああ!」
「そっちかよ」