「………」  
「…あのー…ルカ…?」  
 
現在の状況。ルカがカイトの部屋に来て、何故か顔を伏せて押し黙っている。ルカの意図がわからず、カイトは困惑した。  
 
 
「……」  
 
呼びかけられても沈黙を続けるルカ。表情は伺えないが、この重苦しい空気からして笑顔ではないだろう。  
 
 
「る、ルカさーん?あの…」  
「……なんですか」  
 
ムスッとした声色。ますます状況が掴めない。  
 
 
「なんですかは一応、僕の台詞でもあるんだけど…」  
「……」  
「事情の説明とかしてくれるとありがたいかなー、なーんて思ったり…」  
 
ぴくり。渇いた笑みを浮かべて言い放ったカイトの言葉にルカは反応した。  
いかん、地雷踏んだかも?などと考察する間もなく、ルカは勢いよく顔を上げてカイトの肩を掴んだ。  
 
 
「…カイトさんがっ…女の子にだらしないからです!」  
「え?えっ!?わあ!」  
 
涙ぐんでうっすらと頬を朱く染めたルカの顔を「可愛いなあー」なんて惚気る間もなく、グンッと腕を引っ張られてベッドに押し倒された。  
 
 
「る、るか?」  
「……っ…」  
 
女の子にだらしない?などと言われても身に覚えがなさすぎる。カイトの身近にいる女性はみんな家族で、恋愛の対象として見ているのは…恋人のルカ以外はいないというのに。  
 
 
「と、りあえず…落ち着こう、ルカ?話なら聞いてあげるからっ…」  
「…問答無用ですっ」  
 
カイトの抗議の声も虚しく、ルカはするするとカイトの股間に手を這わせていった。  
 
「ちょっ!ル…カっ、」  
 
止めようとしたが、ルカにキスされて声を押し込められた。予想外の彼女の行動にカイトはなすがままとなる。  
 
 
「んッ…ふ…ぅ…」  
「っは…、ルカ……ぅく…っ」  
 
唇は離れたが、今度は外気に触れてすっかり勃ち上がったモノをそっと撫でられた。  
 
 
「あっ…く……ッ、」  
「…気持ちいい、ですか…?」  
 
ギンギンにたぎった熱い肉棒をルカの冷たい指先が慈しむように撫でる。それだけでも欲は高ぶり、ドクドクと脈打っていた。  
 
 
「ん…っしょ、」  
「ぅあっ…!ル、カっ」  
 
いつの間にかルカはカイトを押さえつけるのをやめて、股間に顔を埋めていた。ちゅ、とモノに口付けをしてゆっくりと上下に扱き始める。  
 
 
「っ!ルカっ……んッ」  
「…すごい…カイトさんの…また大きくなって…」  
 
ビクビクと脈動するカイトのモノを恍惚とした表情で見つめるルカ。やがて、自分の胸を露出させてカイトのモノを挟み込んだ。  
 
 
「わっ!?ル、カっ…それは…!」  
 
豊満な胸に包まれて、それだけで絶頂に達しそうになる。ルカはぎこちない動作だが、ゆっくりと胸を動かしてカイトの欲望を喜ばせる。  
 
 
「んっ…カイトさん…」  
「う、くっ……ルカ…ルカッ…」  
「…ん、」  
 
胸で奉仕しながら、さらに先端を口に含む。ちろちろと舌で舐めたり頬張ったりしてカイトを絶頂に導く。  
 
 
「―ッ!ルカっ、離れ…!」  
「んむっ…?…ふうぅっ!?」  
 
ドプッ!と、勢いよく白濁液が放出される。極限までキていたカイトの欲はルカの口内だけでは収まらず、彼女の顔と胸をどろりと汚した。  
 
「ルカ…!ごめん、大丈夫!?」  
 
あたふたと慌てふためくカイト。なにか拭くものはないかときょろきょろするが見当たらない。  
背に腹は替えられらないので自分のマフラーでルカの顔と胸を拭ってやる。  
 
 
「…んっ」  
 
カイトにごしごしとされながら、ルカは口内の白濁をこくんと飲み干す。  
やがて、白濁が拭い終わると二人の間に沈黙が訪れた。  
 
 
「………」  
「………」  
「…えっと…ルカ…?」  
 
沈黙に耐えられなくて、カイトがルカに呼びかける。だがルカは、目尻に涙を浮かべていた。  
 
「か、かいと、さん」  
「ル、カ…?」  
「わたしの、こと、きらいになりました…?」  
「…はい?」  
「ふっ…ぅ…」  
 
ついには泣き出してしまったルカ。カイトは「やれやれ」と溜息をついて、泣きじゃくるルカの肩をそっと抱いた。  
 
「カイト、さっ…」  
「…嫌いになんてなるわけないだろ」  
 
ぽんぽん、と頭を撫でて背中を叩いてやると、糸が切れた人形のようにルカはカイトの胸の中へと崩れ落ちた。  
 
 
「カイト、さんっ」  
「んっ…ホントにどうしたの?ルカ。僕が女の子にだらしないって、どゆこと…?」  
「ちがっ、違うんです。それもこれも、全部…私が悪いんです」  
「え?え?」  
「私は、リンちゃんみたいにカイトさんに抱きついたり、ミクちゃんみたいにカイトさんと腕を組んだりもできないし、メイコさんのように…その、酔った勢いでキスとかもできなくてっ…」  
「うん…うん。」  
「でもそれは、私が躊躇っているだけで…なのに、それをカイトさんに言えなくて、全部カイトさんのせいしにしてっ…」  
「うん。…うん?」  
 
何も言わず話を聞いていたカイトだが、そこまでいってルカの気持ちを理解した。でも、それが信じられなくて思わずルカに問い掛ける。  
 
「…えっと。それってつまり…ルカは、ミク達みたいに僕に気軽に甘えたかったんだけど、恥ずかしくて出来なくって…」  
「………」  
「それで、思い切ってあんなことした…ってこと?」  
「……はい」  
 
こくん、と小さく頷くルカ。しかし、それ以降唐突に黙り込んだカイトに不安を抱き、恐る恐る表情を伺ってみる。  
 
 
「カ、カイト…さん…?」  
「…ルカ…」  
「や、やっぱり私のこと、嫌いに―」  
「…可愛すぎっ!」  
「っきゃああ!?」  
 
突如、がばっ!と思いきり抱きしめられてルカは動揺する。ぎゅうううっと力強く抱きしめられていて、全く抜け出せそうになかった。  
 
 
「カ、カイトさんっ!?」  
「…あー…もう。可愛すぎるよルカ…」  
「えっ、え?」  
 
 
-だってつまり、ルカはホントは僕に甘えたかったんだけどそれが恥ずかしくて出来なくって、照れ隠しに  
「女の子にだらしないんです!」なんて言ってそれであんな大胆なことしたってことだろう?  
 
…クーデレ万歳!!ギャップ最高!!見てください、これが僕の恋人ですよ?もう『リア充爆発しろ!』なんて唄わない。つか唄えない…!  
 
 
「か、カイトさんっ?」  
「……ハッ!」  
 
至福な世界にトリップしかけていたところを現実に引き戻される。  
そこで改めてルカの、頬が朱に染まった表情が目に映る。この女神のような御尊顔を自分の白濁液で汚したと思うと、ドクンッと胸が高ぶるのを感じた。  
 
 
「…ルカ」  
「カイト…さん?」  
「…このまま、抱いていい?」  
「……!」  
 
カイトの真剣な眼差しに、ルカの胸もトクン…と脈打つ。そして、カイトの背中にするりと手を回した。  
 
 
「…抱いて、ください」  
 
消え入るような声でそう答えたルカに、「ありがとう」と囁いてカイトは口付けた。ルカも瞳を閉じてその感触を味わった。  
 
 
「…んっ、…ふぁ…」  
「…可愛いよ、ルカ」  
 
ルカを押し倒して、今度はカイトが上となる。さっきのパイズリの時から露わになっていたルカのメロンに手を伸ばした。  
 
「……あっ!」  
 
ぴくん、とかわいらしく身もだえる。ふくよかで柔らかい乳房はカイトの指が望むままに形を変えていく。  
 
 
「ん…っ…ふぅ…あ」  
「柔らかいね。…ふわふわして、マシュマロみたいだ」  
 
何度触れても、この感触には感嘆せざるを得ない。大きさも柔らかさも、そして感度も申し分ない。むにむにと時間も忘れるほど揉み続けてしまう。  
 
 
「ふぁ……んっ…」  
 
ルカの甘い吐息がカイトを煽る。それに応えるように、胸の頂きの突起をきゅっと摘んだ。  
 
 
「ひゃんっ!あ……っ…!」  
 
揉まれるのとはまた違う、ピリッとした感覚に喘ぎ声を漏らす。自分の恥ずかしい声にかあっと赤くなるルカを見てカイトも微笑う。  
 
「ここ、気持ちいい?」  
「やっ…あ……そんなっ…こと、…んっ」  
「こんなにたってるのに?」  
「…はぁんっ!」  
 
チュ…と吸いつかれて、思わず喘ぎを漏らすルカ。彼女の反応を楽しみながら、カイトは舌と唇で乳首を弄ぶ。  
 
 
「ひぁ…っ、んんっ…!」  
「…可愛い、ルカ」  
「カイト、さん……っあ…そこはっ…」  
 
カイトの右手が太腿を這うように撫でて、そのままスリットの内側に入り込んできた。黒レースのショーツ越しに秘部に触れると、くちゅ…と小さく水音が聞こえた。  
 
「下着越しなのに…濡れてるのわかるよ、ルカ」  
「やっ…それは…」  
「胸揉まれて気持ちよかったの?…それとも、僕のしゃぶってた時から感じちゃった?」  
「……っ!」  
 
耳元でトーンを低くしてそう囁くと、ルカの顔が耳まで赤くなる。なんともわかりやすい反応に苦笑して、カイトはちゅっと口付けた。  
そして、秘部への愛撫を始める。手始めにまた下着越しに擦るように触れる。  
 
 
「ん…っ、…んっ…」  
 
焦らされているようなもどかしい触れ方にルカは戸惑う。もじもじと太腿を擦りながら目を閉じて、まだかまだかと待ち続ける。  
 
 
「…可愛い。」  
「……あっ…!」  
 
彼女のリクエストに応え、カイトはショーツの中へと手をするりと忍ばせる。予想通りに濡れていて、愛液を指に絡ませながら2本の指を膣内に入れてみた。  
 
 
「ひぁっ…あッ、あぁ…!」  
 
それをすんなりと受け入れ、ルカは甲高く喘ぐ。くちゅくちゅと下着の中をまさぐる音が嫌でも聞こえてきて、ルカの胸中は羞恥と快楽でいっぱいになっていく。  
 
 
「声、我慢しないで。ルカの可愛い声、もっと聞かせて?」  
「あっ、ふあっ!」  
「全部、僕に任せて。何も考えなくていい、僕を感じて…ルカ」  
「カイ、ト…っああ!」  
 
指が敏感なところを掠めて、ルカはより一層強く喘ぎをあげる。その反応を見逃さず、カイトは重点的にそこを攻め立てる。  
 
 
「やぁんっ!そこダメっ…イッちゃ…あぁッ!」  
「いいよ。イッて…ルカ」  
「ひぁ…!っあぁあああ!」  
 
ビクビクと悶え、ルカは絶頂に達した。キュウキュウと締め付けてくる膣内から指を抜き去り、呼吸を整えているルカに見せつけた。  
 
 
「…あっ、」  
「…ルカが感じてくれたアカシ。…うん、おいし。」  
 
意地悪そうに微笑い、愛液のついた指を舐めるカイト。その恥辱的な光景に思わず言葉を失うルカ。  
 
「ルカ、挿入れるよ…?」  
「あっ……。…はい」  
 
ルカが答えるとカイトは嬉しそうに微笑み、するりとショーツを脱がせた。そして、すっかりまた勃ち上がったモノをあてがい、ルカを伺う。  
 
 
「…キて…カイト…」  
「…いくよ」  
 
背中に手が回されるのを確認して、カイトはゆっくりと突き入れていった。じっくり慣らされたルカの膣は苦もなくカイトのモノを飲み込み、奥深くまで繋がった。  
 
 
「んぁ……はぁっ…」  
「っ、きつ……ルカ、大丈夫…?」  
「大丈夫、ですっ。…だか、ら…動いて…くださいっ」  
「…止められないから、ね…」  
 
チュ、と唇を重ね合わせて律動を開始する。潤滑油は充分すぎるほどなので、最初から腰を掴んで奥まで突き入れた。  
 
 
「はあっ、あっ!ふあっ…あんっ!」  
 
ズプズプと激しく出し入れを繰り返し、互いに互いを感じ合う。ルカも腰を動かして積極的にカイトの存在を感じていた。  
 
 
「そんなに、しごかれたら…すぐにイッちゃうよ…?」  
「あっ、あん……んっ。いい、です…よ…いつでも出し、て…っ」  
「…まだダメ。」  
「んぁ…あっ!」  
 
ルカの体を起こし、カイトの膝上に座らせる。対面座位で下からガンガンと攻め立てて、ルカの余裕を奪い取る。  
 
 
「もっと…ルカと楽しみたいんだ…っ」  
「ふあっ、くっ…ふう…っ!あんっ…激し…すぎ…あぁんっ!」  
 
絶え間無い猛攻にルカは翻弄される。圧倒的な快楽に思考は奪われ、一心不乱にカイトを求め続けた。  
 
「あっ…あぁ…!はぁっ!カイトぉっ!」  
「くっ……ルカ…ルカっ…!」  
 
二人は縋り付くように抱き合い、やがてゾクリとした絶頂感が沸き上がるのを感じた。  
 
 
「あっ、ひぁっ…ん!イッ…ちゃっ…あぁッ!」  
「僕…もっ、出る…くっ!」  
「カイ、ト…っんあ!ふぁあああぁッ!!」  
「…ルカ…ッ!!」  
 
 
-ドク、ドクンッ!!  
 
 
二人の絶頂と同時にカイトの白濁液がルカの膣内の奥深くまで注がれる。暫くの間、お互いにハァハァと呼吸を整えていたが、やがて脱力したルカがカイトに倒れ込んできた。  
 
 
「お…っと…ルカ、大丈夫…?」  
「…んっ、…大丈夫…です…」  
 
ころん、と二人で寝転がり絶頂の余韻に浸る。やがてふと気がついたように、カイトは萎えたモノを引き抜こうとする。  
 
 
「あっ…待って…カイトさん…」  
「え…?」  
「…もう少しだけ…繋がっていたいです」  
「…もー、ホントに可愛すぎ…」  
 
ルカの細い体をぎゅうっと抱きしめて、そのままカイトは耳元で囁く。  
 
 
「ルカ…君はありのままでいればいいんだよ」  
「…えっ…?」  
「無理して甘えなくったっていい。僕はそんなことじゃ絶対にルカを嫌いになったりなんてしないよ」  
「……カイトさん…」  
「…でも僕としては、」  
「……?」  
「今日みたいに…思いきり甘えられるのも嬉しいんだけどね」  
「……クス。…バカ…」  
 
クスクスと微笑いながら、ルカもカイトを抱きしめ返す。嬉しそうに微笑みながら、二人はそっと唇を重ねた。  
 
 
 
FIN  
 

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