「男の料理の時間です。私が今日の料理を担当する神威がくぽです。どうぞよろしく。  
横にいるのが助手の巡音ルカさんです」  
「本日、突然助手をすることになった巡音です。不本意ですが頑張ります」  
「さて、今日の料理は蛸です。下処理が面倒で、すでに調理してあるものを購入する方も多いのではないでしょうか。  
今日は皆さんが面倒だと思っている下処理のあたりからじっくりお教えしようかと思っております」  
 と、ここで巡音ルカが神威がくぽを肘でつついた。  
「今日は蛸なんですか?聞いてませんが」  
「はい、今日は蛸ですよ」  
「私、蛸はちょっと…」  
「ちょっと?」  
「…苦手なんです。なんかこう…えも言われぬ可愛さがあって。他人とは思えないというか…。  
とにかく私には調理なんて無理なので、今日の助手はやめさせていただきます」  
「もちろん、他人ではないでしょう。だから本日はルカ殿に来ていただいたのだ」  
「は?」  
 意味がわからずとまどっているルカをそっちのけにして、がくぽはテレビカメラに向き直った。  
そう、いい忘れましたが、ここはテレビ局です。がくぽたちは料理番組の収録をしているというわけですが、  
なぜだか人間のクルーはひとりもおらず、カメラも照明もすべてオートで撮っているっていうような状況。  
詳しくは聞くな。  
「さあ、始めよう」  
「ちょっと…がくぽさん」  
「まず最初に、蛸を捕獲します」  
「捕獲?」  
 
いつの間にかルカはがくぽの腕の中にがっちり捕えられていた。  
「はい捕獲終了」  
「え?」  
「次は、食べるのに邪魔なものをすべて取り去ります」  
「何言って…」  
 ルカが混乱している間に、がくぽは手際よく彼女の衣服を取り去った。神業であった。  
「なっ、な…何をするんですかっ」  
「ですから、蛸の調理です」  
 必死で胸元やら何やら手で隠そうと身をよじっているルカに、がくぽはにっこりほほ笑んだ。  
「私は蛸じゃ…あっ!」  
 調理台の横に、バスタブほどの大きさの洗い場があって、ルカは湯を張られたそこにどぼんと落とされた。  
「次の手順に進みます。食材を、手を使ってやさしく洗ってあげましょう」  
 着物の腕をたくしあげたがくぽが、湯の中で体を縮めているルカに体を近づけた。  
 ゆっくりとしたその動作は、まるで獲物に近付く肉食獣のようで、ルカはますます体を固くした。  
 
「ルカ殿、固くならずに」  
「な…っ何言って…」  
「心配せずとも、おいしく食べて差し上げる」  
「んうっ…」  
 突然唇を奪われ、驚いた隙に、ルカの体はがくぽに捕えられた。  
 そのまま湯の中で隅々まで体を洗われる。  
 ルカががくぽから逃れようと、両手をつっぱねた。唇が離れる。  
「い…いやですっ、こんな…」  
「すぐによくなる」  
 ルカの体は素晴らしかった。ことさら目を引くのは、やはりその乳房であった。  
 湯の中で誘うように、たゆん、たゆんと揺れ動くそこも、がくぽは大事そうにゆっくりもみしだいた。  
 立ち上がった乳首は口に入れ、舌で丁寧に舐めてほぐす。  
「ああっ、イヤあ…」  
 ルカの両手に力が入らなくなってきた。今では軽くがくぽの着物をつかむ程度だ。  
「ああ、ここばかり洗うのに夢中になりすぎてはいけないな」  
 がくぽが熱っぽい声でルカの耳にささやいた。  
「ヒダまで指を入れて、よく洗ってください。ぬめりを取るように」  
「ひあぁっ」  
 がくぽの長い指が湯の中に入り、ルカの性器をなでまわした。ヒダを丁寧になぞる。  
「あ…ん…」  
 しばらく執拗に周りをなでた後、がくぽはおもむろに花弁の中心に指を添え、ゆっくりと突き入れた。  
「イ…ヤ、だめえ…」  
「ああ…ぬめりがこんなに」  
 がくぽは満足げに笑い。  
「いかんな。ぬめりは取らないと」  
 言うと、指をゆっくり抜き差し始めた。  
「いやぁ、いやっ、だめ…で…すっ、ああ、あ」  
「どんどんぬめりが出てきた。困ったものだ」  
 全然困った様子もなくそう言うと、がくぽはルカの体を湯の中から抱き上げ、  
横に添えてあったバスタオルで拭き、そのままバスタオルの上に横たえた。  
 
「蛸は茹でるのもいいが、生もいい。今回は生でイクことにする」  
 ルカの全身はすでにピンク色に染まっていた。  
 荒い息を繰り返すたわわな胸は、相変わらずがくぽを誘うように揺れている。  
「まるかじりというわけにもいかない。刺身にせねば」  
 すでにカメラを向いて敬語を使うことも忘れたがくぽが、傍らの刀を手に取った。  
 「美振」である。  
 美しい形状のそれは、がくぽがいまだ着物の下に隠している興奮をあらわすかのように、普段より輝きを増していた。  
 美振を見たルカが、その眼におびえの色を浮かべた。  
 がくぽが笑みを深くした。  
「…が、女性を切る趣味はない」  
 もともと美振は人を切る刀ではない。刀身に触れても、人を傷つけることはなかった。  
 それをがくぽは逆手に握った。  
 ルカの両足を大きく広げさせ、ルカの下の花弁に美振の柄をゆっくり挿入する。  
「ああ…あ…!!」  
 美振が、ほろん、と美しい音で鳴った。がくぽは喉の奥でくくっと笑った。  
「美振も悦んでいる」  
 がくぽの片手はルカの両足を支え、もう片方の手は美振を抜き差ししていた。  
「あんっ…ヤぁ…っ!あっ…あぁ…っ!」  
 ルカは耐え切れず啼いた。その啼き声がますますがくぽを煽るようだった。  
 美振とがくぽは連動しているらしく、美振は最初よりさらに大きさを増していた。がくぽの着物の下でも、これと同じようなモノが固く大きく張り詰めていると考えると、どうにかなりそうで、ルカはさらに蕩けそうな声をあげた。  
 
「忘れていたが、このようにせっかく調理したのだから、蛸を味わわないといけないだろうな」  
 もう、何を言われているのか分からないルカは、うるんだ瞳でがくぽを見ただけだった。  
 がくぽはさらに大きくルカの足を広げさせ、片方の手で美振を抜き差ししながら、  
ルカのヒダを掻きわけて、その奥で震えているクリトリスを口に含んだ。ルカの体がびくんと跳ねあがる。性器がぎゅっと縮まって、美振が苦しそうに、りいん、と鳴った。  
「ひ…っあ、イヤあ…No…っ」  
「こりこりしているな。やっぱり生のほうがイイ」  
「アァ…!あ…ああ」  
「こちらも生の方がイイか」  
 がくぽは美振をルカの膣内から引きぬいた。ぐちゅぐちゅになったルカの花弁は、ピンク色に染まって震えている。  
 がくぽが着物の前をはだけて、美振よりもずっと大きく、固く立ち上がった陰茎をルカのそこに突き立てた。  
 濡れそぼったその部分は、少しの抵抗の後、ずぶりとがくぽをのみ込んだ。  
 
「ァ…っ」  
ルカの肉が絡みつくようにがくぽを誘う。  
「少しいじめようかと思っていたが…」  
 がくぽがルカのわななく唇にキスした。  
「どうやらそんな余裕は拙者にもないようだ」  
「あ…!」  
 ゆっくりから段々激しく腰を打ち付け、がくぽはどんどんルカの体内を侵食し、貪った。  
 ルカの若い肉ががくぽを捕え、うごめき、その激しい快楽でがくぽの陰茎がますます固く大きく張り詰めてゆく。  
「あっ、ああぁっ、いやっ…がくぽ、さん…!」  
 一方のルカはといえば、快楽に翻弄されてそれが精いっぱいという風に、両手で必死にがくぽの着物をつかんでいる。  
 濡れた肉と肉がぶつかり合う恥ずかしい音、甘えるような自分の声、  
耳元で荒く息をつくがくぽが漏らすうめき声、すべてがルカの理性を奪い取っていく。  
「あっ、あっ、あ!…っだめ…気持ち、いい、の…いっちゃ…う…!」  
「ルカ…、ルカ…!」  
 どくんどくんとがくぽの精がルカに流れ込んだ。  
   
 …実はカメラなんて全然まわっていなくて、料理番組自体が嘘だったと、  
後になって打ち明けたがくぽがルカにお仕置きされたというのは、また別の話。  
 
 

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