「ネル、いこー?」  
 
就寝前の儀式、もとい一仕事。  
「マスター、はーい」  
やれやれ、とため息をつく俺の事などお構い無しにミクはシャツをめくりあげ  
細身を俺に晒す。  
決して大きいとは言えない、しかし年相応こんなものではないのかという  
乳房を手のひらで包み、優しく揉みしだく。  
「あふっ・・・あぁん・・・」  
くすぐったそうに身をよじるミクだが、喘ぐ声はやけに色っぽい。  
「はい、終わり」  
「えー!?もっとやってよー!」  
「はいはい。あんまり一気にやるとよくないからね」  
小さいが、柔らかく暖かいおっぱいにさよならするのは俺も名残惜しい。  
 
ぶーぶー膨れるミクを押しのけて次にやってくるのはリンだ。  
「マスター!ミク姉よりしっかりやって!」  
勢いよくシャツをめくる。露になるおっぱい。  
・・・おっぱいはどこだ。と一瞬探してしまうくらいおっぱいが無い。  
まだ子供なんだから多分こんなもんだと思うのだが  
本人にとってはそうではないらしい。ミクのそれにやたら敵対心を燃やす。  
「じゃあ、いくよ」  
胸部に手の平を当て、そのまま背中へ指を這わせる。  
身体がまだまだ小さいのでどうしても乳房を揉んでいるというよりも  
わき腹をくすぐっているようになってしまう。  
「ふくっ・・・くくくく・・・」  
しっかりやれと言った手前なのか、必死で耐えているリンが可愛い。  
そんなリンには残念だが現状こんなことしても乳房の発育には影響がない気がする。  
「はい、おしまい」  
「はぁー・・・これでミク姉よりきっと大っきくなるね!」  
シャツを着なおしベッドに飛び込むリンは将来の事よりも  
くすぐりから解放されたことの方が嬉しそうだ。  
 
「さ、ネルの番だよ」  
ラスト。これが終わったら俺も寝よう。  
 
「私はや、やらない」  
おや、と顔を上げるとネルは胸元を押さえて顔を真っ赤にしている。  
「ネルー、それじゃおっぱい大きくならないよー?」  
「何恥ずかしがってんのー?ふふっ!」  
ミクとリンがベッドの上をゴロゴロしながら茶化すのでネルはさらに顔を赤くする。  
「嫌なら、いいよ。女の子だもんな」  
「マスター!ミクも女の子だよー!」  
「リンもー!」  
外野がやかましい。  
「そ、そうじゃ、なくっ・・・」  
ネルの方を向きなおすと感極まったのかネルは泣き出してしまった。  
「マスターが泣かせたー!」  
「泣かせたー!女たらし!」  
「ネル、どうした?」  
外野はスルーしてネルの隣に座る。  
とりあえず頭を撫でてみたりいろいろするがネルは泣き止まない。  
「ミクと、リンの前ではイヤか?」  
2人に聞こえないようにそっと囁くと、ネルは涙を拭いながら小さく頷いた。  
「いいよ。今日はもうお休み。明日、ネルがいいようにしてやるから」  
「うんっ」  
 
3人を寝かしつけた後、明日の為にハンドグリップを延々握っている俺であった。  
 
おしまい  
 

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