妹分達がギャーギャー喚くのを尻目に、あたしは左手薬指にあるカイトとの証を優越感に浸りながら眺めていた。  
 
 
 
先日、カイトがあたしの待遇に痺れを切らし、とうとうマスターに直訴した。するとマスターは  
「そんなに使ってなかったか、そりゃあ悪かったな。今度歌わせるから。」  
と謝ってきた。ちょっと半年以上も気づかなかったのマスター?あたしってそんなに影薄い?少し落ち込んだけど  
とにかくありがとうカイト。やっとこれで歌える…そう思っていたのに…  
今、カイトが超忙しい。急にマスターが新曲を思いついたのだ。しかもボーカルはあたしでなくカイトで。  
マスター曰く「この歌詞は男が歌った方が情感出るな…がくぽよりKAITOでいこう。」って。  
何て運がないんだろうあたし…やっぱり影薄いの?イメージカラーだって赤で目立っているはずなのに…  
マスターはこの連休を使って新曲作成に熱中。更に2日と6日に有休を取ったのでGW休みなしのぶっ続けで  
やるという。こんなに忙しいとカイトもあたしに構う時間もない。つか、もう一週間も経っている。  
そういう訳であたしは歌う機会とカイトを取り上げられて欲求不満。寂しいから酒を飲む。でも一人酒は  
尚更寂しい。大人組で飲もうかと思ったけど、ルカはがくぽさんとなんか仲良いから邪魔しちゃあ悪いよね。  
子供はダメ。お酒は20歳から。  
そう思っているうちにお酒が底をついた。冷蔵庫を見たが予備もない。尚更虚しい…仕方ない、お酒買ってこよ。  
あたしは愛用のショルダーバッグを下げ、お酒を買いに行く為インターネットエクスプローラへ向かった。  
[お酒]で検索しているうちに「たまには外で飲むのもいいか」と[店 バー クラブ]で検索を絞って色々見ると、  
とあるホストクラブのサイトに目が止まった。ホストクラブか、なんか面白そう。一回くらいいいよね?  
そんな好奇心に負けて、あたしは未知の世界、ホストクラブへダイブした。  
 
モノトーン系で統一されたシックな外観の店先にはホストの写真が列んでいる。ちょっと写真を見ていると、  
店内から白いスーツを身に纏ったチャラそうな茶髪の男がやってきた。  
「いらっしゃいませ、当店へようこそ。御指名ありますか?」  
「あ、えーと初めてなんだけど…」  
 
あたしが戸惑っていると、茶髪の男(以下茶ラ男)は急にあたしの手を取り  
「かしこまりました。では御案内いたします。」  
「え?ええ…」  
ホストってこんなに馴れ馴れしいの?ちょっと嫌悪感を感じつつ、茶ラ男に店内へと案内された。  
「御新規様、御案内いたしますっ!」  
「「「「いらっしゃいませぇーっ!」」」」  
どこからか威勢のいい声があたしを迎えた。  
店内は赤を基調とした壁、黒い大理石調の床、ギリシャ調の柱、所々に豪華なソファーがあり、店内奥には  
バーカウンター、中央に置いてある白いグランドピアノの上には派手なシャンデリアが部屋を照らしている。  
お世辞にも素敵とは言えない。どちらかと言うと派手過ぎてケバい。ま、経験という勉強の一環も兼ねて飲みますか。  
あたしは空いている席に座ると先程の茶ラ男がやってきて、足元にひざまずいた。  
「改めまして、ようこそお客様。本日はご来店ありがとうございます。こちらが当店のお飲み物となって  
おります。いかがなさいますか?」  
お酒のメニューを見る…うゎ高級酒ばかり。一杯だけ頼んでチビチビ飲んで、さっさと撤退しよ。  
「んーと、こちらのお酒お願いします。」  
あたしは恐々とメニューを指差すと茶ラ男は  
「かしこまりました、只今お持ちいたします。」  
と席を離れ、しばらくすると酒の入ったグラスを持ってきて、あたしの目の前に置いた。  
「お待たせいたしました。どうぞお召し上がりくださいませ。」  
高級な酒を恐々と口に運ぶ…あ、このお酒美味しい。流石値段が高い分だけあるわ。ちょっと奮発して  
ボトル貰おうかな。  
「すみませーん、こちらのお酒、ボトルでお願いしまーす。」  
「ありがとうございますお客様。只今お持ちいたします。ボトル入りますッ!」  
あたしはカイトがレコでいない寂しさと歌わせてくれないストレス、更に美味しい高級酒のせいもあって、  
ホストとろくに話もせずに飲みまくっていた…これが後にとんでもない事になるなんて、思ってもみなかった。  
 
…何本飲んだか。さて、そろそろ帰ろうかな。あたしは茶ラ男に声をかけた。  
「すみませぇん、お勘定お願いしまぁす…」  
すると茶ラ男が傍にひざまづく。  
「ありがとうございますお客様。只今伝票をお持ちしますので、しばらくお待ちくださいませ。」  
 
茶ラ男が伝票を持ってくる間、あたしはグラスに残った酒を煽る様に飲む。  
お酒は美味しかったけど、ホストクラブってあたしの想像より面白くなかった。店内の女性客に目をやる…  
偽りの男に金を払ってキャッキャ騒いで何が楽しいのか、あたしは理解出来ない。虚しいというか  
「カイトなら気楽に話せるのに」という気持ちが強くなっていく。  
ま、いい勉強になりました。ごちそうさま。  
「お待たせいたしましたお客様。こちらがお会計となります。」  
先程の茶ラ男があたしの足元にひざまずき、伝票を両手で差し出す。あたしはそれを受け取って伝票に  
目をやると一瞬にしてメガピクs…否、目が点になり、背中に冷や汗が流れた。  
…ちょ、何これ。あたしこんなに飲んだっけ?どう見てもゼロの数が6コもある…正直手持ちはカードを  
含め表示されている金額の半額しかない。どうしよう…仕方ない、恥ずかしいけど誰かに連絡してお金を借りよう。  
まず、カイトは呼べない。仕事中だし、ホストクラブに行った事がバレたら絶対絶交される。カイトだけには  
隠し通さないと。年少組も論外。バレたら年長者の面目がなくなる。と言うか入店出来ない。  
そうなるとルカとがくぽさんに連絡を…いや、がくぽさんは止めておこう。前に一緒に酒を飲んだ時、  
襲われそうになったし、弱み握られて揺すられたら怖い([悪酔いと過保護]参照)。  
ルカだけだと金額足りないかも…でもルカしかいない。  
とにかく連絡して何とか支払って早く帰らないと。あたしはバッグから携帯を取りd…携帯が、ない。  
「うそっ…」  
そうだ、最初はお酒を買うはずだったから財布しか入れてこなかったんだ。ああ、今日はなんてツイて  
ないんだろう。皆の電話番号やメールアドレスなんて覚えている訳がなない。  
「いかがなさいましたでしょうかお客様。」  
あたしがワタワタしていると茶ラ男が心配そうに伺ってきた。  
「あ、あの…待って。携帯を忘れて…」  
自分でも怪しいくらい挙動っていると茶ラ男の声が変わった。  
「お客様…もしかして持ち金が足りない、とか。」  
「う…」  
図星を突かれてしまい、あたしは言葉を失う。あたしの図星を見抜いた茶ラ男はあたしの横に静かに座り、  
左肩に腕を回して耳元に囁いてきた。  
「お客様、それでは困ります。」  
「うぅ…」  
 
もはやあたしは猫に追い詰められた鼠。こんな事になるならホストクラブなんて行くんじゃなかった。  
カイト助けて…後悔と恐怖で身体が震える。  
「幸い、お客様は美しい…」  
茶ラ男の口元が歪み、身体を密接してくる。その体温に嫌悪感を感じた。  
「身体でお支払いいただいても構いませんが…」  
「やだ…やめて…」  
肩に回った茶ラ男の手が衿元へ入っていく…嫌だ、カイト以外の男に触られたくない。あたしは身をよじって  
茶ラ男の手から逃れようとした。  
「騒ぐと周りのお客様が気づきますよ?」  
「くぅ…」  
茶ラ男が静かにあたしの羞恥心を煽ってゆく。あまりの恐さに目をつむった。  
その時、ふぁっと空気が動いて床に叩きつける音がした。  
「ぐぁ…っ」  
「何をしている。」  
あたしから離れ、うめき声をあげる茶ラ男。そして聞き慣れた声。まさか…あたしは恐々と目を開けると  
そこには怒りオーラを纏ったカイトが逆手を取って茶ラ男を捩伏せていた。  
たぶんカイトは今日の仕事が終わってパソコンへ戻ると、あたしがいないのに気付いて開いているインターネット  
エクスプローラを見つけて追い掛けて来たのだろう。  
助かった…だけどカイトにバレてしまった。あたしは猫に追い詰められた鼠から、今度は悪戯がバレて  
叱られるのを恐々と待つ子供になった。  
そんなあたしに目もくれず、カイトは茶ラ男に話しかける。  
「これだから人間は…警察へ突き出されたくなければおとなしくしろ。貴方も騒ぎは立てたくないだろう?」  
あたしはカイトの発した言葉に耳を疑った。「これだから人間は」その声は今まで聞いたカイトの声の中で  
一番冷たい声だった。もしかして辛かった頃を思い出したのだろうか。そしてその表情は見た人が凍る様な  
表情だった。ただ、怒りの矛先は茶ラ男なのかあたしなのかわからない。  
「わ、わかった…手、離してくれ…」  
茶ラ男の情けない声にカイトは手を離す。抑えられた手首の痛みを取る様に手を振る茶ラ男。本人も騒ぎを  
立てたくないのだろう、盾突く様子がなかった。  
「着てろ。」  
カイトの声と共にコートがあたしにかけられた。ここは素直に着る。  
その間、カイトが伝票を見て呆れ顔で財布からカードを取り出すと茶ラ男を顎でさした。  
「彼女の代金は俺が払おう。会計。」  
 
え?カイトってそんなに貯金あるの?と思うより、あまりにも事務的過ぎるカイトの態度に驚愕する。  
だってゼロが6コもある金額よ?そんな金額を作っちゃったのはあたしだけど…そんな事を考えていると  
カイトがあたしの手を引っ張った。  
「帰ろうメイコ。」  
「え?ぅ、うん…」  
カイトのお陰であたしは何とかホストクラブを出る事が出来たけど、気まずさと恐さで胸がいっぱいだった。  
 
「か…カイト…」  
「…」  
手を繋いだままパソコンへ帰宅する。カイトはさっきから黙ったままだ。  
寂しくて好奇心に負けてホストクラブに行き、高級なお酒をがぶ飲みして料金立て替え…そんなあたしを  
カイトはどう思っているのだろう。絶対呆れてる、どうしよう…そうしているうちにカイトの部屋の  
前に着くと、カイトはあたしを部屋へ連れ込みドアの鍵を閉め、いきなりあたしをすぐ横の壁に押し付けた。  
そして逃げない様に強く抱きしめて唇を重ねる。  
「んぅ…」  
普段より乱暴で貪る様な激しいキスにあたしは何も抵抗出来ない。舌を絡ませてくる度に酒の酔いも手伝って  
段々力が抜けていく。  
「はぁ…っん」  
カイトが唇を離すと、互いの唇を銀色の糸が繋ぐ。カイトは邪な笑みを浮かべ、スカートの中に大きな  
両手を入れて弄ぶ様にあたしの尻を鷲掴みしてきた。  
「ひゃっ、カイっふあぁ…」  
「俺がいるのにホストクラブへ行くなんてさ…メイコは悪い子だね。」  
カイトの声が…あたしを攻め立てる言葉が身体をゾクゾクさせる。そんなあたしをマジマジと見ながら  
カイトは悪戯っ子みたいに[にぃ]っと口角をあげた。  
「あんな所へ行けない様に、たっぷりお仕置きしないとね。」  
「ふぇ?痛っ、痛いってばぁ…あんっ」  
言うが早いかカイトは首筋や肩を甘噛みしながらコートを脱がしてゆく。  
「んぅ…、ヤダッ…痛っ、あぁ…」  
「こんな所で声出したら外に筒抜けだよ?」  
コートだけじゃあなかった。ベストもスカートも下着も器用に脱がされる。玄関で裸になるなんて…  
それだけで身体が反応して乳首がキュッと立ち、秘処が濡れていくのがわかる。  
そんなあたしをカイトは姫抱っこして部屋に入り、そのままあたしをベッドに押し倒すとあたしの耳元に  
意地悪な低音で囁いた。  
「余所の男が近づかない身体にしないとね、メイコ。」  
 
蕩ける様な低音ボイスと妖艶な笑み、腕を掴む力にあたしは成す術もなかった。  
 
「あっ…ああんっ!らめぇ、はあぁんっ!」  
「ほら…メイコのおまんこの毛、剃ったから丸見えだよ。」  
そう、まず風呂場で陰毛を剃られてパイパン状態にされて再びベッドへ戻り、味わう様に時間をかけて  
舌で愛撫された。  
「説得力ないなぁ。腰をガクガクさせて鯉みたいにパクパクさせちゃって、淫水が溢れ出てるよ。」  
「らめぇ、あぁんっ!」  
カイトはあたしの両手を後ろ手に縛り、抵抗出来ない状態にして秘処を剃毛、じっくりと淫水を舐め取る。  
「駄目、おかしくなっちゃ…あぁっ」  
「これでもお仕置きは足りないくらいだよ、メイコ。」  
そう言いながらカイトは首筋に噛み付いた。  
「痛っ…ちょっと、痕になるじゃないっ、んぅっ…」  
「これでメイコが[余所の男(俺)の所有物(もの)]だってわかりやすいだろ?もっと痕をつけないとな。」  
首筋だけじゃない、デコルテ、胸、腕、腹、太股とユニフォームじゃあ隠れない箇所に痕をつけていく。  
これじゃあ恥ずかしくて上着を羽織らないと外出出来ない。  
「もっ、もう許してぇ…はぁんっ、あっ、あぁ…」  
「さて、そろそろ仕上げしないとな。」  
そう言ってカイトは下着ごとズボンを脱ぎ、凶々しい自身をあたしの秘口へ突き刺した。  
「んああっ!」  
熱くて固いカイトの凶器に、あたしはか弱い牝へと化していく…声だけではなく、身体の相性までバッチリに  
作った開発者達が憎たらしい…もうあたしはカイトに逆らえない身体になっていく…いや…もう、なっている。  
「ほらほら、メイコのおまんこの中を引っ掻き回してるの、わかるだろ?」  
「はぅんっ、ひあ…ふあぁっ!」  
もはや返事すら出来ないくらい気持ちイイ。あたしはカイトだけの淫らな楽器。膣内を突き上げられる度に  
淫らな声で鳴きあげた。  
「あーあ、こんなに腰振ってグイグイ締め付けちゃって…」  
「あっ!はぁんっ、あはぁっ…ひぃんっ!」  
駄目ぇ…カイトのおちんぽ超ヤバいよぉ…いっぱい、いっぱいしてぇ…  
「そんなに…寂しかったか?」  
カイトの言葉にあたしは何度も頷いた。  
「俺も寂しかったら、たっぷりお仕置きしてやるからな。」  
 
そう言いながらカイトはあたしの腕の戒めを解き、強く抱いて座位に移した。  
あぁ、カイトも寂しかったんだ…たった一週間だったのに、こんなに待ち遠しく苦しいものだなんて…それ程  
あたしもカイトも互いを依存、好きあっているんだ。そしてカイトに総てを独占されて悦んでいるあたしがいる。  
「カイトぉ、嬉しいよぉ…もっと、奥に激しくぅ…」  
あたしの身体がカイトのおちんぽで嬉しがっている。腰が、勝手に動いちゃうよぉ…  
「おぉ…メイコのおまんこがさ、俺のに吸い付いてきて気持ちイイよ。」  
嬉しい…カイトも気持ちイイんだ。いつの間にかカイトは横になり、騎乗位体制になった。  
腰を上下に動かす度に淫らな音が溢れてゆく。  
「あぁんっ、腰が止まんなひよぉっ!あはっ、気持ちイイのぉっ!」  
「あー、メイコに犯されてるみたいだ。そんなトロ顔してさ、ここもトロトロだ。」  
カイトはそう言いながらあたしの胸を鷲掴みする。その痛みすらも気持ちイイ…あたし、おかしくなってる…  
「ああっもっとぉ、カイトの固いおちんぽ大好きぃ…」  
「俺も…メイコの寂しがりや淫乱おまんこ大好きだよ。」  
カイトはあたしの両足を持ち上げて正常位に移し、あたしの中を引っ掻き回した。  
「あうぅ…うぁっ、はあぁんっあっああっ…」  
「あぁぁ…マジ気持ちイイ…」  
段々カイトのおちんぽが固くなっていく…あぁソコ、気持ちよすぎるよぉ…  
「はあぁん、ソコっ気持ちイイのぉっ!イクっ、イッちゃ…あぁーっ!」  
「うっ…おぉっ!」  
同時に絶頂を迎えた。カイトは痙攣するあたしの中に白くて熱い欲望をほとばしらせた。  
「ぁ…熱い…」  
カイトの射精の脈が伝わっている。凄い、まだ脈打ってる…  
「はぁ…はぁ…」  
絶頂の余韻を味わいながらカイトはあたしを強く抱きしめ、熱い吐息と共に囁く。  
「…メイコをここまで満たせるのは俺だけだろ?…もう二度とあんな所行くなよ?」  
「はぁぃ…」  
カイトが自身を引き抜くと、あたしの秘口から白い欲望がドロリと溢れた。あぁ…この感覚凄く卑猥でゾクゾクするぅ…  
「まだまだお仕置き続けるけど、これね。」  
そう言ってカイトはあたしの左手薬指に青い宝石が入った指輪をはめた。え?これって…  
「ペアリング。男避けには一番効くだろ?」  
 
カイトが自分の左手を出す。そして薬指には同じデザインの赤い宝石が入った指輪。  
それを見て胸の奥がキュウとなった。嬉しいのか恥ずかしいのか、言葉が出ないくらいわからない。  
そう戸惑っていると  
「はい、お仕置き2回戦目開始!」  
「え?」  
気づいた時には、あたしはカイトに押し倒されていた。  
 
 
 
…翌日、カイトの部屋から帰ってきたあたしはヘトヘトだった。合計4回中出し、顔射されたりとカイトの  
匂いがたっぷり染み付いている状態。今も秘口からカイトのが溢れて下着を汚してしまう。そして身体中には  
昨夜の情事の痕…更にカイトは「シャワーを軽く浴びるくらいにしとけよ。俺の匂いが落ちちゃうからね。」  
なんて…そんな昨晩の激しい情事を思い出し恍惚としていると  
「おねーちゃーんっ!オハヨーッ!」  
…ヤバい、妹達がきた。あたしは近くにあったパーカーを羽織り平静を装う。  
「おはよう、どうしt(ry」  
「「「ああーっ!!」」」  
目敏い妹達…早速昨夜の痕が見つかったか…あたしが観念してると  
「お姉ちゃん、その指輪っ!!」  
…サンクス、カイト。妹達はあたしの身体より指輪に目を奪われてた。  
「勿論、カイトとのペアリングよ?似合うでしょ?」  
あたしが得意げに言うと妹達はギャーギャー騒ぎ出した。それを尻目に、あたしは左手薬指にあるカイトとの  
証を優越感に浸りながら眺めていた。  
 
 

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