「初めまして、マスター」  
ルカの動きに合わせてふわりと紫色の髪が揺れる。  
「ああ、これからよろしくな」  
実際にこうやって面と向かって見ると、思わず胸が跳ねるほど綺麗だ。  
スラリと長い手足としっかり伸びた背筋はモデルのようだ。  
ハスキーな声にきつい感じは無く、凛としていて聞いていて心地が良い。  
「マ・ス・ター………」  
突然袖を引っ張られて上半身がガクッと傾く。  
「うわッ!? なんだよ、ミク………?」  
顔を横に向けると不貞腐れたように頬を膨らますミクが居た。  
大きな二つのおさげもどことなくワナワナと震えている気がする。  
「この人『巡音 ルカ』ですよね?」  
「そうだよ。先週注文してようやく届いたんだ」  
「聞いてませんよ」  
ミクは袖を掴む手の力を強くする。  
どことなく声に怒気がこもっている。  
「言ってなかったっけ?」  
「全く!」  
「何か問題が発生しましたか、マスター?」  
コソコソと話す俺たちを訝しげに見つめる。  
「何でもない、何でもない。ちょっと居間でゆっくりしててくれ」  
「了解しました、マスター」  
頭を深く下げると、ルカは居間の方に向かった。  
「どういうことですか、マスター!!」  
まだ納得がいかないとばかりにミクが肩を震わす。  
「何も話してなくて悪かったって………でも、良いじゃないか。これでデュエットとか出来るぞ」  
「良くありません!」  
「何でだよ、仲間が出来て嬉しくないのか?」  
ミクは決まりが悪そうに口を尖らせる。  
「嬉しいですけど、そうじゃなくて………」  
「そうじゃなくて?」  
「ミクのマスターはマスターで………」  
当たり前じゃないか。  
だが、ミクはさらに恥ずかしげに両手を合わせてモジモジとする。  
「マスターのVOCALOIDはミクだけが良いな〜…なんて」  
「え?」  
よく聞き取れないほど小さな声だったので、思わず聞き返すと  
「ッ!? 何でもないです!!」  
「うぐぅ!!?」  
ミクのアッパーが見事に顎に決まり、俺は後ろに倒れこんだ。  
「きゃぁぁ!!? マスター大丈夫ですか!?」  
慌ててミクが駆けつけてくる。  
「マスター!? マスター!? 死んじゃ駄目ですッ!!」  
ミクは俺の右手を取って両手で包みこむ。  
「ああ………死んだりしないさ。ただ………」  
「マスター!?」  
―――舌噛まなくて、良かっ…た………  
「マスタ――――!!?」  
ミクの叫び声が上がると共に俺の意識は暗闇に沈んだ。  
 
「何かあったんですか?」  
「ルカぁ! どうしよう、マスターが気を失っちゃったの!」  
「まずはベッドに運んだ方が良いと思います」  
「そ、そうだよね。ごめん、ルカ運ぶの手伝って」  
「了解です」  
「ありがとう。マスターのお部屋はあっちだから」  
「あちらですね、わかりました」  
「うぅ………それにしてもマスター重い」  
「マスターの身長での平均体重は60.9sです。マスターはそれより少し重いぐらいだと思います。  
ただBMI数値や体脂肪率からしてマスターはやせと判断します」  
「えっと………ルカってそんな機能もあるの」  
「最近は生活習慣もサポートするVOCALOIDが好まれる傾向ですから」  
「そうなんだ………(ますますミクの立場が危ういかも………)」  
 
 
「よいしょっと。………ようやく運べた」  
「お疲れ様です。これよりマスターの看病を始めます」  
「えっ!? 看病ならミクがするから、ルカは居間で待ってて」  
「しかし、新参者は誰よりも働くのが世の常識です」  
「新参者とか世の常識とか気にしなくていいの! マスターの看病はミクがするから」  
「そうですか。しかし、やはり何もしないのは気が引けます」  
「本当に気にしなくていいよ。自由にしてて良いから」  
「わかりました。それでは好きに働かせて頂きます」  
「うん………って何してるの!?」  
「自由に働かせて頂いてますが?」  
「え!? いや、だって………な、なんでマスターのズボンのチャック下そうとしてるの!?」  
「マスターは日常のストレスや我慢で『欲求不満』状態であると判断しました」  
「つ、つまり………性欲処理をするってこと?」  
「そうです、欲求を溜めるのは体に良くないのでそのサポートをしようかと思っています」  
「………だ、ダメダメ!! それだったらミクがするから!!」  
「でも、ミクさんは看病をすると………」  
「そ、それはなしなし! 取り消し―――――――!!」  
 
ピチャピチャ………  
なんだ、水音がする。洗面台の蛇口しっかり閉めてなかったのか?  
早く閉めなきゃ。水道代も馬鹿にならないからな。  
僅かに霞む視界を擦って目を開ける。  
目に飛び込んできたのは見覚えのある天井。  
俺の部屋か? なんでここに居るんだろう。  
思い出したように顎が痛む。  
そうか、ミクに殴られて気絶したのか。  
暴力は良くない。あとでしっかり怒らないとな。  
ところで………  
「なんか下がスースーするのは気のせいか?」  
視線を下にずらすと  
「な、なにやってんだ!!!?」  
そこにはミクとルカが居た。  
何故か俺の陰茎に顔を寄せて合って、しかも舐めている。  
「ん………レロ、マスターの………おっきい………」  
「はむ………ん、ちゅ………データ以上です………」  
ミクが亀頭部分をまるでミルクを飲む仔猫のように舐め、  
ルカはと言うと竿を舐め上げたり、軽く唇で挟んだりしていた。  
刺激されるたびにビクビクと俺の愚息がだらしなく反応する。  
「わぁ!! ちょっとストップ!!」  
俺は慌てて膝まで落ちていたズボンを上げて、二人から逃げるようにベッドの隅まで後ずさる。  
「ふぁ………マスター目覚めましたかぁ?」  
「………ばっちり過ぎるぐらいな。刺激的な目覚めをありがとうと一応言っておこう」  
熱に浮かされたようにミクの目がトロンと濡れている。  
その目は怪しく光り、まだ物足りないと言っているような気がした。  
「マスターまだ終わっていません」  
ルカの方はいたって冷静な表情をしているが、やはり目が怪しく光っている。  
「終わってないって何がだよ………?」  
二人の様子からしてこれから何をするつもりなのか予測は出来る。  
だが、あえて恍ける。  
そうすれば俺の予測を見事に………  
「性欲処理です」  
裏切ってくれなかった。  
「あの、性欲処理とかいう言い方じゃなくてもっとこうロマンチックにさ………」  
「では、SEXですか?」  
いや、その言い方もなんだかなって感じだが。  
「もう! ごちゃごちゃ言わない!」  
ミクが痺れを切らしたらしく突然覆い被さってくる。  
「ねぇ、マスター………もっとすごいこと、ミクしたいです」  
荒い呼吸でミクが俺を見下ろしてくる。  
ミク、恐ろしい子。  
俺は初めてお前に恐怖した!  
 
「ん…ちゅ、あむ………」  
ミクは俺の口を自分の唇で塞ぐと無理やり歯の間から舌を入れてくる。  
「ますたぁ…ちゅっ、くちゃ……すきぃ…ん」  
未だに頭がついていけない俺はされるがままにミクに翻弄される。  
舌を舐められ、絡め取られ、お互いの唾液が厭らしい水音を立てる。  
「はぁ、ん………熱いよぉ、ますたぁー」  
顔を離すとミクが自分の服を脱ぎ始める。  
長いネクタイを取り外し、前を開く。  
小ぶりで可愛らしい乳房が覗き、思わず生唾を飲み込む。  
「ますたぁ、ミク変になっちゃった………」  
そういってスカートの裾を持ち上げて、その中身を見せる。  
何も穿いてなかった。  
そこからはテカテカと光る液体のような物が見える。  
「ミク、VOCALOIDなのに………変なの出てる。マスターの事考えるといつもこうなっちゃうの」  
もう一度俺に顔を近づけて軽いバードキスをする。  
「マスターのせいだよ」  
言葉ではそう言いつつも目を細めて嬉しそうに微笑む。  
うぅ、可愛いじゃないか………。  
「…………」  
急にミクが黙り込んだ。  
俺の目をじっと覗き込み、思案気にしている。  
「ど、どうした?」  
「………マスター、この後何すればいいの?」  
「へ?」  
「えっと、確か『アイシアウ』んだよね。でも、どうやって『アイシアウ』の?」  
ミクの知識ではここまでが限界だったらしい。  
教えるべきかしないべきか決めかねていると、  
「ミクさん、こうするんですよ」  
「え? ひゃあぁ!?」  
さっきまで黙って様子を見ていたルカが突然ミクの腰を掴む。  
そして、ルカの手によってせっかく穿き直したズボンがまた下げられる。  
先ほどよりも自己主張が強くなった息子が顔を出し、苦しげに息をしている。  
「え、え? ルカ、何するの?」  
「マスターのペニスをミクさんの中に挿入するんです」  
「えぇ! 無理だよ、こんな大きいの入らないよ!」  
「大丈夫です」  
有無も言わさずルカはミクの腰を押さえつけた。  
「ん!?」  
俺の物がミクの入口に当たり、びくりとミクの体が跳ねる。  
ルカはそれを確認すると  
「あッ…! ん、やぁ………!」  
ゆっくりとミクの腰を落とさせていく。  
 
「ふ、あぁ………い、いたっ……ん、っ……」  
「大丈夫です、慣れれば気持ちいいそうです」  
顔を強張らすミクとは逆にルカは淡々とした表情でミクの腰を上下に動かしていく。  
「ん……はぁ、あ、ん…はぁ……」  
徐々に切なげだった声が甘いものへと変わっていく。  
「気持ちよくなりましたか、ミクさん?」  
ミクの首筋に口付けをしてルカは尋ねる。  
ミクの腰を掴む手はより強くなり、上下運動がされに激しいものになった。  
「ん、はぁ、き、きもち…ん、あ、いい………」  
「良かったです。マスターはどうですか?」  
「はぁ、はぁ……ぐっ…っ…」  
「もう限界そうですね。では、そろそろ終わりにしましょう」  
そう言うとルカは俺の睾丸を揉み始める。  
「うぁっ!? る、ルカ!」  
「マスターも早くイってください。ミクさんが切なそうです」  
確かにさっきから射精を促すようにミクの膣内が締まってくる。  
腰からピリピリと何かが沸き起こってくる。  
ミクはルカの手から離れて俺の胸に手を置いて自ら腰を打ち付けていた。  
「はぁ、あん、ま、ますたぁ…だ、だしてぇ!」  
ぐちゅぐちゅと結合部から水音が溢れていた。  
「っ、くそ………出すぞ、出すからな!!!!」  
限界に達した俺はミクの腰を掴んで押さえつける。  
「あっ!?」  
俺は最終防衛ラインの理性を捨て去った。  
ドプッビュルビュルッ!  
「はぁぁぁマスタァぁぁっっっ!!!」  
ミクは体を震わせて、俺に倒れこんだ。  
射精は長く続き、ミクの中に精液を満たしていった。  
「はぁ、はぁ………」  
荒くなった呼吸を整えて俺はミクから自身を引き抜いた。  
同時に大量の精液がミクの中から零れた。  
精液を出し切った息子は疲れ切ったように頭をもたげていた。  
「ミクさん、気絶してしまいました」  
ルカが少し乱れた髪を手櫛で整えていた。  
「みたいだな………」  
俺はミクを横に寝かしつけた。  
「どうでしょうか、私はお役に立てましたか」  
「え、ああ………今度は歌の方でも頑張ってくれよ」  
「ええ、もちろんです」  
不意にルカが俺の耳元に口を寄せる。  
「今度は私の相手もしてくださいね」  
驚いてルカを見ると。ルカが悪戯っぽい笑みで微笑む。  
 
悔しいけどものすごく可愛かった。  
 

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