リーマンなカイトとOLなメイコ2 カイト編 
 
 
獲物は呆気なく僕の手に落ちた。  
周到に逃げ道を塞ぐ準備をしていたとはいえ、ちょっと拍子抜けな程だ。  
電車で僕が逮捕覚悟で痴漢をしても、彼女は喘ぐばかりで声を上げたりしなかった。  
僕の緊張はこの時点でほぼ消えて無くなった。ホテルに誘うと、満更でもない態度で彼女は付いてきた。自分に自信があるのか、単純に楽しみたかったのか。  
今日は週末。じっくり彼女を堪能するつもりで食料を買い込んで、ホテルへとしけ込む。  
二人で食べるには多すぎる食料に怪訝な顔をする彼女も、ベッドに押し倒せばどうでもよくなったのか形ばかりの抵抗を見せつつ、僕に身を任せた。  
彼女はメイコと名乗った。瞳は欲情で誘うように煌めき、寄せてきた唇をかわして僕は首筋に顔を埋める。  
さて、ここまでくれば殆ど成功なのだけど、念には念を入れないと。逃がす気なんて更々ないのだ。  
ブラウスを開けば真っ白でふくよかなおっぱいが姿を現す。乳輪も乳首も膨らみに比べ小さめで色も淡い。僕好みだった。益々気に入った。  
普通の愛撫でしばらくメイコさんを味わった後、拘束を提案した。  
当然のごとく拒否されたが、そこは社内で定評のある持ち前の対上司トークで、手を縛ることに取り付けられた。  
……メイコさんは、ちょっと流されやすいかもしれない。こちらには好都合だが。  
まだ最初だから、メイコさんに油断してもらうために身体に快楽を植えつける。乳首を舐め上げて吸い、脇腹に指を這わせ腹部にキスし性感を高めた。  
アソコをぐっしょり濡らしてメイコさんはあんあん鳴いてる。  
その悶える肢体に、僕も勃った。  
 
身体の相性も良いみたいだ。突っ込むと膣は吸い付き、具合がいい。  
何も知らず、僕の施す愛撫に夢中になっているメイコさん。  
でもね、これだけじゃないんだ。密かにベッドの脇に置いておいた鞄を引き上げる。  
これには神威に持たされた『道具』が入っていた。  
獲物を捕えるための、僕から逃げ出さないようにするための『道具』が。  
 
そして僕は、真意を行動に移した。  
 
先ずはメイコの身体を洗わなくては。  
そう思って脱力した彼女を抱き上げた。勿論手錠で拘束したままで。  
メイコの身体は汗と互いの体液で酷く汚れてしまっていた。ホテル着いて早々始めちゃったから、風呂は後回しだったのだ。拾った動物はちゃんと洗ってあげないとね。  
暴れる彼女をバスルームに運んで閉じ込めてから、僕も服を脱いだ。  
甘い折檻で訊きだした痴女の動機は笑わせてくれた。特に今日下着を付けず乗り込んできた理由が、あの路線を使う最後の日だったからという。  
あと少しで僕はメイコを逃がしてしまうところだった。危なかった。  
あんな混雑した人波の中で見失ったら、二度と会うことなどできない。僕はツイている。  
広いバスルームの中に足を踏み入れると、メイコは隅っこで身体を縮こませていた。  
彼女を目に留めながら浴槽に湯を溜めるため蛇口を捻って、傍に置いてあった入浴剤を投げ込むと、湯が溜まるに連れ泡がどんどん生まれてくる。  
いい匂いがするし、女の子が好きそうだなこういうの。  
彼女を捕まえ、座り込んだ脚の間に据えて胸の谷間にボディーソープを垂らした。  
「ひゃ! 離して!」  
「ほら、大人しくして。一人じゃ洗えないでしょ」  
「手錠を外しなさいよ!」  
「逃げるし、身に危険を感じるから却下」  
どうしたって逃げられるはずもないのに、メイコはきゃんきゃん吠える。腕を拘束されて、男の腕力に敵いっこない。  
「……大人しくして」  
声を低くしおっぱいを鷲掴みにした。指先に力をこめると、苦痛に身体が竦んで静かになる。  
「こんな……こんなの犯罪よ。わかってんの? 私が警察に駆け込んだら……」  
責める言葉は震えていて、僕を少しも傷つけることなんてできない。  
「そうだね。僕は君を犯して撮影までした犯罪者だけど、先に犯罪を犯したのはどっちかな?  
なんなら、その警察で君のしたことを話してもいいんだけど」  
耳元で穏やかに囁けば、メイコは唇を噛みしめ苦い顔で俯いた。  
僕は社会的立場を失うことになる心構えで事に及んだ。遊びで僕に痴漢行為をしてきたメイコとは、覚悟が違うのだ。  
なだらかな女の曲線を下るボディーソープは、まるでアレをかけられたように見えた。  
タオルを使わず胸を腹を手が滑る。手の中でぷるりと変形するおっぱいを肩越しに眺め、ナイスな身体付きを再認識した。  
少し身動きしただけで揺れるこのおっぱいの大きさ。平らな腹。くびれた腰。  
おまけに綺麗なお姉さんだ。自分に自信を持つ筈だ。  
この身体で迫られたら、大抵の男は平静ではいられないだろう。  
一番汚れている脚の間、内腿に手を伸ばした。この時点になってくると暴れる体力が無くなってきたのかメイコは大人しくなった。但し、身体は警戒して硬直したまま。  
陽に晒す事もないその場所の、すべすべの肌触りが心地よい。泡まみれの手が登り、僕を受け入れた挟間に指が沈むと、肩が跳ねた。  
「洗うだけだよ」  
薄茶の陰毛は薄めで、指で優しく撫でると直ぐに泡が絡まる。くすぐったいのか感じているのか、腕の中でメイコがもじもじ身体を揺すった。  
耐え切れず口元が緩む。それを見咎めたメイコは、正面にかけてある鏡越しに僕を睨んだ。  
 
「僕は洗ってるだけ。感じちゃうのはメイコがいやらしいからだろ?」  
反抗心は人一倍だ。さっきあれだけ捩じ伏せても、こんな目を向けてくるのだから。  
強く折れない眼差しが、僕を興奮させることにメイコは気がつかないようだ。全く、馬鹿で可愛いくって仕方がない。  
指を抜いてメイコを膝立ちにさせ、今度はタオルを使って全身くまなく洗い、泡まみれの身体にシャワーをかけようとした時、おっぱいに目が留った。  
生クリームみたいな泡をたっぷり乗せ、所々肌が覗いている。実に美味しそうだ。  
ちょっとした遊びが僕の脳裏に閃く。  
「よっと」  
「きゃぁ」  
僕は立ち上がると、泡をつけたままのメイコを抱き上げ、そのままどぼんと湯に落とした。メイコは勢い余って頭まで浸かった。  
両手が使えないからちょっと心配になったけど、直ぐに飛沫を上げて湯から顔を出し頭を振った。その動きが、本当に小型犬みたいだ。  
纏っていた泡と入浴剤の泡が交じり合う。咳き込む彼女にホッとしながら、僕は脚を浴槽に入れて縁に腰かけた。  
「大丈夫?」  
涙目で睨みつけられた。ごめんねって謝ったけど、苦笑しながら言ったせいか彼女は機嫌を損なう一方だ。  
「っ、なに……?」  
メイコの両の二の腕を掴んで引き寄せる。浮力も手伝って簡単に僕の脚の間へ着地した。メイコの目の前には、さっきまで膣を可愛がっていた僕の肉棒があった。  
屹立しているソレからメイコは目を逸らす。何をさせられるのか、予想できているようだ。  
「メイコ」  
「な、なによ。舐めろっていうの?」  
怒りの表情でメイコは睨み上げてくるけど、僕には反抗的なワンちゃんにしか見えないよ。  
怖いのに虚勢を張って、震えながら鳴くワンちゃん。  
片手で二の腕を掴んだまま、空いた手で桃色の乳首を捻り上げた。メイコは顔を顰め、苦痛から逃れようと身体を浮かせる。  
「やっ……痛い! 止めて!!」  
「口の利き方がなってないねメイコ」  
「止めて、ホント痛いの! いっ……!」  
更に力を加え引き上げる。僕を見上げる視線が痛みに負け、逸らされた。  
「止めて……ください……」  
涙目で口調を改めたメイコに満足し、赤くなった乳首からおっぱいに手をスライドさせた。  
「コレで挟んでイかせてよ」  
泡を付けたおっぱいを寄せ上げ振ってみる。白い膨らみはぷるぷる魅惑的に揺れた。  
「嫌ならいいよ? さっき撮ったヤツを君の職場にメール配信しゃおうかな。勿論目線無しの無修正でね」  
住所は財布の中の免許証から、勤務先は彼女の名刺を勝手に拝借して押さえ済みだ。  
悔しさで顔を紅潮させ、しばらく僕にきつい視線を向けていたけど、メイコは結局谷間に僕を挟みこんだ。  
手が使えないから、僕が自分でおっぱいを中央に寄せて肉棒を包み込む。  
実はパイズリは初めてだ。今まで付き合った彼女たちの中に、これが出来るほど豊かなおっぱいをしたコはいなかったから。わくわくする。  
メイコが顎を引いて、おっぱいからはみ出た先端を咥えようとするのを制す。  
慣れた仕草に若干いらついたが、まあいい。  
 
「……?」  
「いいから、動いて」  
躾もまだなのに、噛まれたら目も当てられない。キスをしないのも同じ理由からだった。僕に従順になるまでは危険でさせられない。  
メイコが僕の下腹部に胸を押し付け、身体を上下にスライドさせるように動き出す。そそり立つ肉棒が泡の力を借り、白い双球の間を滑った。温かくやわやわした感覚に思わず眉を顰め、息が咽を登る。  
これは感触もさることながら、視覚的にも腰にクる。  
白い魅惑的な肉を押し進み、肉棒の鈴口が顔を出す。自分の性器の硬さと包む柔肌の対比も僕を高揚させた。  
堪らなくて挟むおっぱいを強く寄せ、肉棒にぐにぐに擦りつけた。燻る快感の種火がじわりと神経を浸食してくるようだ。  
止まらない荒い息が、湯気に交じり反響する。  
「う……は……っ」  
嫌々やっているだろうメイコの乳首に触れてみた。  
もう芯をもっていて、指先で押し潰すと声にならない息を上げた。玩ぶように弄り続けると、甘く鳴き始める。  
「んっ、やだ……」  
「僕ばっかり悪いからね」  
メイコが身体を動かす度、大きく湯が揺れ泡も弾ける。  
おっぱいの柔らかで緩い刺激が時間をかけながらも僕を追い詰めてきた。  
先端から滲み出たぬるぬるが、谷間を滑る肉棒に更に拍車をかける。  
豊満な膨らみを押し開く感覚に頭がじんじん痺れ、掴んだおっぱいに力が入った。  
「く、うぁ……っ」  
「ひゃあっ!」  
僕は射精感に声を漏らし、メイコは思い切り放出された精液に悲鳴を上げた。  
乱れた息のまま、おっぱいで数度肉棒を扱いてからメイコを見やると、鎖骨の下から顎を中心に精液がべったりかかっていて、飛沫が唇や頬にまで届く始末だ。  
見た目、殆ど顔射だった。うっすら桃色に染まった肌に、自分の吐き出した白濁の欲望が映えて卑猥もいいところだ。  
うわぁ、とメイコを見惚れていたら、どうも様子がおかしい。  
顔が赤いのは羞恥のせいかと思っていたが、身体がふらついて目の焦点が合ってない。  
「メイコ?」  
「も……やだぁ……」  
ふらりと傾ぐメイコに慌てて手を伸ばして湯に沈む寸前で腕を掴み、ぐったりとした身体を引き上げる。  
「え、メイコ?」  
全身が熱い。気を失ったメイコに顔を寄せて軽く頬を叩いても反応が無かった。  
 
もしかして……のぼせた?  
 
急いで再度洗って、メイコをベッドに寝かした。しばらく様子を見て大丈夫そうだと確認してから、念のためもう一度腕を拘束し僕はバスルームに戻った。  
自分の身体を洗いながら小さく溜息をつく。  
お湯の中であんなに動いたら、そりゃあのぼせるのも当然だ。飼い主になろうっていうのに、配慮が足りなかったな。もっと気をつけてあげないと。  
バスローブを羽織ってベッドに腰かけ覗きこむと、メイコはまだ瞳を閉じている。  
メイクのすっかり取れた顔は、幾分幼い。綺麗なお姉さんの中に可愛らしさが垣間見える。  
無防備な表情を眺めていると、その頬に僕の濡れた髪から雫が落ちて瞼が震えた。  
ふっと瞳が開き、彷徨うように目が揺れる。  
「う……」  
「起きた? のぼせて気を失っていたんだよ」  
僕を認めた途端、瞳が恐怖に見開かれてメイコは震えだした。  
大きな瞳にみるみる涙の膜が張って、短い悲鳴を上げる。  
「助けて、お願い、助け……」  
逃げようにも、手は後ろ手に拘束されたままだし裸だしで、僕を目の前に抵抗もできない。  
傲慢さも虚勢も剥がれ落ち、今のメイコは泣きながら『ごめんなさい』を繰り返していた。  
度重なる快楽と痛みと屈辱に、もう抗う気力も起きないようだった。  
バスルームで僕に向けていた厳しい瞳は、もうどこにもない。  
そんなに泣くことじゃないのに。僕はメイコの額にキスを落とした。更に怯えて竦む身体が可愛い。  
仰向けに寝かされても尚形の良いおっぱいに触れると、メイコは硬く目を瞑った。  
揺すりながら耳元で尋ねる。  
「おっぱい大きいよね。今まで何人の男に揉んでもらったの?」  
いやいやと首を振る。髪がシーツに当たって乾いた音がした。  
乳首に指を添えれば、びくんと大きく肢体が震えた。  
「ひっ……あぅ……や、やだぁ……痛いの、や……」  
バスルームでの仕打ちが相当堪えたらしい。  
「メイコがいい子にしてれば、痛いことなんてしないよ」  
優しく声をかけ、愛撫してやると眉を寄せて身体の固さが解れた。  
きっとメイコは今まで男に乱暴に扱われたことも、酷い態度を取られたことも無いのだ。耐性が無いから、一度こんな扱いを受けてしまうと弱いのだろう。  
大人しく胸を預けるメイコの髪を何度も梳いた。  
「……気持ち良くしてあげるから、お尻をだしてごらん」  
ぐすぐす鼻を鳴らすメイコは、え、と怯えた目で僕を見た。  
「どうしたの? 痛いのはイヤなんだろ?」  
すっかり勃ってる乳首をくりくり弄ると、痛みを思い出したのかメイコはそれを振り切ってうつ伏せになり、躊躇いつつ腰を上げ始めた。僕もベッドに乗り上げる。  
脚をぴったり揃え、肩で身体を支えながらメイコは僕に尻を差し出した。  
屈辱に臀部の滑らかな輪郭が細かく震えていた。  
「……」  
僕は膝で立ってお尻に手をかけた。脚を閉じていても、この姿勢じゃ性器が丸見えだ。はみ出てひらひらしている桃色の花弁がしっとり濡れていて、僕は目を細めた。  
 
「綺麗にしたばっかりなのに、もう濡れちゃってるよ。乳首、そんなに気持ち良かった?」  
「そんな、こと……」  
潤む秘裂に沿い指先でなぞると、全身が跳ねた。  
「ここに何人の男のおちんちんが挿ったの? ああ、男だけじゃないんだよね。バイブも挿れたんだっけ。ホント、スキモノだなあ」  
枕元で押し殺した泣き声が聴こえる。  
ごめんなさい、許して下さいという言葉とは裏腹に、メイコの挟間は潤みを増して滴り始めた。  
入り口を擽っている僕の指にも体液が絡み、触れた部分がよりスムーズに動く。  
「おまけに苛められて感じるなんて、どうしようもない淫乱だよ。メイコは」  
「違う……違うの! 痛いのも意地悪言われるのもイヤなの!」  
「ふーん……」  
認めようとしないメイコから指を離し、僕は少し身を引く。丸い尻のラインを撫でてから腕を振り上げ、速度を付けてそれに落とした。  
乾いた大きな音が部屋に弾けた。  
「あうっ?!」  
手のひらに軽い痺れを感じた。お尻に見る間に朱が浮く。  
「嘘をつくなよ」  
「やめ……ひぃんっ」  
また尻を打った。小気味の良い音が高らかに鳴る。ぱん、ぱん、と打つ毎に身体が大きく揺らぎ、ぴたりと合わさった腿が弛んだ。  
悲鳴を上げるメイコに構わずしばらく打ち据え、落ちた腰を持ち上げてやる。  
中心を覗きこんで、僕は笑った。  
「ものすごく濡れちゃってるよ。ぶたれて気持ち良くなれるって、マゾ?」  
「ちが……ぶたな、はぁうっ」  
最後まで言わさずに、再度打った。白かったお尻は広範囲を真っ赤に染め、見るからに痛そうだ。  
「じゃあコレは何? おもらし?」  
涎を垂らす入り口に指を差し込み、わざと音が鳴るよう乱暴に抜差しする。ぐちゅぐちゅと粘膜を掻きだすとシーツにそれが垂れた。  
「ふ……!」  
「舐めれば分かるかな?」  
「いやぁっ」  
すっかり熟れたアソコに鼻先を寄せると、脚の付け根に当たる息にメイコがふくらはぎをばたつかせる。それを押さえ付け舌全体を使ってソコに這わせた。  
「ひぃっ……あ、あっ」  
花弁の隙間に舌先を捻じ込んで滲み出る粘膜を啜る。赤く腫れたお尻が逃げられず、ぴくぴく反応した。  
ちゅっと軽く吸ってから性器から口を離し、顔が見たくて崩れる肢体を反転させた。  
頬を上気させしゃくり上げるメイコは、もう唯の頼りない女だった。  
 
投げ出された脚の間に身体を入れて僕は尖るクリトリスに手を伸ばす。  
「おもらしもえっちな汁もしょっぱいから、味じゃ分からないね」  
くすくす咽で笑って滑るクリトリスを嬲れば、面白い位反応が返ってくる。  
「あぁん……っはぁ……」  
苦しげに喘ぎ、陸に打ち上げられた魚のようにメイコは悶える。  
絶頂を迎えそうになる気配に手を離し、素知らぬ顔で内腿を舐めた。物足りなさそうにメイコは潤んだ目で僕を見つめる。  
「何? 言いたいことがあるなら口でいいなよ」  
高めるだけ高め、登り詰めそうな頃合いで愛撫を中断することを何度か繰り返していると、業を煮やしたメイコから懇願の声が上がった。  
「も……勘弁して……イかせて……」  
「だったら、ちゃんと『お願い』しなくちゃね?」  
おっぱいを揉み揺らし、乳輪と肌の境目を舐める。メイコの腰が持ち上がり、重なった身体の下腹部を僕へと擦り付けてくるのを、バスローブ越しに感じた。  
「我慢できない、ほ、欲しいの……挿れて……」  
「言葉遣いが違うんじゃない?」  
腰を押しやり離せば、縋るようにまた押し付ける。  
「お願い……します。挿れて下さい」  
僕はバスローブの前を肌蹴た。メイコの膝裏に手をかけ、脚を広げさせながら思い切り持ち上げる。  
膝頭が肩に付きそうな程腰を浮かせて、物欲しそうに口を開く恥ずかしい場所を晒してやれば、メイコは羞恥に顔を歪めた。  
「認める? 自分が苛められて悦ぶ淫乱の変態って」  
茶色の髪が縦に振れコクコク頷く。目の前にちらつく快楽に本能だけで答えている様子だった。  
「私は……苛められて、感じちゃう変態……です」  
メイコは羞恥に涙ぐみながら、途切れ途切れに言葉を紡いだ。  
そうだ、それでいい。  
気を良くした僕がぬかるむ入り口に、さっきから張り詰めていた肉棒を添える。  
先端で襞の重なる部分や剥けたしこりを刺激すれば、メイコは悦んでお尻を振った。  
「どうして欲しいんだっけ? もう一回、ご主人様にお願いしてごらん」  
やることなんて決まってるのに、からかう口調で訊いてみた。  
「淫乱な私のアソコに、ご主人様の……太いの、挿れて下さい」  
「アソコって? こっち?」  
先端を下へ滑らせ、遊び心で後孔にぐっと圧力をかけると、恐怖で震え上がったメイコは激しく首を横に振る。  
「そこ、ちが……っ、お、おまんこです! おまんこにご主人様の挿れて……下さい」  
か細く、段々尻窄みになる言葉。まあ、及第点かな。僕にしたってもう、限界だった。色々。  
「……よくできました」  
メイコの腰を高く上げたまま、垂直に近い角度で僕は自身を一気に突き刺した。卑猥な音を立てながら花弁の挟間に肉棒がずぶずぶ沈み、根元まで埋まった。  
 
「っあ……! は……ぁっ」  
焦れた膣は僕を歓迎するようざわざわ締まり、咽から熱い吐息が競り上がる。  
ゆっくり腰を引き、肉棒が完全に抜かれる寸前に勢い良く落とすと組み敷いたメイコが甲高く鳴いた。  
「ひっ、優しく、して、あー……!」  
「何で……乱暴なのが好きなんでしょ。さっきより、ずっと締まりがいいよ」  
出し入れする度に溢れる粘膜が脚の付け根から腹へ伝い始めた。抉るように腰を使うと、あっ、あっと蕩けた喘ぎ声が耳朶に届く。  
中が絞るように蠕動し、熱く柔らかく僕を刺激した。  
貫かれ快感に溺れるメイコの腰を更に持ち上げ、軽く揺すりながら結合するソコを見せつける。  
「メイコ、見える? メイコのおまんこが、僕のおちんちんを咥えてるよ」  
襞を目一杯広げて僕の肉棒を食む膣口のいやらしさを、メイコが蕩けた瞳に映した。  
出入りする肉棒にぬらぬら絡む桃色の花弁。濡れそぼって性器に貼りつく薄い陰毛。ピンと尖って顔を出すクリトリス。  
「また締まったね。自分の恥ずかしい姿を見て感じちゃうんだ? それともぶたれたから?」  
「あ、あ……っ」  
「ふふ。そんなにコレが好きなんだ」  
腰を振って良い部分を擦れば、素直に反応を返してくる。  
「んっ、ああん」  
「痴女した後、自分でしてたって言ってたね? バイブと僕の、どっちがイイの?」  
次第に抜差しする動作が早くなる。僕もメイコの膣も最期を求め、それぞれ互いを貪った。  
しかし、一向に抜こうとしない僕にメイコは不安を感じたようだ。脚をばたつかせて僕の注意を引く。  
「ま、待ってくだ……やっ、中は許して!」  
メイコは残っていた最後の理性で僕に訴えてきた。当たり前だ。最悪のことが起きる可能性があるんだから。  
それでも僕は動きを止めず、むしろ打つ動きを激しくした。  
「止めてっ、ひんっ……お願い、抜いてぇ……!」  
身体を捩じって嫌がるメイコの理性を奪うべく、弱い所を重点的に責める。顔を崩し泣き始めた理由は、快楽なのか中出しへの恐れのどちらなのだろう?  
「んー、どうしようかな? 『ご主人様、イヤらしい私の顔にかけて下さい』って、お願いしてごらん」  
そうしたら抜いてあげるかも? なんて言ってみる。  
「えっ……?」  
快楽に翻弄されるメイコは戸惑った表情をしたが、中出しのリスクを怖がって口を動かした。  
「ご、ご主人、さまっ、わたし、の……あっ、待って……! ひっ」  
『お願い』を言わせる間もなく激しく腰を動かした。『お願い』を叶えてあげる気なんて更々なかった。我ながら意地が悪い。  
メイコ本人の意思とは逆に、膣が吸い付くような動きをし僕の射精を促してくる。  
その誘いに応えるべく更に侵入し細かく奥を突いた。  
「ダメ! イヤっ、出しちゃ……あぁっ! ひぃんっ、あっ、ああーーっ……」  
ぶるぶるっと押さえつけた身体が大きく震え、達した膣がきつく僕を求める。  
「……っ、はっ」  
動きながら締まりに耐え切れず、最奥で僕も爆ぜた。  
絶頂の余韻にヒクヒクする膣口から自分を引き抜くと、透明な粘膜と混じった白い欲望も一緒に垂れる。  
指で掬ってメイコの眼前に掲げてやれば、見開いた瞳が絶望の色に濃く染まった。  
「あ……や……」  
「はは、ちょっと言うのが遅かったね」  
いっぱい中に溜まってるよ。と追い打ちをかけると、メイコは僕を現実から目を逸らすよう瞳を閉じ、啜り泣き始めた。  
 
全てが終わった後、メイコはぐったりと眠り込んでしまった。  
その隙に彼女に触れられたら困るものを隠す。ハメ撮り画像のデータを。  
これがある限り、メイコは僕から離れられない。鞄から錠剤のシートを取り出すと、ちらりとベッドに視線を向けた。  
これは神威から持たされた薬だ。メイコが泣いて嫌がっていた中出しで、最悪の結果を回避するための薬だった。  
あいつはこんなものまで用意して、巡音さんを手に入れたのか。  
これを寄こした神威自身に、あまり信用できる薬ではないから頻繁に使うものではないと諭されたが、もちろん僕だってそんな薬を継続して使う気はない。  
今回だけだ。大事なペットに、そんなものは使わない。  
起きたら飲まさないと……。ベッドに横たわるメイコは、僕が近づいても気付かない程ぐっすり眠っていて、意識が深く落ちていた。  
ほとんど僕の手に堕ちたようなものだけど、後少し。この休みを使って完全に僕のものにするつもりだ。  
目を覚ましたら食事をさせて、その後は何をして遊ぼうか。玩具はたくさん持っている。退屈なんかさせてあげないよ。  
正直、今まで気付かなかった自分の性癖にびっくりだが、これも悪くはない。むしろ楽しい。  
強気に振る舞っていた女が折檻と言葉責めに負け、脚を開いておねだりする様や自尊心をへし折られ屈辱に歪む表情は、僕の征服欲と性欲を存分に満たしてくれた。  
これまで関係のあったどの女にもない愉悦と快感が、そこにはあった。  
茶色の髪を梳くと指の間をさらさらと流れていく。  
耳の付け根に指を這わせ、首元を撫でた。今日は借り物で済ませたけど、メイコ専用のものを買わないと可哀そうだね。  
この髪に合わせた首輪もいいな。赤なんてどうだろう。  
それを目にした時、彼女はどんな顔を見せてくれるのだろうか。  
 
我知らず、神威がそうしていたように涙で睫毛を濡らすメイコの髪を梳き続けた。  
こうして、どうしようもなく淫乱で愛しい僕だけのペットを手に入れた。  
 
 
おしまい  
 

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