「ヘックション!」  
レンは盛大にくしゃみをした。  
もう少しで終わるから、と白衣を着た女性に言われる。  
 
ここはとあるボーカロイドが通うラボ。  
現在、レンは定期メンテナンス中でくしゃみをした理由はメンテのため下着一枚であるためだ。  
空調の為安定した部屋は少し肌寒い。再度レンはくしゃみをした  
 
メンテナンスが終わり、やっと解放されたレンは向かいの部屋の更衣室のベンチに腰を下ろして  
 
いた。  
とりあえずと、シャツだけを着て冷えた体を温める。  
「レン?メンテナンス終わったの?」  
レンを呼ぶ声。更衣室を仕切っている簡素な衝立の向こうからのリンの呼びかけだった。  
 
「あー?いましがた終わったよ。」  
ぶっきらぼうに答える。衝立の向こうでガサガサッと音が聞こえる  
 
どうやら、リンもメンテナンスを終え帰ってきたばかりのようだ。  
ペタペタとリンがはだしで更衣室を歩く音も聞こえた。  
 
「ねえねえ。レーン?」  
その声に、そっけなくレンは返事をした。  
と衝立からリンが下着姿でポーズを決めて、レンの前に現れた。。  
「どう?このナイスプロポーション?」  
おまけにどや顔で。  
リンの登場に、レンはその姿を数秒凝視したがすぐに顔をそむけた  
 
「・・・・ふっ」  
不敵な笑みを浮かべ、リンの下着姿に反応を見せない自分を笑うレン。  
 
「ちょっ・・・!どういうことよ?ちょっと、ちゃんと見てんの?」  
下着姿のままその場でレンの冷ややかな態度にリンは癇癪を上げた  
 
「リンに悪いけどさ。お前の身体見慣れてるからこう・・・なんというか」  
レンはムキーッと声をあげ、リンに詰め寄る。  
 
お互い生まれて10数年。男女の意識なく育ってきて今更のことである。  
例えリンが女と分かってもレンにとってはリンの裸さえも日常的な光景だった。  
 
大股に、レンの前に歩み寄り仁王立ちすると顔をズイッと近づけた。  
「とはいっても、綺麗だー、とか、可愛くなったなぁ、とか客観的な感想くらいあるでしょー! 」  
下着姿でレンをまくし立てるが、彼の反応は相変わらずのようだ。  
ふと、レンがすくっと立ち上がる。  
さっきまで、見下ろしていたレンが今度は見上げる形になる。  
リンは、驚いて半歩下がったが、すぐにレンに腰に手を回され抱き寄せられた。  
ひゃんと声をあげ、レンの胸に顔をうずめることになってしまった。  
レンの胸の鼓動がリンに伝わる。規則正しくとてもゆるかやな鼓動が・・・・  
 
「この通りだ!まったく感じない!(キリッ」  
抱き寄せたのは、鼓動を確認させるためだった。  
しかし、この言葉はリンのプライドを大きく傷つけた。  
 
「こ・・・このぉ・・・」  
顎下から、ストレートと見紛うほどのアッパーカットを貰いレンはその場に昏倒した。  
グラグラする意識の中で、怒って部屋から出ていくリンの後ろ姿を見送った。  
 
 
「それは怒るよ・・・。」  
まだ痛みが引かない顎をさするレンの隣で、話を聞いたネルが言った。  
「でも、正直なところそうなんだから、仕方ねえじゃん。」  
ネルに反論する。その言葉にネルはムーッと不機嫌そうな顔をする。  
 
「とにかく!いますぐ謝りにいくの!」  
ネルにグイッと手首を掴まれると、レンは引きずられるように歩かされた。  
 
その勢いで、気づけばリンの部屋の前まで連れてこられた。  
ドアの前に、可愛いフォントで「リンのへや」と書いてある。  
その向かいに、同じフォントで「レンのへや」とあった。  
 
後ろで腕組をしているネルを横目に、レンはドアの前で固まっていた。  
とりあえず、ノックをしてみるものの、中から反応はない。無人なのか?  
 
そんなことはなく、部屋のカギはロックされている。リンは中にいる。  
「・・・なぁ。機嫌直せよ」  
レンがそう言うと、中から何かが動く音が聞こえた。  
「レン君。そうじゃないでしょ?」  
ネルからのツッコミが入った。いつもは、リンよりレンの肩をもつ彼女だが今日は違った。  
うー、とレンは唸る。  
 
「リン。俺が悪かったよ。ここを開けてくれよ。」  
中から反応は無かった。  
 
「お前は可愛いけどさ。でも、俺が・・・・そのお前にだな・・」  
レンはつぶやくように言う。しかし、言葉がなかなか出てこない。  
チラッとネルの方を見るが、ネルはムスッとした表情を崩さない。  
参ったなぁ、とレンは思いながら、再度リンの部屋のドアに視線を戻す  
 
「いちいちお前の可愛さをまともに受けてたら・・・俺がもたない・・」  
レンの顔が少し紅潮する。中から、ゴソゴソッと動きがあった。  
 
「・・・じゃあ、今日の私はどうだったの?」  
ドアの向こうからリンが訪ねてきた。レンは突然の質問に驚く。  
「ええと・・・その・・・可愛いと言うか。いいくびれだな。。。と」  
自分は何を言っているんだ?と頭の中がぐるぐると回りだす。  
 
「リンは超可愛い!!近頃は堪えるの必死なんだよ!ああでも言わないとヤバイんだよ」  
ドアの前でレンは良い放った。恥ずかしさのあまり、頭がショートしそうだった。  
この瞬間、傍にいるネルの事など忘れてしまうほど。  
 
10秒ほどして、ドアが開き僅かな隙間からリンの目が覗き、レンを見上げる。  
その目と目が合うと、レンはギョツとした。  
 
リンは涙目でレンを睨みつけていたからだ。  
「リン・・・・泣いているのか?・・・マジでごめんよ」  
その声と共に、ガバッとドアが開きレンの体めがけてリンが突っ込む。  
頭突きに近い衝撃にレンが思わず声を漏らし、そのまま床に倒れた。  
 
「この!馬鹿レン!馬鹿レン!人の気も知らないで。バカバカ!」  
半分馬乗り状態で、レンを殴りながらリンは泣きじゃくる。  
健気にも握った拳が、レンの顔や胸に何度も何度も当たる。  
 
わんわんと喚き散らすリンを暫くしてネルが制止した。  
 
「・・・・悪かったよ、リン。」  
 
まだグスッグスッとべそをかくリンをネルはなだめる。  
「うっうっ・・レンのばかばかばかぁ・・」  
 
「リンちゃん。レン君も謝っていることだし・・ね?」  
ネルの言葉に、まだ怒りが収まらないのかリンは頭を大きく横に振る。  
とり乱したかのように暴れるリンを制するまで、レンは随分殴られ少し顔を腫らしていた  
それだけ、リンの感情が込められていた。  
 
「レン君。レンちゃんの気持ちちゃんと受け止めて。今はそれが大事だよ」  
そういって、ネルは立ち上がるとレンの元へ歩み寄る。  
「どうすりゃいいんだよ・・・。殴られ続けろってのか?」  
レンは不機嫌そうな顔でネルに言った。  
「自分で考えなさい!・・・じゃあ、私は帰るよ。」  
軽くレンの頭をペシっと叩くと、ドアを開けリンの部屋から出て行った。  
トントントンと、ネルが階段を下りる音が聞こえた。  
そして、リンのすすり泣く声だけが部屋に残った。  
「・・・・ひっく、ひっく」  
まだリンは泣きやまない。その姿を見てレンは頭をかく  
その場から立ち上がり、リンの元へ歩もうとした  
 
「こっち来ないで。馬鹿レン!来ないで!こなぃでぇ・・」  
 
喚き散らしたと思うと、再びリンは泣きだした。もう手が付けられない  
まずいことをした、とレンは自分も大声をあげたい衝動に駆られる。  
 
くそっ、と声を上げると構わずリンの元へ寄った。  
「こないでぇって言ってるじゃん!」  
突き放さそうとした両手をレンは掴むと、リンが更に暴れた。  
涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、残った脚でレンを蹴る  
 
「リン、話聞けって!いていて・・」  
 
レンの声を起爆剤にするように、暴れるリンに構わず、両手を引いて身体を抱き寄せた。  
両手から手を離し、リンの背中に手をまわし、ほとんど押さえつけるように抱きしめた。  
 
ぐむーーっ、と両手の中でリンはまだ暴れる。リンの涙がレンの肩を濡らしていくのを感じた。  
リンはガブッとレンの肩に噛みついた。すぐにそこから激しい痛みがレンに伴う。  
「いてぇー!おい、リンいい加減話を聞けって!」  
「ゆるひゃない!絶対!!」  
噛みつきながら、リンは必死の抗議をする。レンは噛まれた位置を何とかずらそうと身をよじる  
噛まれた所からは血が出ているかもしれない、それほど強い力で噛まれているのがわかった。  
 
「俺は、ずっとお前と一緒に暮らして、一緒に遊んで・・・」  
「だから・・・・・リンを意識しないってのがすげぇ辛かったんだ」  
そう言って、リンの背中にまわした手に、一層力を込める  
 
「・・・ふぐっ?」  
「今日だって・・あともう少し。あのままだったら、我慢できなかった。。」  
 
ほんのわずかだが、リンの噛む力がゆるむ。  
そして、リンはレンの鼓動がさきほどの更衣室で感じたものとは明らかな違うリズムを刻んでい  
 
るのを感じた。  
そして、レンの息は荒く、とても震えている。  
「・・・レ」  
肩から離れた口がレンの名前を呼ぼうと開いた瞬間、レンの口がそれを制した。  
 
「・・むぅ?!」  
押しつけるような口付けだった。即座に、手足で引き剥がさんと抵抗を試みる。  
空いたレンのわき腹に容赦ない攻撃が集まるが、構わずレンはリンの顔を両手で包み込み  
更に激しい口付けをする。  
リンは暴れる中で、自分の口の中に鉄のような味が広がるのを感じた。  
それは、恐らくレンの口の中にも同様のものを感じているだった。  
 
レンの口が離れると、今度は首や肩を滑るように舌が這う。  
リンの抵抗が、彼からもたらせた電撃のような刺激に緩む。  
捻り倒すようにリンを倒すとレンは乱暴にリンの腰を辺りをまさぐる。  
カチャカチャと金属音と共に、リンの腰を圧迫していた感覚が解放されたかのように緩む。  
 
「・・・レン・・・?」  
まだ涙目であるが、怒りの表情が消えたリンが言う。  
「・・・・リン。ごめん。マジでごめん」  
そんなリンに目があった。レンは顔を紅潮させ何度も謝る。  
ふと、レンの下腹部に目をやると、黒の半ズボンのジッパーのあたりが膨らんでいた。  
なにかが、盛り上がりズボンを破って飛びださんという勢いなほどの隆起だった。  
恐らく、そこはとても熱を帯びているのだろうと、リンは触らずとも悟れた。  
再び、レンに目をやると、また口を塞がれた。  
気づけば、ベルトは外され既に白いショーツが露わになっていた。  
レンも続いて、片手だけでベルトを外し、器用にズボンを脱ぎはじめていた。  
「・・・こんな事しても許されるわけじゃないけど・・・」  
リンのズボンも脱がされ、ショーツにも手をかけられた。  
 
はっ!とリンがその行動に驚き、艶のかかった声を出す。  
 
レンは傍らにあったシーツを、手に取り下半身にかける。  
「・・・・レン・・。なんか怖いよ・・」  
「・・・・なんだよ。さっきの抵抗はそういう意味じゃなかったのかよ・・」  
 
シーツの中にレンが手を入れると、リンがひゃぁと声をあげた。  
まだ潤っていないリンの下腹部に指が触れた。  
レンの指がせわしなく動き、リンの未体験の刺激を与え始めた。  
レンはリンの表情を見ながら、指でさすり、撫でまわし、を繰り返す。  
「ひぁあっああ?」  
「れ・・レン?なに・・これぇええ?」  
レンの指に純粋な反応を見せるリンをみて、レンの下腹部も益々怒張していった。  
怒張したものが突如締め付けられた。うっ、とレンがうめく  
レンの手が、下着越しにレンを握っていた。  
すぐに、手を入れらて直に振れられた。それは熱を持ち、脈をうつ固いモノだった。  
 
「・・・すごいレンのがこんなに・・・」  
リンは少し笑みを浮かべ、自分の手にある感触を楽しんだ。  
 
その感触の元へ、リンはシーツの中へもぐり込むとパンパンに膨らんだレンの下着を見た  
 
レンは、指を止めシーツの中に顔うずめるリンを見た。  
すぐに、リンの手によって自分の下着が脱がされているのを感じる。  
間をおかず、剥き出しになった先端に、暖かい何かに包まれる感触を得た。  
リンは、片手をレンの腰にまわし固くなった熱をしゃぶる。  
指示されたわけではないが、本能のようにそれをしゃぶっていた。  
 
少し膨らんだやわらかい先端を、集中的にストロークさせ刺激を与える。  
「くあ・・・り・・・リン。」  
ふぅ、時折息をつきながら、ゆっくりとゆっくり口に含む  
髪に触れるレンの手が、わなわなと震える。  
 
ちゅぽっと口から離すと、シーツから顔をだしレンと目を合わせる。  
「・・・本当に辛かったみたいだね。パンパンだもん」  
 
困ったようにリンがレンに問いかける。  
この言葉に、レンがふっきれた。恐らく頭の中でプツッと音が立てたくらいに。  
リンの腰を掴むと、下半身を引きずりこむようにシーツの中に引き寄せた。  
すでに、怒張したものを片手で掴んで構え体制を整えた。  
 
「我慢できない・・。だから、・・・リンに。リンの中に・・・」  
「・・・レン。・・・・怖いよ」  
レンの純粋な目をみて、リンが三度涙目になる。  
レンが一度コクリとうなずくと、リンもうなずき返す。  
喉が鳴り、ゆっくりと腰が前進する。ズブ・・・と押し広げられる感覚。  
 
「あ・・ああ・・レン!?」  
「・・・ごめん。リン・・・くっ!」  
 
ズンッと腰が送られ、リンは雷に打たれたような感覚で体を貫かれた。  
脚がピンと伸び、声なき声で口を開く。  
貫いたはずの中で、同時に締め付けられレンもまたくぐもった声を出しリンに覆いかぶさる  
 
リンが覆いかぶさったレンの背中に手を回すと、再度声なき声を上げる。  
 
「・・・・ああっ!!レッゥウウウン。」  
「くふぁ・・ リ・・・リンンン・・」  
ブルブルと震え、絞り出すように互いの名前を呼ぶ。  
10秒くらいの痙攣の後、一気に脱力したように2人の体はガクッと垂れた。  
 
そして、すぐに粗い呼吸。  
「はぁ・はぁ・・はぁ。やべぇ動いたら・・・出ちまう」  
必死に、下腹部に力を入れ歯を食いしばって耐えるレン。  
リンも、親にしがみつく子のように必死にレンに手を回している。  
「・・・・・はっ・・。はっ・・・」  
「・・・リン。ごめんな。急に・・・・こんな」  
 
リンの表情は、心地よい刺激の反応と言う単純なものでなかった。  
両足を腰に回され、レンの全身をきつく締めあげる。  
 
痺れるような快感が過ぎて、粗い息をするリンの目の前にあるものが見えた。  
 
レンの肩に滲む赤い跡。自分が先ほど噛んだ場所だった。  
歯型がつきそこから血が滲んでいる。しかし、そんな傷を気にせずレンはリンを見つめていた  
 
「・・うわっ、いてて!?」  
リンは今度は、そこを労わるように舐めはじめた。  
再び、自分の口の中に苦い味が広がった。  
 
「・・・ごめん。こんなに・・・血が」  
おさまっていた涙がまた溜めながら、レンに謝った。  
「ははは。リン、まるで犬みたい。」  
痛みは無いのか、健気に舐めるリンを見てレンはそう言って優しく抱きしめた。  
それに伴ってリンの中が少し締め付けを得て、レンに強い刺激を与えた。  
 
「・・・・あ!ご・・ごめ、・・・リン。・・・・くぅ!」  
 
レンの腰が小さく震え、リンは直後に熱いものが流れていくのを下腹部に感じた。  
決して、激しく無く先端から漏れるような精だった。  
「え・・・?あっ・・・レ、レン。ああっ・・ん、ああぁ」  
 
ピクッとそれが何かを感じ取り、下腹部が静かに熱で満たされていく感覚に体が震えた。  
噴き出すではなく、漏れ出すような吐精にレンは身体をガタガタと震わせた。  
 
「・・・・あったかぁ・・・い」  
目をつぶって、リンがそう呟いた。  
「・・・ごめん・・・もう出ちまったみたい」  
レンが恥ずかしそうに言うと、リンはクスクスと笑う。  
 
せがまれる様なキスにレンは答えると、もう一度強く抱きしめた。  
 
あれから、どの位たったかリンはレンの腕にしがみつくようにして寝息を立てていた。  
まだ着れるのか、リンは小さい頃着ていたペアルックのパジャマ姿だった。  
時折、レンの名前を呼んでは幸せそうな表情をする。  
 
その顔を見て、レンはまた鼓動が少し早くなった。  
喧嘩する前と違って、今はリンをあまり直視できないほどでいる。  
 
熱にうなされているんだ、うん、と言い聞かせるもの効果は薄いようだ。  
暫くして、レンにも眠気が襲ってきた。リンの髪から香る匂いを感じる  
空いている手で、リンの頭に触れると指に髪を絡める。  
綺麗な黄色髪をもつ者の隣で、レンもまた静かな寝息をたてはじめた。  
 
夢の世界に入る前に、「・・・リン、大好きだよ」とつぶやいた。  
 
 

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