「くそっ、騙された!!」
などと呟きながら、手に持っていた本を閉じ、少々乱暴に床に置く。
これで何度目だろうか………エロ本の表紙に騙されたのは。
『マ、マスターの変態!!』
むしゃくしゃしながら、そのまま床に横になろうとした時、
そんな罵倒が聞こえてきたので、声の主へと顔を向ける。
『またそんなエッチな本を買って!!』
そこにはパソコンのデスクトップの中から、顔を真っ赤にしながら怒る、
電子の歌姫・初音ミクがそこにいた。
科学の進歩とは凄まじいモノで、20〇〇年、人類は遂に人工知能を完成させた。
とは言っても、映画や小説等に登場するような大層な代物ではなく、
基本的な性格プログラムと学習プログラムで構成される程度のモノではあるが。
そしてその人工知能を使用し、クリプトン社が開発したのが、
今現在俺に説教をかましている『デスクトップの歌姫初音ミク』である。
カメラと集音マイクを設置すれば、ミクとリアルなコミュニケーションが
とれる、何気に優秀なソフトだったりする。
「いやいや、ミク。性欲は人間にとって原初の欲求なんだ、
頭ごなしに否定するなよ」
そう言いながら、パソコンに近づき、手前のイスに腰掛ける。
『そんな言い訳聞きたく有りません!!』
そしてカソールをミクの股間の部分に持って行き、クリック連打。
『ひゃっ!?やっ……あん、ま、マスター……や、やめひゃあぁん!!』
………人間のエロに対する欲求ってのは科学の進歩以上に凄まじいモノで、
『デスクトップの歌姫初音ミク』発売から僅か一週間足らずで、
ミクにエロい悪戯が出来るパッチをユーザーの一人が開発し、
ネットで密かに配信された。
エロ魂万歳!!開発したユーザーGJ!!
という訳で、
「くくく、ミクさんよぉ、エロいのがダメとか言う割には
やらしい声出すじゃないか」
ここぞとばかりに悪人声で言う俺、いやー楽しいね。
『こ、これはマスターが変なパッチ当てるから……』
「言い訳は関心せんなぁ、そんな娘にはこうだ!!」
スカートをドラッグ、そのまま下にカソールを動かす。
『きゃ!?、きゃあぁぁ!!』
ミクのスカートが脱げ、パンツ丸見えの状態になる。
ついでにスカートはごみ箱にポイッ。
『ううぅぅぅ〜』
頬を膨らませ、パンツを服の裾で必死に隠そうとしながらこちらを睨むミク。
隠せてないけどね(^-^)b
ニヤニヤしながら眺めていると、ミクは怒るだけ無駄と悟ったのか、
ごみ箱の方へテトテトと歩いていく。
そしてごみ箱フォルダに手を突っ込み、スカートを探し始める。
しかし、中々見つからないのか、段々ときわどい恰好になっていく。
「ほほう、いい眺めですなぁ」
そしてついにミクは、四つん這いになってこちらにお尻を突き出す恰好、
所謂『女豹のポーズ』の亜種みたいな恰好になった。
当然、そんなおいしい状況を見逃すハズもなく。
「そら」
『ひゃあっ!?』
パンツのお尻側の部分をドラッグし、そのまま上に引っ張る。
ミクの秘所にパンツが食い込み、その刺激にミクが軽く悲鳴をあげた。
『ま、マスター………やめ……』
ミクが涙声で懇願してきたが、当然聞く耳持たない。
そのままの状態で、カソールを左右に動かす。
『んっ……んあぅ………ほ、ホントに………やぁ』
ミクの声に艶かしさが宿り始め、俺は更に調子に乗る。
「ホラホラ、これがええのんか、ホラホラ」
更に強くパンツを引っ張りながら、今度はカーソルを八の字に動かす。
『んっ………んんっ……そこ…やぁ…』
ミクはもう抵抗する気力もなくなったらしく、なすがままにされている。
『う………んっ……らめぇ……らめっ……イっちゃ……』
嬌声はもはや歓声とも言える程になっており、ミクがイク寸前だと分かる。
俺は更にカソールの動きを激しくし、ラストスパートをかける。
『んぁっ……ダメェ……ラ…メ……らめぇぇぇっっっ!!』
ひときわ高い歓声をあげ、ミクがのけ反る。どうやら絶頂に達したようだ。
その様子に俺は満足し、マウスから手を離す。
「ほら、ミクだってこんな簡単にイクエッチな娘じゃないか」
俺の言葉には反応せず、ミクは俯せで倒れ込んだまま息を整えている。
「クククッ」
何となく征服感が満たされた俺は、そんな悪人笑いまでを零すと、
先程投げ捨てたエロ本を拾い、オナニーを始めるのだった。
追伸
後でしこたまミクに説教食らいました。