※めーちゃんと、住人達のモチーフについての会話。
(主にマスターの私的見解による『住人設定』を含む、偏りに尽き注意!)
「そう云えば、マスター」
「んー、…何だ??」
「どうして、わたしが『クマ』なんですか?」
住人が大人数と化した中、貴重なマスターとのふたりきりの時間、思い切ってメイコは尋ねてみた。
「あぁ…そうだなー。
例えば『サケ持って来ーい!』とか、な…イメージから?」
微笑み頭を撫でながら応える姿は、とても優しくて、ウッカリと見惚れてしまいそうになるのだが、言ってる内容が問題だ。
「マスター、それ『オヤジ・ギャグ』ですよ…」
ちょっとスネながら、メイコはマスターにクッションを押し当てて、抗議する。
「クマは『鮭(シャケ)』で、わたしの場合は『お酒』ですってば」
確かに、髪の色合いから云えば妥当なイメージなのだが。
ミクが可愛いらしいロップイヤー(うさぎ)で、ルカが猫(マスターは猫好き)なコトを考えると、自分のクマは剰りに違って居て、少しセツナクなる。
「まぁ…ソレは、後付けのハナシで」
レンジの音が鳴り、マスターがクッションをメイコに返して、立ち上がる。
「本当は小さい頃、最初に抱き締めて眠る相手なのが『テディベア』だったから、
めーちゃんを『クマ』にしたんだよ?」
みるみるうちに真っ赤になるメイコを余所に、マスターは嬉しそうに、ホットミルクへとココアを入れ…かき混ぜた後。
更には、リキュールまでも注いで、目の前へと渡してやる。
「…はい、どうぞ。」
受け取るとメイコは火照る顔を直接視られない様にと、
クルッと後ろを向いて飲み始める。
基本的に、このマスターは、相手が聴いて居て恥ずかしくなる様な言動も多く有るのだが…。
大概、ナチュラルな発言に過ぎない為。
過剰な反応をする自分が、恥ずかしくて、メイコは困惑をして居た。
自分の胸の中に灯る、仄かなる想いが、何であるのかを…量りかねて。
…以上。このマスターに問って『めーちゃんは、可愛いらしいので…クマ(テディベア)にしたんだよ?』なのです。