「あっ…ちょ、やめ、リンねえちゃん!」
「んー?」
なんだこの状況は。なんだこの状況は!
下半身に違和感を抱いて睡眠から目覚めたら僕の股間にリンねえちゃんが顔を寄せていた。
あろうことか、その、くわえられていた。完全にボッキしている。
放っておいて収まりがつくとは思えない。
しかしそんな、リンねえちゃんにしゃぶられて射精するなんてそんな、あっちゃならないだろう!
「ん。んむ…ちゅ」
「あ…あっ……」
それなのに僕はリンねえちゃんを引き離すこともできず、
自分のものが生温かい口内で愛撫されている様子を見つめてしまうばかりだった。
ざら、とリンねえちゃんの舌が僕のイイところをなぞって全身がぶるりと震える。
きもちいい…
リンねえちゃんはちらりと上目遣いに視線を向けて、僕を見るなり嬉しそうに笑んだ。
そしてちゅうっと吸い付いた。先っぽを舌がれろれろと撫で回す。
その刺激に収束してこみ上げるものを、抑えきれない。
「わ、ぁああっ、リンねえちゃ、…!!」
「んんっ…!んぐ、ふ」
射精の瞬間、無意識にリンねえちゃんの頭を掴んでしまっていた。
どぷどぷと噴き出したものをリンねえちゃんは咳き込みながらも飲み込む。
ああ。なにしちゃったんだ、僕?
いろんな感情が混ざって放心状態になっている僕の前に、リンねえちゃんが顔を上げた。
「レンくんのエッチ」
「ちが、リンねえちゃんがそんなことするからっ!」
「あたしがちゅーちゅーする前からおっきかったもん。やらしい夢見てたんでしょお」
まだ立ち上がったままの僕のをリンねえちゃんが指でつんとつつく。
夢?見てたっけ?なめられる感触は、夢だったのか現実だったのか?よく覚えていない。
というかそういうのは思春期だから多少は仕方ないもので、問題はなんでリンねえちゃんがくわえたかってことだ!
「ん?なんかおもしろそうだったから」
かなり適当な理由だった。
「レンくんやだった?でも気持ちよさそうにしてたから嬉しいのかなって」
「いやあの…えっと…」
「まだ出るのかな?またちゅーちゅーする?」
「いや、いやいや」
リンねえちゃんの中の感覚がわからない!
僕のをなめるのに抵抗とかは無いのか?むしろ乗り気なのか?僕はこの状況をラッキーだと思った方がいいのか?
ぐるぐるしてたら握られた。
「ひあ…!」
「あはっレンくんかわい〜!」
リンねえちゃんは日頃と変わらないノリでにこにこしている。
唾液と精液にまみれたものを擦られて、くちゅくちゅといやらしい音が鳴った。
様子を窺うようにリンねえちゃんがちらちらと視線を合わせてくるのがたまらなく恥ずかしい。
「り、リンねえちゃん」
「きゃ」
その状況を阻止したかったのか、よくわからないけど僕はリンねえちゃんの手を引いてぎゅっと抱き寄せた。
僕のがリンねえちゃんの手から解放された安堵に息をつくと、リンねえちゃんがびくっと震えた。
そして、
「ん…」
「え、あ…リンねえちゃ、」
僕の膝の上に跨がったリンねえちゃんの穿いているショートパンツ越しに、僕のがぐにと押し付けられる。
腰を、揺らして、まるで。
「あぁ、あん、はあ」
耳元で聞こえるいろっぽい声にドキドキする。
リンねえちゃんはいつも挙動が子供っぽいから余計にそのギャップが心臓を高鳴らせてしまう。
僕は思わず片手でリンねえちゃんを支え、もう片手を内腿へと触れさせてみた。
リンねえちゃんがぴくんと震えて熱い息を吐く。
僅かに腰が浮いたときに、その場所へと手を伸ばした。
「やんっ、レンくん…あっ」
「リンねえちゃん、ここ、濡れてるの…?」
「…レンくんがエッチだから」
抱き締めていた身体が離れて、頬を赤くしたリンねえちゃんが言う。
自分がエッチなのを僕のせいにするなんてリンねえちゃんは悪い子だ。
少し気に食わなかった僕は、ショートパンツの脇から指を差し込んでみた。
「ひゃん!?」
「うわ、熱い…すごいぬるぬる」
「あっ、だめレンくん、あぁ、ゆびぃ…」
「それはおねだり?」
見つけた穴にぐち、と指を沈ませるとリンねえちゃんはぎゅっと目をつぶった。
かわいいな…と思って、ふと唇をあわせてみる。
そしたらリンねえちゃんは驚いたように目を開いて瞬きした。
「いっ、いまちゅーした?」
「あ、うん…ごめん」
「ううん、いいの!…えへへ」
リンねえちゃんがはにかんで笑う。かわいい。
いつも可愛いとは思ってたけどこんな気持ちになるのは初めてだ。
「あのね、レンくん」
「うん…?」
「あたし、脱ぐから、ゆびぬいて…?」
上目遣い気味にそんなことを言われた。
えっぬぐって、え、理解する前にリンねえちゃんの誘導で指が抜かれた。
ぽかんとする僕を尻目に、リンねえちゃんはショートパンツと下着をまとめて脱ぐ。
上に着ていたセーラー服も脱いで、一糸纏わぬ姿になった。
少し恥ずかしそうにしながら、また僕の膝の上に戻ってくる。
もう、よくわからないけれどこの流れから抜けられる気はしなかった。
「り、リンねえちゃん…」
「あのね…あたし、レンくんの、入れてみたい」
ここに、とリンねえちゃんは濡れた秘部に指を添える。
僕がごくりと生唾を飲み込むと、リンねえちゃんはそっと僕の角度を抑えて入口を近付けた。
そのときリンねえちゃんの胸が僕の目の前にきて、思考力の低下した僕は赴くままにその膨らみを鷲掴んでいた。
「あんっ、やだ、びっくりした」
「リンねえちゃん…やわらかい」
「あはっ、揉むと大きくなるんだって!ちゅーちゅーしてもいいよ」
リンねえちゃんが言うから、僕はその控えめな膨らみを捏ね回しながら、先端をくわえてみた。
舌でつついたり、吸ったり、甘噛みしたりしているとリンねえちゃんが可愛い声を出す。
下の方でも僕の先端とリンねえちゃんのぬるぬるな入口が擦れ合って気持ちいい。
夢中になって両方のおっぱいをいじっているとリンねえちゃんの力が抜けてきたのか、
だんだん身体が落ちると同時に僕のが呑み込まれる。
リンねえちゃんは震えながら僕に抱きついて、ゆっくりと隙間を埋めていった。
「あ、あ、あ、レンくんの…」
「ううっ…リンねえちゃんの中すごいよ…」
「あたし、あぁ、どうしよう、だめ…あ、ふぁああ」
うっとりとした表情でリンねえちゃんは熱に浮かされているようだった。すごくエッチで興奮する。
こんな夢、見たことなかったわけじゃない。
いつも元気で可愛らしいリンねえちゃんが、エッチに乱れる夢。
リンねえちゃんのお尻が僕の太股について、全部入ったんだと察する。
トロトロのリンねえちゃんの中は熱くて狭くてやばい。
しかしはあはあと呼吸を繰り返すリンねえちゃんが心配で窺うと、柔らかく微笑まれた。
「すごいの、あたしの中、レンくんでいっぱい…」
「う、ん」
「からだが、じんじんして、その、気持ちいいの」
「…リンねえちゃん、エッチだ」
「…もっと気持ちよくなりたいって言ったら、レンくんあたしのこと嫌いになる?」
「ぅあ!?」
ぐぷっという音と共にリンねえちゃんが腰を上げ、上下に揺らし始めた。
突然の肉を擦る感触に快感が走って力が入らない。
じゅぷっじゅぷっと体重を頼りにしたリンねえちゃんの動きで、何度も奧を突く。
「あっ!あっ!あぁっ、はあ、レンくん、しゅごい、はーっ」
表情を緩ませて涎をこぼすリンねえちゃんはとてもいやらしい。
僕のでリンねえちゃんが気持ちよくなっている。リンねえちゃんの律動で僕もたまらなく気持ちいい。
なんでこんなことになったんだっけ、なんてもう考えられない。
リンねえちゃんとのエッチはとてもキモチイイ。
「あん、とまんないっ、ぐりぐりってえ、すきいっ」
「ねえちゃん、リンねえちゃん、あああ、僕…」
「レンくん、だして、レンくんっ」
洪水みたいに蜜を溢れさせたリンねえちゃんのそこが僕のをきゅっきゅと締め付ける。
熱い。ぼーっとしてきた。ベッドについて支えていた腕も震えて倒れそうだ。
にゅぷにゅぷと擦られる、ぐにぐにと壁に当たる、ああ、もう、だめ。
「リンっ、リンねえちゃんっ…!!」
「やんっ、あっ、あっ、あああぁ…っ!」
「っ、ぅあ…!」
リンねえちゃんの身体を抱き寄せて、ベッドに倒れ込んだ。
中で角度が変わった衝撃にリンねえちゃんの中が一際震えて、僕はもう耐えきれずそこに吐き出す。
顔を真っ赤にしたリンねえちゃんは腰をびくびくと浮かせながら受け入れてくれた。
僕らにまとわりつく熱気が絶頂の余韻を残して落ち着かなくさせる。
真っ白になっていた頭が思考を取り戻すのには時間がかかった。
「…リンねえちゃん」
「ん…はあ、レンくん」
リンねえちゃんがすりっと肌を寄せてくる。愛しいなあ、なんて思って頭を撫でた。
今や、やってしまったとかなんとかの後悔の念は僕には無い。
繋がってる場所からどろりと液体が伝う感触があった。
「レンくん、気持ちいいの嬉しかった?」
「…ねえちゃんこそ」
「えへへぇ。レンくん、すきだよ」
「僕も、リンねえちゃん、だいすき」
いつもの子供っぽいリンねえちゃんは、心底嬉しそうに笑って、ちゅっと僕に口付けた。
おわり