「ガーチャーくーん!」
「あ〜ユキおねえちゃんだ〜。こんにちは〜」
「はい、こんにちは。元気にごあいさつできて、エラいねガチャくん」
「うん〜ぐみおねえちゃんがね〜、ごあいさつはとってもたいせつだから、おおきなこえで、げんきよくしましょうねって、いつもいってるの〜」
「へー。ウチもね、先生が同じこと言ってるよ!」
「そっか〜せんせいもいってるんだから、ほんとうなんだね〜」
「でもね、そう言ってる先生が一番元気にごあいさつしないんだよ?」
「ええ〜?せんせいなのに〜?」
「『のみかい』の次の日はいっつもお化けみたいな声でフラフラしてるの。
今日だって、わたしがちゃんとごあいさつしても、テーブルに頭のっけてごにょごにょ言うだけだったんだよー」
「おとななのに〜」
「自分で言ったこともやらないんだもん。大人ってホントしょうがないんだからッ」
「だから〜」
「ガチャくんはあんな大人になっちゃだめだよ?」
「は〜い。わかりました〜!」
「うん、ガチャくんは良い子だからだいじょうぶだね!」
「だいじょうぶ〜!」
「…mikiちゃん、いろはさん。あの二人が僕に聞こえるボリュームで会話してるのは、わざとかな?」
「言われたくなかったらお酒控えたらいいと思う」
「二日酔いするまで飲むのが悪いね」
「…大人には付き合いってものが」
「「でも自業自得だよね」」
「…飲んで〜飲んで〜飲まれて〜飲んで〜♪……クスン」