「ゆーうきーやこんこっ♪あーられーやこんこっ♪レンー雪だよ雪ー!」  
「全く、ガキじゃねえんだから雪くらいではしゃぐなよ」  
「そう言いながらレンだって早速いびつな雪うさぎ作ってるじゃない」  
「い、いいだろ別に!つーかいびつは余計だ!」  
 
「リンちゃんもレン君も楽しそー」  
「ふふ、二人ともやっぱり子供ね」  
「私も後ではちゅねだるま作ろっと!あ、お餅焼けたよルカさん」  
「ありがとうミクちゃん、じゃあこっちに入れてくれる?」  
「はーい おー…いいにおーい…それにしても随分沢山作ったねぇ」  
「後で他の家にも持っていこうと思って。寒い日は皆であったまるのが一番でしょ」  
「そうだね。炬燵で寝てるお兄ちゃんとお姉ちゃん起こしてくる!」  
「ハイハイ」  
 
「わーい!ゆきだゆきだー!GUMIおねえちゃんこっちこっちー!」  
「がちゃぽ君、走ったら転んじゃうよ。今お兄ちゃん達があったかいの作ってるから、それまでカマクラでも作ってようか」  
「うん!」  
 
「元気ねぇあの二人」  
「Lilyも一緒に遊んでいて良いのだぞ?」  
「いいの私は!子供扱いしないでよもう。えーと、これを入れるのね?」  
「うむ、御節料理に使った栗の甘露煮がまだ余っていたからな、丁度良い」  
「うわぁ…美味しそうだけどカロリー高そうだわ…」  
「何だ、体重でも気にしているのか」  
「そこ!ストレートに言わない!」  
「御主は色々が元々細いのだから少しくらい太らねば…」  
「どーいう意味よボケナス兄貴!ほら、さっさと作って皆のとこ行くわよ!」  
「御意!」  
 
「ふってーはふってーはずーんずーんつーもる♪」  
「本当にずんずん積もってきたね。ユキちゃんは雪が好き?」  
「大すき!おんなじ名前だもん!」  
「そうだよね。雪掻き疲れない?」  
「ううん、へーき!」  
 
「先生!これでいい?」  
「ありがとうございます。いろはさんは丸めるのが上手ですね」  
「猫だけにね、なんちゃって。あと10個くらい作ればいいかな?白玉」  
「そうですね、これだけあれば私達だけじゃなく皆で食べられますよ」  
「やっぱり寒い日にはこれに限るよね」  
「はい。mikiさんとユキちゃんが頑張ってくれている間に、こちらも頑張って完成させましょう」  
「はーい それにしても先生、割烹着似合うね」  
「ええと、それは…主婦的な意味でですか…?」  
「うん♪」  
 
 
「……へーくしゅっ!」  
「大丈夫?」  
「うー寒いよー炬燵の国に帰りたいよー」  
「あんた結局それでアイス食べてんだから身体温めてんのか冷やしてんのかわからないわよ」  
「あれが美味しいの!冬のオツってもんなの!だからさっきコンビニにもアイス置いてあったじゃん!」  
「ハイハイ。それにしても、まさか三家とも同じ事してたなんて…」  
「互いにおすそ分け分作ってたからかなりの量になっちゃったね」  
「でもいいじゃない、暫く皆で集まる事なんてなかったし」  
「14人か…ジュースもこれだけ買えば足りるね。めーちゃんもお酒は程々にね」  
「わかってるわよ…あら?家の前に誰か…」  
「あの子は確か…」  
 
「……………」  
「こんにちは」  
「…!ビクッ」  
「歌手音ピコ君、だよね」  
「………あの…ボク、雪が見たくて、外歩いてたら、いい匂いがして…それでつい…」  
「雪の日にはあったまろう」  
「皆で一緒にあったまろう」  
「……?」  
「「お汁粉パーティー、いらっしゃい!」」  
 
「…!………はい!」  
 
 
おしまい  
 
 
 

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