中学校でいろいろ隠語が飛び交っております。
「あのねレン、クラスの女子を代表して、レンを男子と見込んで質問があるんだけど」
「なに」
「69ってなあに」
「知らない」
「じゃあ92ってなあに」
「知らない」
「その目は何かを隠している目だ」
「それらが何か、今ここで、クラスの女子や野郎どもが俺達を注視する中で答えなきゃ
だめなの。昨日までイケレンだった呼び名が今日からエロレンになったらどうすんの。
リンは責任とってくれんの。」
「小学4年生時の保健体育のペーパーテストで100点取ったエロレンが、それを
知らないはずがないくせに。いいよ。先生に聞くから。KAITO先生」
「おいバラすな。そして誰かこいつを止めろ。」
「鏡音、黙っていれば美少女のほう。職員室に来なさい」
「…教務主任のMEIKO先生まで出てきて説教された…2時間も…そして答えは
わからずじまい。ミク姉はわかる。」
「だから高校棟まであたしに質問しに来たんだね。でもそれは自分で調べるといいよ。」
「電子辞書で調べた。そしたら「数字」だって。」
「…リンちゃん、そりゃあそうだよ…。じゃあお姉さんが、ヒントだけでもあげようか。
69も92も男女ですること。でも69は男同士でも女同士でもできる。しかし
92は男同士ではできない。」
「男同士じゃできない!髪の毛を結び合うとか!」
「…身体は半ば大人の中学生女子の、思わぬ性知識の低さにお姉さんギャップ萌えした。
リンちゃんはまだまだかわいくて、そしてバ・カ、だよねえ」
「さきほど先生にもバカ扱いされ、今また姉さんにもバカにされ。」
「リン。遅かったけど、大丈夫?なに。高校棟まで寄って帰ってきた。なんでルカ姉の
大学まで行かないの。きっと機械的に答えてくれるのに。え。授業中に校庭を横切ると
先生方に狙撃される。されんの。狙撃。知らなかった。」
「だいたいレンがさっさと教えてくれれば2時間も怒られずにすんだのに!」
「ええ。69とか92とか「教える」の。リンに。俺が。ああ、クラスの野郎どもの
2828笑いが最高潮に。みなさんすみませんが向こうむいてください。僕たち
双子ですけど見世物じゃありませんから。」