「カイ兄〜あ゛〜づ〜い゛〜」
「うん、分かったから離れて、リンちゃん、余計暑いでしょ?」
「ううん〜、カイ兄の体温てなんか低いから、くっついてた方が涼し〜い゛」
「うお!?ホントだ!!なんだこれ、冷めてえ!?」
「………いや、俺は暑いんだけど」
「「じゃあコート脱げよ!!」」
「……お姉ちゃん、女としてそれはどうかと思うよ?」
「うるさいわね〜、ミクは寒色系だから私の辛さはわかんないのよ〜」
「いや、うん、でもパンツ一丁はどうかと思うよ?」
「はあ、仕方ないわね〜、分かったわよ」
「うん、じゃあ服を……って、なんで逆に脱いでるの!?」
「パンツ一丁より全裸の方が涼しい、常識でしょ?」
「…………(駄目だ、暑さで完全に頭をやられてる)」
「……ルカ、そんな格好で暑くない?」
「……お兄様だけには言われたくありませんわ」
「いや、うん、ごめんなさい」
「うーん、でもルカ姉全然汗かいてないね、なんか秘訣でもあるの?」
「………………気合い?」
「気合い!?しかも疑問形!?」
「気合いなんだ〜、ルカ姉凄いな〜」
(……………服の下に冷えピタ貼ってるとは言い出せなくなったわね)