同じパーティ会場にて  
 
 
違う。ウチのレンはあんな高い位置で髪結ばない。あいつも違う。あたしのレンは前髪がもっとふわっとしてる。  
パーティ会場に運ばれた巨大なクリスマスケーキに目を奪われているうちに、相方のレンとはぐれてしまった。こんなにたくさんレンがいるのに、会いたいレンが見つからなくて泣きそうになる。その時、ふと後ろから手をつかまれた。  
「…リン、やっと見つけた」  
聞き覚えのある独特な話し方。振り向いたら、探してた形とおんなじレンがいて。いくら暖かい部屋の中とはいえ、レンはうっすらと汗をかいていて、この人混みの中あたしを探してくれてたことがすぐわかった。  
「なんで…わかったの?」  
恐る恐る聞いてみる。レンも一緒かな?あたしが、あたしだけが知ってるレンを見つけれるように、レンもあたしを見つけられるのかな。そんなこと考えてたら首筋に手を当てられてビクッと体が跳ねる。  
「…これ。昨日つけたキスマーク」  
イタズラっぽくレンが笑う。馬鹿レン!って怒ろうとしたけど、必死にあたしを探してたのははおんなじ気持ちなはず。だから、今日だけは許してあげるんだから。掴まれた手を強く握ると、少し赤くなってレンも握り返してきた。  
 

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